************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


先週の火曜日(10月5日)に、CIAファンページの方で、「ボーン」シリーズ全作の脚本を執筆してきたトニー・ギルロイが、シリーズ最新第4弾「ボーン・レガシー」の監督に決定したことを、ひとまず、カンタンにお知らせしておきましたが、最も気になる点について、当のトニー・ギルロイ本人が口を開いたので、続報をお伝えします…!!


第1作めのメガホンをとったダグ・リーマン監督が、その後、製作総指揮をつとめ、現場を任されたポール・グリーングラス監督が、主演のマット・デイモンと発展させてきた「ボーン」シリーズは、言わずと知れたユニバーサル映画の看板ヒット作ですが、その「ボーン」コンビのポール・グリーングラス監督とマット・デイモンが、やはりユニバーサル映画で製作した社会派の戦争スリラー「グリーン・ゾーン」(2010年)が製作費の約1億ドルに対し、国内での売り上げがたったの約3,505万ドルにとどまり、全世界でも約9,485万ドルしか稼げない大赤字に陥ったことで、ユニバーサル映画の逆鱗にふれたポール・グリーングラス監督が同社から追放されたため…、と言うか、それ以前の「グリーン・ゾーン」の製作費が膨張していった時点から、予定されていた「ボーン」シリーズの第4弾は棚上げにされてしまいました。

そして、このポール・グリーングラス監督とユニバーサル映画が袂を分かった一件で、同監督とシリーズを育ててきた親密な間柄にして、運命共同体を自認するマット・デイモンは、ポール・グリーングラス監督がメガホンをとらない限り、自分も「ボーン」シリーズには復帰しないことを宣言していたのですが…、前述のように過去の「ボーン」シリーズ全作のシナリオを執筆した優秀な脚本家であり、また、監督として、ジョージ・クルーニーが主演し、第80回アカデミー賞において最優秀作品賞を含む計7部門のノミネートを果たした傑作「マイケル・クレイトン」(2007年)や、ジュリア・ロバーツとクライヴ・オーウェンが共演した「デュプリシティ」(2009年)で才能を発揮しているトニー・ギルロイが、シリーズの最新作の監督に起用されたことで、もしかすると、マット・デイモンの気が変わり、ジェイソン・ボーンをまた演じるのではないか…?!と、その動向が注目を集めていました。

しかしながら、そうした世間の期待に対して、アメリカでは今日となる10月9日(土)の朝に、映画ジャーナリストのジェフ・ウェルズに直接、電話をしてきたトニー・ギルロイ監督本人の談話によれば…、
“シリーズ最新作の「ボーン・レガシー」は、エリック・ヴァン ラストベーダーが執筆した同名の著書からタイトルを拝借するだけで、同書を原作とはせず、完全にオリジナル・ストーリーの脚本にもとづいて作られる…。

これはシリーズの仕切り直しの再出発ではなく、プリクエールの前日譚でもない。また、別の俳優を起用して、誰かがマット・デイモンの後がまに座るのでもない。完全に過去のシリーズから独立した、まったく新しいヒーローによる、新たな冒険の第1章なんだ…!!”

…とのことで、題名にこそ、“ボーン”は含まれるものの、マット・デイモンのスーパースパイの主人公ジェイソン・ボーンが登場する予定は、今のところ、一切なく、よって、ポール・グリーングラス監督の復帰にこだわるマット・デイモンを使わずに、まったく新たなキャストでシリーズの最新作「ボーン・レガシー」は製作される…!!ということです。

ただし、トニー・ギルロイ監督は、そのようにシリーズを大胆に生まれ変わらせると言う一方で…、
“確かにジェイソン・ボーンは最新作には出てこない。でも、彼はこの映画の中で、しっかりと息づいているんだ。”
…と語ったそうで、それはどういう意味かと言うと…、
“過去のトリロジーの中で起こった出来事が引き金となって、連鎖し、別の事件へと繋がることになる…。ぼくたちは「ボーン」シリーズの伝説と世界観を引き継いで、より大きな陰謀を物語ろうとしているんだ…。”
…といった発想で、過去のトリロジーでのマット・デイモンのジェイソン・ボーンの行動が鍵となり、新たなシリーズの陰謀の事件が沸き起こる…ということは、物語の時間軸としては、ジェイソン・ボーンがCIAのトレッドストーン計画を暴こうと戦っていた時期と重なる同時進行の別の側面から見た物語が描かれる可能性が窺えるわけで、そのようにジェイソン・ボーンの存在を新シリーズの中で、常にほのめかすことにより、トニー・ギルロイ監督は…、
“ジェイソン・ボーンが帰還できる状況を作っていくつもりだ…!!”
…と、ジェフ・ウェルズに新シリーズの構想を語ったそうです。


これは言うなれば、「ボーン」シリーズのメイン・スタッフのひとりとして、製作のユニバーサル映画と、ポール・グリーングラス監督&マット・デイモンとの間に発生した確執の板ばさみのような立場にあるトニー・ギルロイ監督が、自分がひとまず「ボーン」シリーズを預かるものの、いずれ時間が感情のしこりの問題を癒す折りを見て、マット・デイモンらのシリーズ復帰を取り持っていく希望を考えているのかもしれません。


果たして、トニー・ギルロイ監督が、まさにシリーズのレガシーを受け継ぐ最新作の「ボーン・レガシー」が、具体的にどういう物語で、どのような新ヒーローが登場するのか?!、サッパリ想像がつきませんが、その新ヒーローが巨大な陰謀に立ち向かうクライマックスで、マット・デイモンのジェイソン・ボーンが助っ人に駆けつけるような展開が待ち受けているのならば、シリーズのファンも期待をつないで、新章のはじまりを待ちわびることができるのではないでしょうか…ッ!!、トニー・ギルロイ監督の新「ボーン」シリーズが、どのように発展していくのか?!、今後も注目を寄せていきましょう…!!




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