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悪夢殺人鬼フレディの思惑通りに?!、観客が映画館で眠ってしまったおかげで、この週末の全米映画興行は、前年同時期より約1割ちょっとも売上げダウンです…。


マイケル・ベイ監督のホラー映画専門解体再生仕立て直し業者プラチナム・デューンズのリメイク・ホラー映画シリーズの最新作「エルム街の悪夢」を、製作・配給のニュー・ライン・シネマ=ワーナー・ブラザースが、全米3,332館の約4,700スクリーンで封切ったオープニング成績は約3,220万ドルで、初日に向けての前夜祭と言えるミッドナイト興行で、ホラー映画史上最高の売上げ=約160万ドルを新記録したわりには、“悪夢が退屈すぎて、寝ちゃった…”との口コミが瞬く間に広がり、土日にかけて数字が落ち続け、初登場第1位とは言え、平凡な成績に落ち着いてしまいました…。
ホラー・マスターのウェス・クレイヴン監督のオリジナル・シリーズで、主人公の悪夢殺人鬼フレディを演じ続けたロバート・イングランドに代わって、トッド・フィールド監督の傑作「リトル・チルドレン」(2004年)でアカデミー賞最優秀助演男優賞にノミネートされたオスカー俳優のジャッキー・アール・ヘイリーが、鋭い爪のグローブを引き継いだリメイク版の製作費は公けにされていませんが、推定では2,700万ドルから3,500万ドルの間だろう…と見積もられています。
その投資に対して、オープニング成績が約3,220万ドルというのは悪くなく、新しい「エルム街の悪夢」が最終的に、ワーナー・ブラザースに利益をもたらし、マイケル・ベイ監督が悪夢を見ずに枕を高くできるのは間違いありませんが、リメイク・ホラー映画シリーズの前作「13日の金曜日」を超えるヒットの期待は果たされませんでした…。

   リメイク版「13日の金曜日」(2009年2月公開/製作費1,900万ドル)
   オープニング成績/約4,057万ドル(3,105館) → 国内成績/約6,500万ドル


また、この抱き合わせ映画をオリジナル・シリーズに含めるか、どうか?!は、人によって意見が分かれますが、とりあえず、「エルム街の悪夢」シリーズの前作となる「フレディVSジェイソン」のオープニング成績にも、リメイク映画は及んでいません…。

   「フレディVSジェイソン」(2003年8月公開/製作費3,000万ドル)
    オープニング成績/約3,642万ドル(3,014館) → 国内成績/約8,262万ドル

つまり、悪夢の中の殺人鬼フレディは、現実のホッケーマスクの殺人鬼ジェイソンに完敗を喫してしまったような格好ですが、両方のシリーズを比較した場合、過去には「エルム街の悪夢」の方が興行的には成功しており、ジェイソンよりもフレディの方が一般に人気が高いため、プラチナム・デューンズはそういったオリジナルの実績を引き継げず、リメイク・ホラー映画シリーズが、観客にそろそろ飽きられだしてきた陰りのようなものを滲ませてしまいました…。
一館あたりのアベレージの売上げで比較してみても…、

   「13日の金曜日」=約1万3,066ドル約9,665ドル=「エルム街の悪夢

…と、「エルム街の悪夢」がリメイク・ホラー映画シリーズとして期待どおりの集客を果たせていないのは明瞭です。

実際のところ、プラチナム・デューンズのリメイク・ホラー映画は、「悪魔のいけにえ」(1974年)をリメイクし、大きな注目を集めたシリーズ第1弾「テキサス・チェーンソー」(2003年)が記録した国内成績/約8,057万ドルを、その後の作品は一度も超えられていません。
また、映画の内容の評価にしても、そのリメイク・ホラー映画シリーズ最大ヒットの「テキサス・チェーンソー」が、映画の格付けサイト RottenTomatoes で、36%の支持率であるのに対し、「13日の金曜日」は25%、そして、「エルム街の悪夢」は14%と、フレディはレザーフェイスや、ジェイソンに差をつけられてしまい、新進気鋭のサミュエル・ベイヤー監督(→)はデビュー作でつまずいてしまいました…。
よって、結論として、ワインスタイン・カンパニーのリメイク版「ハロウィン」シリーズも頓挫したように、リメイク・ホラー映画の人気が下降線をたどっていることが、「エルム街の悪夢」の今ひとつパッとしないオープニング成績で、よりハッキリとし、暗礁に乗り上げてしまったリメイク版「13日の金曜日」の続編製作に向けての追い風ではなく、むしろ逆風が吹いてしまった…と言えそうです。


二代目の悪夢殺人鬼フレディに就任したジャッキー・アール・ヘイリー(↑)は、すでに計3本のトリロジーに主演することを仮契約していて、プラチナム・デューンズのプロデューサーたちは、“早くも「エルム街の悪夢」の3D映画の続編製作の準備がスタートした!!”などとつぶやいていますが、「エルム街の悪夢」よりも出足が好調だった「13日の金曜日」の続編がストップなのですから、同映画よりもお金がかかる悪夢ホラーの続編が本当に作られるのか?!はかなり疑問で、大きな期待はしない方がいいかもしれませんね。
「エルム街の悪夢」がどうして、「13日の金曜日」よりも製作費が高くなるのか?!は、スタントマンが本業で、俳優は副業のホッケーマスクをかぶったデレク・ミアーズよりも、オスカーにノミネートされたロールシャッハさんの方が出演料が高いのは当たり前だから…などの理由です。


こらッ!!、映画がおもしろくないからって、授業中に居睡りとかするんじゃない…!!




