自分で右腕を切断し、事故から奇跡の生還を果たす実話をダニー・ボイル監督が映画化した「127時間」を鑑賞中の観客が失神!!、嘔吐、途中退場!!の不穏の事態が勃発!!
by
Billy
2010年11月10日水曜日
先週末の11月5日(金)に、ニューヨークとロサンゼルスの計4館で封切られ、1館あたりで約6万6,213ドルを売り上げて、限定公開作品としては、同性愛カップルのダブルママの家庭事情を描いた傑作ドラメディ映画「キッズ・アー・オール・ライト」のアベレージ=約7万282ドルに続く、今年2010年で2番めとなる好成績のヒットを記録した、ダニー・ボイル監督のサバイバル映画「127時間」は、あらかじめダニー・ボイル監督が“観客に挑戦する映画”と述べていたように、観る側も一緒にサバイバルしなければならないようです…!!
映画サイトの WorstPreviews の取材によれば、この週末に「127時間」を上映した映画館において…、役者バカのジェームズ・フランコが演じる主人公の実在の登山家アーロン・ラルストンが大地の裂け目に転落し、右腕を岩に挟まれて、身動きできぬまま、ついに5日めに、もはや死に体の右腕を自分自身で切断し、脱出を試みる場面で、多くの観客がスクリーンを正視できずに目をそらしてしまったばかりか、失神して気を失う観客まで出てしまったそうです。
「スラムドッグ・ミリオネア」(2008年)の名匠ダニー・ボイル監督が、奇跡の実話をリアルに完全映画化した「127時間」を鑑賞したせいで、気を失ってしまったのは、テレビのリアリティ・ショーの番組などを製作しているギョーカイ人のプロデューサー、コートニー・フェルプスさんで…、問題の場面を鑑賞中に嘔吐をもよおし、どうしても観ていられなくなった彼女は席を立ち、トイレに向かったところ、めまいに襲われて動機が激しくなり、そのまま失神して、トイレの床に倒れ、気を失ってしまったそうです…!!、幸い、即座に駆けつけた救急隊の処置により、コートニーさんは無事に回復を果たしましたが、映画を鑑賞中に倒れてしまったことについて…、
“これまでに映画の途中で席を立ったことはないし、こんな経験は初めてです…。自分はテレビ番組のプロデューサーだから、映画なんて、しょせん作り物であることは、重々、承知しています。でも…”とのことで、いみじくも、ダニー・ボイル監督の演出力が、どれだけ真に迫る映画を作り上げたかを暗に物語ってしまいました。
しかしながら、このコートニーさんのケース以外にも、「127時間」を上映中の映画館で、観客が嘔吐をもよおし、実際に吐いてしまった…、観ていられずに途中で席を立って退場し、帰ってしまう人が何人もいた…など、最後まで映画を観通せない人が続出していたとのことで、映画のデキのよさがむしろ、アダとなって懸念されてもいるようです。
こうした、まさに問題作の「127時間」について、映画を配給し公開している20世紀FOX傘下のFOXサーチライトがコメントした見解によれば、“一時的に気分が悪くなったとしても、それが後に続くわけではないから、今後、宣伝において、警告をうながすなどの特別の措置を講じるつもりはない…”とのことで、引き続き、絶対にあきらめない強い生きる意志を描いた感動的なサバイバル実話のテーマを軸にプロモーションを続けるつもりのようです。
ニッチもサッチもいかない状況を打破するため、自分には何ができるのか?!、アーロンが自分のバッグの中の持ち物をチェックする場面。
この ↑ 右腕を切断する主人公を演じたジェームズ・フランコは、撮影環境が現実に過酷であったため、この映画では役に扮して演技をするのではなく、実際の状況を経験することを求められたに等しい…といったようなことを語っています。名匠ダニー・ボイル監督が「スラムドッグ・ミリオネア」に続けておくる、過酷な現実を写しとった感動の物語の「127時間」は、来月12月3日から全米での拡大公開が予定されています。
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