************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


ギレルモ・デル・トロ監督が、長年、暖めながらも、実現不可能では…?!と言われてきたドリーム・プロジェクトが、誰もジェームズ・キャメロン監督の機嫌を損ねたくないおかげで?!、ついに現実になる幸運に恵まれました…!!



ちょうど先週の金曜日(7月23日)に、サンディエゴ・コミック・コンに現われたギレルモ・デル・トロ監督が、過去にもエディ・マーフィ主演で、バカ映画化されたことのあるディズニーランドのアトラクション、ホーンテッド・マンションを、あらためて、3D映画化することになった…!!というニュースをお伝えしました。
その記事の中で、ギレルモ・デル・トロ監督は、ディズニー映画の「ホーンテッド・マンション」では、製作総指揮と脚本執筆にとどまるだろうと踏み、同監督が、コミコン後にも重大発表がある…!!とほのめかしていたミステリー・プロジェクトこそが、真の監督次回作なのでは…?!と憶測したのですが、事実その通りだったようで、ギレルモ・デル・トロ監督は、ホラーと言っても、最終的にはファミリー・ピクチャーにカテゴライズされる「ホーンテッド・マンション」のメガホンは、自分ではとらないことが、その後、ハッキリとし、謎だった真の監督次回作がついに浮上しました…!!

と言っても、DEADLINE NY のマイク・フレミングが単独スクープで伝えてくれた、ギレルモ・デル・トロ監督の待望の最新作は、実のところ、目新しいものではなく、同監督のファンの方はとっくにご存知のH・P・ラヴクラフト原作「狂気の山脈にて」の完全映画化でした…!!
ただし、マイク・フレミングのニュースが極めて驚きに価するのは、あのジェームズ・キャメロン監督が「狂気の山脈にて」映画化プロジェクトに参加し、GDT監督と最強タッグを組むことになった黄金コンビの誕生で、実現不可能と言われていたプロジェクトが、ついに現実に始動することになったのは、どうやら、「アバター」(2009年)のような超巨大ヒット作を作ってほしい下心から、どこの映画スタジオも頭が上がらず、今のところ、絶対に怒らせたくないジェームズ・キャメロン監督の鶴のひと声だったようです…!!

そのジェームズ・キャメロン監督が製作総指揮として、全面的にバックアップすることになった、ギレルモ・デル・トロ監督最新作「狂気の山脈にて」は、前述のように、カリスマ的なSFホラー作家のH・P・ラヴクラフが1931年に執筆し、その5年後の1936年に初出版した小説を映画化するもので、原作は創元推理文庫の「ラヴクラフト全集 第4巻」に収められています(ココで冒頭のさわりを立ち読みできます)。
物語としては、原作が書かれた1930年代を舞台に、南極調査に出かけた大学の探検隊が、前人未到の巨大な山脈を発見し、それがかつて、宇宙からやって来て、地球を最初に支配したエイリアンの遺跡だった…!!というもので、探検隊はエイリアンの恐ろしいクリーチャー、ショゴスと出くわすことになります!!

こんなグチャグチャのクリーチャーが出てくるようです…!!
この「狂気の山脈にて」プロジェクトは、そもそも、スピルバーグ監督のドリームワークスが2004年に、ギレルモ・デル・トロ監督作品として立ち上げたものですが、その後、2007年になって、「ヘルボーイⅡ/ゴールデン・アーミー」(2008年)を製作することになったユニバーサル映画が、同監督を自社のラインナップの機軸となる、言わば、4番打者のような立場で迎えて契約するのと同時に、開発中のプロジェクトをドリームワークスから買い上げてくれたもので、ジェームズ・キャメロン監督をスタッフに迎えた新たな映画化もユニバーサル映画の製作により進められます。

で、「狂気の山脈にて」が、どうして、実現不可能な企画だったのか…?!というのは、まず、南極に巨大な山脈がある…!!という映画のスケールが大きくて、製作費がかさむ割りには、その内容がダークなSFホラーとして、陰惨な描写が含まれているため、一般ウケを望むことは難しく、採算がとれないと考えられていたからです。
しかし、ジェームズ・キャメロン監督が参加してくれたことによって、ユニバーサル映画は、映画マニアには大人気で、才能・実力ともに申し分ないながら、世間にはそんなに知られていないギレルモ・デル・トロ監督の知名度の不足を、“ジェームズ・キャメロン監督製作総指揮”と、同監督の名前を前面に出してプロモーションできるばかりか、「アバター」の3D技術を完全に取り込んで、“「アバター」に続くジェームズ・キャメロン監督の本格的な3D映画体験!!”と宣伝して、ふれまわることが「狂気の山脈にて」において可能となりました…!!


よって、本来はギレルモ・デル・トロ監督による、マニアックなSFホラーを、ユニバーサル映画は、エンタテインメントなブロックバスター映画として、大々的にプロモーションできることになった訳で、「狂気の山脈にて」映画化実現の立役者は、まさにジェームズ・キャメロン監督といって差し支えないでしょう…!!

映画化の権利を持つ製作スタジオの MGM が倒産状態から、いっこうに抜け出せないことで、ニッチもサッチもいかなくなった「ロード・オブ・ザ・リング」のプリクエール「ホビット」の監督を断念せざるを得なくなったギレルモ・デル・トロ監督ですが、同映画に勝るとも劣らない、長年のドリーム・プロジェクトが実現することになり、不運をカバーすることができて、本当によかったと思います。
また、自社の看板監督として招へいしたのに、「ロード・オブ・ザ・リング」のプリクエールという魅力的なビッグ・プロジェクトに、ギレルモ・デル・トロ監督を奪われ、歯がゆい思いだったユニバーサル映画にしても、ギレルモ・デル・トロ監督が、ジェームズ・キャメロン監督という強力なパートナーを連れて、帰って来てくれたことで、すべてが丸くおさまり、災いが転じて福となりました…!!

マイク・フレミングによれば、ジェームズ・キャメロン監督製作総指揮/ギレルモ・デル・トロ監督最新作の3D映画超大作「狂気の山脈にて」は、この数週間中の近日にも、製作準備に突入し、来年2011年に撮影を行うとのことですが、GDT監督はコミ・コンで、新作映画の撮影は来年5月ごろだよ…!!と発言していたので、恐らく、そういうスケジュールを用意しているのだろうと思われます。
H・P・ラヴクラフトの世界を、大作映画としてスクリーンに完全再現する脚本は、やはり、先週に、初公開のポスターをご覧いただいたリメイク・ホラー「ドント・ビー・アフレイド・オブ・ザ・ダーク/地下室の魔物」(2011年1月21日全米公開)、ディズニー映画「ホーンテッド・マンション」に続けて、ギレルモ・デル・トロ監督本人と、マシュー・ロビンス(「ミミック」1997年)のコンビが担当し、ふたりで過去に執筆したものを、再度、見直して、リライトすることになるようです。
なお、ユニバーサル映画が過去に見積もった「狂気の山脈にて」の製作費は、約1億3,000万ドルでした。その見直しが、数週間のうちに行われることになるんでしょうね…!!
CIAリーダーのみなさんは、ジェームズ・キャメロン監督とギレルモ・デル・トロ監督という黄金コンビの誕生をどのように受けとめられたでしょう…?!



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