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「ジャッカス 3D」が記録破りの大ヒットを遂げ、熟年アクション映画「レッド」も好調な出足を切ったことから、この週末に全米で公開された2本の新作映画は共にめでたく成功を果たしましたが、映画興行のビジネス全体としては、「かいじゅうたちのいるところ」(2009年10月16日公開/オープニング成績3,269万ドル)が封切られた前年同時期よりも、約4%の売り上げ減となり、その他の旧作映画の観客動員は、どうも今ひとつだったようです。
全体のランキングで「ジャッカス 3D」が初登場第1位なのはまったく文句ありませんが、1館あたりの売り上げに目を転じると、クリント・イーストウッド監督がマット・デイモンを主演に起用し、スーパーナチュラルな題材に取り組んだ新作のドラマ映画のワーナー・ブラザース作品「ヒアアフター」が、6館の限定公開で約23万1,000ドルのオープニング成績を売り上げ、約3万8,500ドルのアベレージを示しています。これは「ジャッカス 3D」の単館の売り上げ=約1万6,228ドルを大きく凌いだ数字であり、よって、実際のところ、この週末に最も映画館に空席が見当たらなかった№1ヒット作は、クリント・イーストウッド監督の映画だった…!!という結果になっています!!






前述の昨2009年秋に「かいじゅうたちのいるところ」をヒットさせたスパイク・ジョーンズ監督が(←)、プロデューサーの仕掛け人をつとめ、ひたすらくだらないバカバカしい挑戦や、下品な実験に命がけで体当たりするほか、度を過ぎたイタズラで他人を困らせては爆笑を誘う、MTV製作のおなじみの悪ノリ映画シリーズ最新作「ジャッカス 3D」を、配給のパラマウント映画が、2,452館の3Dシアターを含む全米3,081館の約4,600スクリーンで封切ったオープニング成績は約5000万ドルで、ひとまず、3,000万ドル売り上げることを夢の目標値に掲げていた同社としては驚きの関係者もア然の大ヒットとなり、製作費の約2,000万ドルを早々と回収し、いきなり黒字を上げてしまいました…!!

この「ジャッカス 3D」がどのぐらい大ヒットなのか?!というのは、2003年にデヴィッド・ザッカー監督のスプーフ映画シリーズ「最'狂'絶叫計画」(2003年10月24日公開/製作費4,800万ドル)が記録した10月公開映画史上最大ヒットのオープニング成績=約4,811万ドル(3,505館)を超え、歴代のトップに昇りつめたばかりか、同時に、9月から11月の約2ヵ月の期間を指す秋興行全体の同記録においても、やはり、「最'狂'絶叫計画」を破って、「ジャッカス 3D」が新たな史上第1位の王者に君臨しています。


さらにもっとわかりやすい例をあげれば、先週末の土曜日(10月16日)に、「ジャッカス 3D」の初日(10月15日)興行成績の見込み数字が約2,000万ドルであるとお伝えしましたが、その後、実際には約2,200万ドルを稼いでいたことから、「ジャッカス 3D」は初日の売り上げにおいて、今夏の驚異の大ヒット作「インセプション」の公開初日の記録=約2,178万ドルを上まわったことになり、複雑な構成の斬新なストーリーを考え出した天才クリス・ノーラン監督よりも、ジョニー・ノックスビル率いるバカタレどもの悪ふざけのネタを考えるオツムの方が賢かったのか?!といったギャグが言える始末となっています。
ただし、もちろん、週末3日間のトータルのオープニング成績としては、約6,278万ドルを稼いだ「インセプション」の方が勝っているので、レオやケンさんは、素のリアクション芸人らに対して、演技力で勝負する名優の面目はしっかりと保てています。
また、同じような悪ノリのコメディ映画として、昨2009年に大ヒットした人気の「ハングオーバー」(2009年6月5日公開/製作費3,500万ドル)と比較してみると、同映画のオープニング成績は約4,497万ドル(3,269館)だったので、こちらはなんと、「ジャッカス 3D」に敗れてしまいました…ッ!!
で、いま例にあげた「インセプション」はこれまでに国内で約2億8,940万ドルを売り上げ、「ハングオーバー」も約2億7,732万ドルと、ともに3億ドル近いメガヒットになっているわけですが、「ジャッカス」の過去の実績を振り返ると…、

