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今年で30回目を迎えるラジー賞の結果が出ましたので、アカデミー賞が発表される前に、ササッと振り返ってしまいましょう!!、ラジー賞については…、wikiなどで調べると、いろいろと面白いことも書いてあります。
注目すべきは会費を払えば一般の映画ファンでも投票できるということ。いろいろな思惑が入り乱れるアカデミー賞よりも公平性がある選考方法だとも思えますね。それはともかく…、受賞の結果にいってみましょう!!-Cardhu





最低作品賞「トランスフォーマー/リベンジ」 
この人たちが…、宇宙からやって来たロボット生命体なのに、そのキャラクターに人種のステレオタイプをなぞらえて、映画を通じ、子どもたちに人種差別の思想を植えつけようとしてる…と良心的なジャーナリストから批判され、アメリカの恥と罵られてしまったチンカスさん?!たちです。
オール・アバウト・スティーヴ」、「G.I.ジョー」、「マーシャル博士の恐竜ランド」、「オールド・ドッグス」という他のノミネート作の中から選ばれたのは、最多ノミネートされていた「トランスフォーマー/リベンジ」AKA「Trannies,Too」(ラジー賞ではこういう勝手な別タイトルをたまにつけたりしてますが「tranny」とは“性転換者、性同一性障害者、もしくは、服装倒錯者の俗称”のことらしいです…、うーん、意味不明!笑)。
日本では「オール・アバウト・スティーヴ」、「オールド・ドッグス」がまだ未公開ですが、いずれにしても、そこそこ話題になった作品。やはり、それなりにみんなが観ていないと「最低」認定も難しいようで~。
個人的にはターゲットを明確に絞り、そういう人たちの期待は裏切っていないんじゃないかと思える「トランスフォーマー/リベンジ」ですが、ヒットしているからこそ、茶化せるというのもあるのでしょう。
「ナイトミュージアム」の成功でフラットパック起用のファミリー映画を目指した「マーシャル博士~」などだと泣きっ面に蜂状態でいたたまれませんからね。




最低監督賞 マイケル・ベイ (「トランスフォーマー/リベンジ」)

まあ、作品賞ノミネート作、それぞれの監督…順当ですね。
で、結果は今回初受賞のマイケル・ベイ!、これで名実共に「ポール・ヴァーホーベンという名の人でなし山脈」(by 映画秘宝)に一歩近づきました!!

以下、ノミネート。
ウォルト・ビーカー(「オールド・ドッグス」)
ブラッド・シルバーリング(「マーシャル博士の恐竜ランド)」
スティーヴン・ソマーズ(「G.I.ジョー」)
フィル・トレイル(「オール・アバウト・スティーヴ」)




最低脚本賞 「トランスフォーマー/リベンジ」

以下,ノミネート。
オール・アバウト・スティーヴ
G.I.ジョー
マーシャル博士の恐竜ランド
ニュームーン/トワイライト・サーガ

「作品としては地味だけど、脚本は素晴らしい」ということが起こりうるアカデミー賞など一般の賞と違い、「作品としては素晴らしいけど、脚本はつまらない」ということがまず起こらないことを考えれば、作品賞と脚本賞を分ける意義がわからないノミネート&受賞結果になりました…。「最低のシーン」賞とかだと、もっと面白みがありそうです。




最低主演女優賞 サンドラ・ブロック 
(「オール・アバウト・スティーヴ」)


以下ノミネート。
ビヨンセ・ノウルズ(「オブセッション/歪んだ愛の果て」)
マイリー・サイラス(「ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー」)
ミーガン・フォックス(「ジェニファーズ・ボディ」、「トランスフォーマー/リベンジ」)
サラ・ジェシカ・パーカー(「噂のモーガン夫妻」)

なんだかどれも当たり障りのない演技をしていそうなのですが・・・。
結果はアカデミー賞にもノミネートされているサンドラ・ブロック!!、異例の同年2冠なるか、注目ですね。






最低主演男優賞 ジョナス・ブラザーズ3人 
(「ジョナス・ブラザーズ/ザ・コンサート 3D」)


以下、ノミネート。
ウィル・フェレル(「マーシャル博士の恐竜ランド」)
スティーブ・マーチン(「ピンクパンサー2」)
エディ・マーフィー(「エディ・マーフィの劇的1週間」)
ジョン・トラヴォルタ(「オールド・ドッグス」)

ウィル・フェレル、スティーブ・マーチン、エディ・マーフィーとサタデーナイト・ライヴ系のコメディアンが3人もノミネートされていました。マーチンは明日のアカデミー賞の司会も務める(アレック・ボールドウィンと2人で)ことになっているので、ラジー像を手にアカデミー会場に登場!が実現するかどうか気になるところでしたが、結果は…ジョナスブラザーズのみなさまでした。どんな人たちなのか私はよく知らないのですが、「ナイト・ミュージアム2」で薄気味悪い天使たちの歌声を担当していた彼らですね!

あたかも自分たちをビートルズになぞらえる思い上がった演出にイラッときた人は少なくなかったようです。3D映画なのに、大して儲からなかった珍しい作品でした。




最低助演女優賞 シエナ・ミラー (「G.I.ジョー」)


以下、ノミネート。
キャンディス・バーゲン(「ブライダル・ウォーズ」)
アリ・ラーター(「オブセッション/歪んだ愛の果て」)
ケリー・プレストン(「オールド・ドッグス」)
ジュリー・ホワイト(「トランスフォーマー/リベンジ」AKA「Trannies, Too」)

「G.I.ジョー」で敵組織コブラの女刺客として登場したシエナ・ミラーが受賞。
「トランスフォーマー」のお母さんのほうが強烈でしたが、まあ、あれはあれで芸と認められたのでしょう。

タイトな戦闘スーツのバロネスはセクシーでカッコよかったのですが、そのあまりのピチピチさにきっと、シエナ・ミラー本人はケツの食い込みばかり気にしていたかもしれません…?!




