当初は「ザ・ナイト・クロニクルズ/デビル」だった題名が、単に「デビル」と縮められてしまったことについて、「ラスト・エアベンダー」(今週末17日公開)があまりにもクソ映画で、多くの映画ファンが、M・ナイト・シャマラン監督の映画はもう観ない！！と怒りまくっていることに焦った配給のユニバーサル映画が、シャマラン色を打ち消すために、急遽、タイトルから“M・ナイト・シャマラン劇場”を意味する“ザ・ナイト・クロニクルズ”を取り去ってしまった…！！という見方を述べる人もいますが、製作のメディア・ライツ・キャピタル・グループは、「ラスト・エアベンダー」に対する酷評で、M・ナイト・シャマラン監督が失脚する以前から、すでに題名を短く変更していました…。
その理由を、元の「ザ・ナイト・クロニクルズ/デビル」というタイトルは長すぎだったと考えるか、それとも、早々と現代のエド・ウッドには見切りをつけていたからだ…と受け止めるのか？！は、それぞれの自由ですが、できることなら、映画の内容がよいので、M・ナイト・シャマラン監督のネームバリューに頼る必要はないと判断された…！！と、前向きに考えてあげたいですね！！、ただし、原案がシャマラン監督だけに、そのオチがトンデモないハプニングの肩透かしである可能性は否めませんが…ッ！！



…というわけで、よくも悪くも有名なM・ナイト・シャマラン監督のネームバリューに目をつけた投資会社のメディア・ライツ・キャピタルが、シャマラン監督をおだて上げ？！、2008年の夏から企画をスタートさせた“M・ナイト・シャマラン劇場”の「ザ・ナイト・クロニクルズ」トリロジー第1弾「デビル」の予告編です…！！
M・ナイト・シャマラン監督のアイディアを、「ハード キャンディ」(2005年)や、「30デイズ・ナイト」(2007年)など、デヴィッド・スレイド監督とのコンビ作で知られるシナリオ・ライターのブライアン・ネルソンが脚本化した本作の内容は、予告編を観れば、即座にわかるように、緊急停止したエレベーターに、たまたま乗り合わせた5人のうち、ひとりは“デビル”だった…！！というプロットで、元アル中の殺人課刑事ボーデンが、その超自然の恐ろしいミステリーに挑むことになります…！！



元アル中…という設定が、何だか怪しい伏線のような気がしないでもない主人公のボーデンを演じているのは、「ジュリーとジュリア」(2009年)では、プリンセス・エイミー・アダムスのダンナだったクリス・メッシーナ。
その他の出演者として、エレベーターに閉じ込められて、恐怖を味わうのは、「エッジ・オブ・ダークネス」(2010年)で、メル・ギブソンの娘だったボヤナ・ノヴァコヴィッチ。「(500)日のサマー」(2009年)で、ジョゼフ・ゴードン＝レヴィットの同僚だったジェフリー・エアンド。青春ドラマ「The O.C.」で、ライアンの困ったお兄ちゃんのトレイ・アトウッドだったローガン・マーシャル・グリーンといった人たちです。


ユニバーサル映画は、この「デビル」を当初、来年2011年2月の俗に映画の墓場と言われる閑散期に封切る予定でしたが、それを今年9月17日にくり上げていますから、その点だけを考慮すれば、本作には期待をしてもいいのかもしれません。

現代のエド・ウッドのM・ナイト・シャマラン監督から、シャマラン劇場＝ザ・ナイト・クロニクルズの大事な第1弾のメガホンを任されたのは、スパニッシュ・ホラーのゾンビ映画｢REC/レック｣(2007年)をトレースしたハリウッド版リメイク「クアランティン｣(2008年)のジョンとドリューのドゥードル兄弟(↓)です。擬似スナッフ・フィルムをVHSカメラで撮影したモッキュメンタリーのスプラッター映画｢ポーキプシー・テープ｣(2007年)でチャンスをつかんだ兄弟ですね…！！


予告編の冒頭で、天地が逆さまの風景に、文字が浮かんでいるのは、ちょっとデヴィッド・フィンチャー監督の「パニック・ルーム」(2002年)の始まりを思い起こさせますが、クールに不安感を煽れています…！！


で、CIAリーダーのみなさんは、エレベーターの5人のうち、誰が“デビル”だと思われますか…？！、今のうちに山を張り、そのカンが当たるか、どうか？！、映画の公開を楽しみに待ちましょう…！！





【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと！！