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口をふさいで、何か言ってはいけない秘密を隠し持っているようなジェイク・ジレンホールですが、実はヒース・レンジャーと男性同士でつきあっていることを、妻のアン・ハサウェイに内緒にしているわけではありません…!!






…ということで、アン・リー監督の名作映画「ブロークバック・マウンテン」(2005年)では夫婦の間柄だったジェイク・ジレンホールとアン・ハサウェイが、再びカップルとして共演を果たした最新作「ラブ・アンド・アザードラッグス」のポスターを、イギリスの映画サイト HEYUGUYS! が初公開してくれました…!!

先月8月末にお届けした、次回の第83回アカデミー賞の最優秀主演女優賞にノミネートされそうな注目の女優たちを特集した記事の中で紹介した本作は、競争の激しい医薬品業界でバイアグラのセールスマンとして成功をおさめるジェイク・ジレンホールが出会った、快活で魅力的な女性のアン・ハサウェイが実は難病のパーキンソン病で…といったプロットで、コミカルなタッチで描かれる場面はあるものの、いわゆるラブコメ映画ではなく、感動な愛の物語の映画だ…と評価されています。
しかしながら、ポスターはご覧のように、この映画が大人の男女関係を描いたセックス・コメディの映画ででもあるかのようで、どうやら、製作・配給の20世紀FOXは、難病のテーマを表に出さず、観客のミスリードを誘いたいようです。

で、ここでひとまず、この「ラブ・アンド・アザードラッグス」の予告編をご覧いただきたいのですが…、





実はこれが ↑ 20世紀FOXが最初に公開した予告編で、先のアカデミー賞最優秀主演女優賞の候補者リストの記事でご覧いただいた予告編は、この初公開の予告編が出された4日後にあらためてリリースし直された改訂版です。
両方の予告編の違いは、観比べてもらうとすぐにわかりますが、そもそも本来の予告編では一切、示されていなかったアン・ハサウェイが難病である…という設定が、改訂版では、キチンと描かれています。
20世紀FOXとしては、アン・ハサウェイが病気で…といった展開は、後に口コミのネタとなる、ひねりのツイストとして隠しておきたかったのかもしれませんし、あるいは、キャメロン・ディアスとアビゲイル・ブレスリンちゃんが共演した「わたしのなかのあなた」(2009年)が、あまりウケなかったことからも、近年の傾向として観客に避けられがちとも言える時代遅れの重い難病モノ映画と、本作を理解されたくなかったのかもしれません。


しかしながら、前述のようにアン・ハサウェイがオスカーの候補に躍り出る可能性すらあるとされる、この「ラブ・アンド・アザードラッグス」の最大の売りであるドラマチックな要素を語らないのは、映画の価値を低めてしまうばかりか、楽天的なラブコメのように見せかけるのは観客を欺いて、映画館に足を運ばせるアンフェアです。
そうした指摘を各方面から受けた反省にもとづき、20世紀FOXは即座に大急ぎで予告編を作りなおしたはずだったのですが…、ポスターには予告編での失敗が今ひとつ、反映されていないようですね…。

「ラブ・アンド・アザードラッグス」の監督は、「ラストサムライ」(2003年)や、「ブラッド・ダイヤモンド」(2006年)といったスケールの大きな作品を得意とするエドワード・ズウィック。よって、まっとうな映画ファンのCIAリーダーのみなさんは、エドワード・ズウィック監督が安直なラブコメ映画など作るはずがない…というのは、容易に察せられるはずです。
なので、20世紀FOXは小細工をせず、「ラストサムライ」の巨匠エドワード・ズウィック監督による正統派の感動的な恋愛映画のアカデミー賞候補作として、「ラブ・アンド・アザードラッグス」をプロモーションした方がいいと思うのですが…、ただし、過去のどの映画を観ても、エドワード・ズウィック監督は恋愛の描き方がそう上手ではなかったのが痛いところです…。
楽天的なラブコメか?!、お涙ちょうだいの難病映画か?!、あるいはそれとも恋愛映画の感動作か?!、映画のターゲットの焦点が定まっていない「ラブ・アンド・アザードラッグス」は、今秋11月24日から全米公開です。




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