最低助演男優賞 ビリー・レイ・サイラス (「ハンナ・モンタナ/ザ・ムービー」)

バンバンやりまくる17歳の姉ちゃんが見た目にもうロリじゃなくなり、人気急降下で儲からなくなってきたので、代わりに、まだたったの9歳の妹にバカみたいなエロ・ビキニを着せて売り出そうとしたら、自分の娘を性の対象としてビジネスするのはいい加減にしろ…ッ!!、お前なんか早く地獄に落ちてしまえッ!!とか言われちゃった親やタレント以前に人間としてサイテーのパパさん?!

以下、ノミネート。
ヒュー・ヘフナー(「ミス・マーチ」)
ロバート・パティンソン(「ニュームーン/トワイライト・サーガ」)
ヨーマ・タコンヌ(「マーシャル博士の恐竜ランド」)
マーロン・ウェイアンズ(「G.I.ジョー」)

うーん。観てないのが多数で…ちょっとピンときません。



最低スクリーンカップル賞 
サンドラ・ブロック&ブラッドリー・クーパー 

(「オール・アバウト・スティーヴ」)

以下、ノミネート。
ジョナス・ブラザーズの誰か2人、もしくは3人(「ジョナス・ブラザーズ/ザ・コンサート 3D」)
ウィル・フェレル&共演者かクリーチャーか“Comic Riff”(「マーシャル博士の恐竜ランド」)
シャイア・ラブーフ&ミーガン・フォックスか任意のトランスフォーマー(「トランスフォーマー/リベンジ」)
クリステン・スチュワート&ロバート・パティンソンかテイラー・Whatz-His-Fang(「ニュームーン/トワイライト」)

ノミネート作をみると、もはや、「スクリーンカップル」という言葉の意義が失われている感じの同賞ですが、結果はちゃんとカップルでした、笑




最低リメイク・盗作・続編賞 「マーシャル博士の恐竜ランド」

以下、ノミネート
トランスフォーマー/リベンジ
G.I.ジョー
ピンクパンサー2
ニュームーン/トワイライト・サーガ

話題になる映画のほとんどがリメイクか、続編か、原作つきか、パクリかという現代ですから、あまり意味がなさそうなのですが・・・事実、最低映画賞とほとんどかぶっていますし。とりあえず、最低映画賞のほうだけにノミネートされていた「オール・アバウト・スティーヴ」、「オールド・ドッグス」に関してはオリジナリティは認められていたようで、笑
で、結果は「マーシャル博士の恐竜ランド」。最低映画賞でホッとしたと思ったら、ここで受賞です、笑。
最低映画賞とこの賞・・・どちらのほうがより最低なのでしょうか~?(この賞は2009年のための結合カテゴリーです)









そして、30周年記念賞!!



2000年代最低作品賞 「バトルフィールド・アース」(2000年)



以下、ノミネート。
フレディのワイセツな関係」(2001年)
ジーリ」(2003年)
アイ・ノウ・フー・キルド・ミー(I Know Who Killed Me)」(2007年)
スウェプト・アウェイ」(2002年)

「00年代のベスト作品」など、2010年になったからこその企画が随所でみられましたが、ラジー賞でも行われました。
結果はトラヴォルタ星人が印象的な「バトルフィールド・アース」!!
忘れ去られかけてた感じですが、これを機にブレイクしてもらいたいものです…続編の企画ってありませんでしたっけ、そういえば。

おい、トラボルタにフォレスト・ウィテカー、お前らのチンコ、デカすぎだろッ!!




2000年代最低男優賞 エディ・マーフィー

以下、ノミネート。
ベン・アフレックマイク・マイヤーズロブ・シュナイダージョン・トラヴォルタ

「ドリームガールズ」などの好演にも関わらずエディ・マーフィーが受賞!!、次回作では「ビバリーヒルズコップ4」の噂も…。「00年代最低」の冠にふさわしいインパクトのある演技をしてもらいたいものです。



2000年代最低女優賞 パリス・ヒルトン

こんな着エロまがいの仕事ばかりしてる人がセレブだなんて…、とても思えませんよね。

以下、ノミネート。
マライア・キャリーリンジー・ローハンジェニファー・ロペスマドンナ

まあ、誰がなっても不思議のないノミネートですが、順当なところで。パリス・ヒルトン…、演技面よりプライベートの話題のほうがにぎやかだった気もしますが。




そんなこんなでラジー賞、早足で見てきました。
「トランスフォーマー/リベンジ」の最多ノミネートが話題になりましたが、結果としては同作が最低映画賞を含む3部門での受賞となりました!!

まあ、ラジー賞を獲ったからといって、必ずしもつまらない映画というわけではなく、むしろ、人によってはど真ん中ストライクの作品だったりすることもあるのですが(私は「ショーガール」を傑作だと思ってます!)、今回のノミネート作いずれも、何も残らないけど観ている間は楽しめるタイプの普通の娯楽作が多く、マニアックなファンがつくような魅力のある作品ではないのではないかという印象です。ものすごい大金をかけて、どうしようもない作品を作ってしまうようなパワーは今のハリウッドにはないのかな、とそんなことを考えてしまうラジー賞でした。
さて、次はアカデミー賞、いったいどうなるのでしょうか~!? by Cardhu (下品な写真キャプションは Billy です)

Pls,visit Cardhu's personal movie blog 風人日記!!




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