ジャッカス/ザ・ムービー」(2002年10月25日公開/製作費500万ドル)
オープニング成績/2,276万ドル(2,509館) 国内6,425万ドル+海外1,523万ドル7,949万ドル

ジャッカス/ナンバー2」(2006年9月22日公開/製作費1,150万ドル)
オープニング成績/2,900万ドル(3,059館) 国内7,277万ドル+海外1,183万ドル8,461万ドル

…となっており、「ジャッカス 3D」が今後、シリーズ最大のヒット作になるのは、まず間違いありませんが、過去の作品の最終的な国内売り上げに占めるオープニング成績の割り合いは、第1作めが約35%で、第2作めでは約40%ですから、そのパターンをあてはめると、驚きのスタートダッシュを切った最新作の国内売り上げがついに大台の1億ドルを突破する可能性は高いものの、ロングランでさらに2億ドルを超えるようなメガヒットになるとは思えません。

よって、「ジャッカス 3D」の大ヒットにより、もうアイディアをこねくり回して、シナリオを何度も書き直したり、リハーサルを重ねて演技を磨き、映像に工夫を凝らすような手間はいらないんじゃないか…と、劇映画作りに絶望するタメ息のような感想も聞かれますが、やはり、手間をかけて作られた良質な映画の方が作品の寿命が長いことは、以上のようなデータからも察せられ、「ジャッカス 3D」のような作品は別の代物…ということになるのではないでしょうか。
その寿命に関して、加えて述べれば、ジャッカスの親分のジョニー・ノックスビルが、もう39歳で40代が目前であり、人気のスティーヴォーも36歳で、中年にさしかかっていますから、一体いつまで、彼らがこうしたカラダを張ったバカ騒ぎを続けられるのか?!が、シリーズの抱える問題として、今後を疑問視する方もいるかもしれませんね。


ちなみに、R指定の大人向け映画として、「ジャッカス 3D」をとらえた場合、同映画のオープニング成績=約5,000万ドルは歴代第9位に食いこんだ快記録で、第10位「マトリックス・レボリューションズ」(2003年11月5日公開/製作費1億5,000万ドル)=約4,847万ドル(3,502館)と、第8位「ウォンテッド」(2008年6月27日公開/製作費7,500万ドル)=5,092万ドル(3,175館)の間に挟まれています。


映画の内容の評価については、映画の格付けサイト RottenTomatoes で67%、IMDB のユーザーレイティングで10分の7.5★と悪くありませんが、まぁ、あまりレビューを気にするような映画でもないので、どういったネタが仕込まれているのか?!、動画を観て、お楽しみください…!!
最新作の監督も、過去の2作品と変わらず、引き続き、ジェフ・トレメインがメガホンをとっています。






















配給のパラマウント映画の出口調査によれば、「ジャッカス 3D」のオープニング興行の観客の約67%が25歳以下の若年層で、男性の占める割り合いが約6割。よって、残りの4割が女性の観客だったことになりますが、前作の「ジャッカス/ナンバー2」では、女性の観客の割り合いが約35%だったそうなので、下品なギャグを観てくれる女性が、この4年間で若干、増えたことになります。
最後に、先週の興行レポートでお伝えしたように、ウェス・クレイヴン監督のホラー映画「マイ・ソウル・トゥ・テイク」が、3D映画史上最低のオープニング・ワースト記録を更新し、3D映画はもうダメか…と思われましたが、この「ジャッカス 3D」の大ヒットは、3D はコメディにも使える!!という新境地を、まざまざと示してくれました…!!


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