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スウェーデン映画の「ミレニアム」トリロジーをご覧になった方は、天才ハッカーの女調査員リスベット・サランデルをカリスマ的に演じ、小説のキャラクターを生身の存在として創りあげたノオミ・ラパスが、シガーニー・ウィーバーの後継者となることについて、何の異論もないと思います。しかし、アメリカのみならず、国際的に知名度の低い彼女を、「エイリアン」シリーズの主役に据えることに対して、当たり前の抵抗を抱いていた製作・配給の20世紀FOXは、どうやら、ノオミ・ラパスを際立たせる脇役に、アンジェリーナ・ジョリーや、シャーリーズ・セロンといったトップ女優を連れてくることで、主演女優に欠けるネームバリューを補うことにするようです…!!





リドリー・スコット監督が約32年前の1979年に発表した出世作にして、代表作のSF映画の金字塔「エイリアン」を、再び自らが手がけて復活させることで、大きな注目を集めていたシリーズ最新作の題名が、人間に火を与えたことで、主神のゼウスから厳しく罰せられ、永遠に続く拷問の刑に処せられたギリシャ神話の神の名前を引用した「プロメテウス」(Prometheus)に決定し、来年2012年3月9日に世界一斉公開される運びになったことを、製作・配給の20世紀FOXが発表しました…!!
名匠リドリー・スコット監督が、もうひとつの金字塔「ブレード・ランナー」(1982年)以来となるSF映画への新たな改革のチャレンジに挑む、その「エイリアン」シリーズの最新作については、かねてより、オリジナル映画の前日譚となるプリクエールとお伝えしてきましたが、それは間違いではないものの、実際の「プロメテウス」の内容は、オリジナルの「エイリアン」に端を発した独自のストーリーと言って、差し支えのないもので、この「プロメテウス」自体を、オリジナル映画と呼んで、解釈することも可能だそうです。
そのリドリー・スコット監督が自身で考え出した独創的な「プロメテウス」のプロットを、シナリオにまとめたのは、新人脚本家のジョン・スパイツで、そのジョン・スパイツが執筆した草稿に、テレビシリーズ「LOST」のプロデューサー兼脚本家として知られるデイモン・リンデロフが手を加え、最終的に脚本を完成させました。

20世紀FOXが発表したデイモン・リンデロフのコメントによれば…、
“ちまたには続編だの、プリクエールだの、あるいは、シリーズをイチからやり直すリブートだのがひしめいているけれど、そうした亜流に属さないリドリー・スコット監督の「プロメテウス」の独創的なヴィジョンには、正直、ただただビックリさせられた…!!”
…とのことで、J・J・エイブラムス監督が古典SFシリーズを見事に現代的に蘇らせた新生「スター・トレック」(2009年)の仕掛け人でもあるデイモン・リンデロフは、子どもの時に映画館で観て、足元がすくんで、床から浮き上がり、自分で自分の足首をギュッと握っていずにはいられないほど怖かった「エイリアン」を作り上げた名匠と、まさか自分が一緒に仕事できるだなんて、想像だにしなかった夢がかない、大変にうれしく、光栄に思っているそうです。


そして、主演女優に大抜擢した元祖ドラゴン・タトゥーの女ノオミ・ラパスのキャラクターが、エリザベス・ショーという名前の科学者であることを明らかにしてくれたリドリー・スコット監督の抱負の弁によれば…、
“新たに壮大な神話のような世界観を持つオリジナル・ストーリーの「プロメテウス」が、そのように創造的な発展を遂げるスタート地点となったのは、まさに「エイリアン」で、シリーズの熱心なファンの方は、「プロメテウス」の中に、絡み合った「エイリアン」のDNAを見つけ出すことができるだろう”
…とのことで、長年、探し求めてきたストーリーに、ようやく出会うことができ、やっと、親愛の情を抱いているSFジャンルの映画を手がけられる喜びを、名匠は語ってくれています。

なお、20世紀FOXによれば、前述のように、「エイリアン」シリーズ最新作「プロメテウス」の世界公開は、来年2012年3月9日決定ですから、早々に撮影に入らなければならないため、主演のノオミ・ラパス以外のキャストも、近日中に発表してくれるそうです。果たして、ノオミ・ラパスに絡む主役級の役柄であるらしいヴィッカーズという女性を演じる候補として、名前をあげられたアンジェリーナ・ジョリーと、シャーリーズ・セロンのうち、どちらのスターが、リドリー・スコット監督と仕事することになるのか?!、注目の発表が楽しみですね…!!

[via Deadline]


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