こらッ!!、映画がおもしろくないからって、運転中に居睡りとかするんじゃない…!!



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高畑勲監督の傑作アニメ「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994年)を下手にリメイクしたような、上司の命令で環境を破壊しようとする土地開発業者のブレンダン・フレイザーが、森に暮らす動物たちに仕返しされてしまう、低脳な家族向けの動物映画「ファーリ・ベンジェンス」を、製作・配給のサミット・エンタテインメントが、よせばいいのに全米2,997館で封切ったオープニング成績は、たったの650万ドルで、初登場第5位に登場の期待どおりの沈没となり、盛大にコケてくれました!!

「クリスティーナの好きなコト」(2002年)などのロジャー・カンブル監督が手がけた、この「ファーリ・ベンジェンス」の映画の格付けサイト RottenTomatoes での評価の支持率は、思わず目を疑ってしまう、たったの2%で、さらに驚くなかれ、映画評論家や、映画ジャーナリストといったプロのレビューの評価だけに絞ると、これ以上は低い数字は絶対にあり得ない 0%です!!、つまり、いつもは賛否の意見を戦わせるプロの映画の目利きのみなさん全員が、これはクソ映画だ…!!と満場一致でおっしゃっているわけですね!!
サンドラ・ブロックがゴールデンラズベリー賞のサイテー主演女優賞を受賞したサイテーのラブコメ「オール・アバウト・スティーヴ」の支持率が昨2009年9月の公開時に、たったの5%で、それより低い数字を叩き出す?!映画はあり得ないと思われていましたが、ブレンダン・フレイザーがやってくれました!!、ちなみに現在、「オール・アバウト・スティーヴ」の支持率は 6%で、サンドラ・ブロックのサイテー受賞効果で??、昨年から 1%上昇し、プロの評価だけなら 7%です。「ファーリ・ベンジェンス」がどれだけ、くだらないか?!、恐ろしくなってきますね…!!

ブレンダン・フレイザーの妻として、「プリティ・ベビー」(1978年)や、「青い珊瑚礁」(1980年)、「エンドレス・ラブ」(1981年)などで、70年代末から80年代にかけて、一世を風靡したブルック・シールズが出演しています!!、ま、現在では、ハンナ・モンタナの母ちゃんの人やで…と説明するのが早いのかもしれませんが…。

そんな最悪の映画に主演してしまったブレンダン・フレイザーは、ハリソン・フォードと共演した実話ベースの陳腐な2時間ドラマの安っぽい感動作を、テレビ局のCBSが映画館で封切った「小さな命が呼ぶとき」(2010年1月公開/製作費3,100万ドル/日本今夏7月封切り)のひどすぎるオープニング成績=601万ドル(2,549館)は、どうにか動物の助けを得て、しのぎましたが、さらに前作のファンタジー映画「インクハート」(2009年1月公開)で記録した、製作費6,000万ドルに対する驚きのオープニング成績=760万ドルからは、大きく数字を下げてしまいました…。
とまぁ、いずれにしろ、低次元な話なので、どうでもいいのですが、ブレンダン・フレイザーはこれで主演作が3本連続で空振りの三振です…。
また、「ハプナムトラ」シリーズや、「センター・オブ・ジ・アース」(2008年)のようなSFXに頼ったアドベンチャーものに出るしかなさそうですが、SFXに頼るなら、スターのブレンダン・フレイザーはいらないことになりますよね…。
ブレンダン・フレイザーは今後、どういった映画に出ればいいのでしょう…?!


連休でヒマな人以外は観てはいけないファーリ・ベンジェンスの予告編






さて、今週末は5月の第1金曜日です!!、ついに全米映画興行のかき入れ時のサマーシーズンが開幕!!
サマームービー・ウォーズの先陣を切ってくれるのは、言うまでもなく、「アイアンマン2」です!!
すでに先週末から日米を除く世界の各国=53ヵ所の市場で封切られた「アイアンマン2」は、ロシアで約90%増し!!の大ヒットなのを筆頭に、韓国では80%増し!!、オーストラでは52%増し!!、イギリスでも約5割増し!!、フランスでは2割増し!!と、軒並み前作をしのぐスタートダッシュを記録して、アッと言う間に1億ドル以上を売り上げてしまいました!!
そして、いよいよ、パラマウント映画が全米4,000館で超拡大公開する大ヒット・コミックヒーロー映画の続編のオープニング成績の予想額は今のところ、1億4,500万ドル前後で、映画史上最大のオープニングヒットをビッグバンさせた「バットマン/ダークナイト」(2008年7月公開/製作費1億8,500万ドル)の大記録=約1億5,841万ドル(4,366館)には、ちょっと手が届かないかな…?!と見積もられていますが、アイアンマンがウォーマシンとのタッグで、どこまでバットマンに迫ることができるのか?!、健闘に期待しましょう!!、それでは次回のランキングもお楽しみに…!!






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