************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


ジュール・ヴェルヌが1870年に出版したSF海洋小説の古典「海底二万里」はパブリックドメインで、いわゆる著作権フリーなので、誰でも自由に映画化できます…!!

おとついの日曜日(5月16日)に、ディズニーが自社で製作し、1954年に公開した、カーク・ダグラス主演の名作「海底二万哩」をリメイクするような格好で、ジュール・ヴェルヌの原作を再映画化するプロジェクトは中止されたのではなく、「ターミネーター」シリーズを終わらせた男として悪名高いマックG監督のプランをスクラップにし、実は「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」(2008年)のデヴィッド・フィンチャー監督に、船長を交代させただけだったことがわかった驚きのニュースをお伝えしました。
そのニュースを報じた THR の業界ブログ heat vision によれば、さらに驚くことに、20世紀FOXも全く同じジュール・ヴェルヌ原作「海底二万里」の映画化を進めていて、企画開発を請け負っているのはスコット・フリー、つまり、リドリーとトニーのスコット監督兄弟だそうです!!
20世紀FOXとスコット・フリーは、フェイク3D映画「タイタンの戦い」(全米公開中)のシナリオを執筆した脚本家トラヴィス・ビーチャムを起用し、新たな「海底2万マイル」の構想を進めており、監督には、アンジェリーナ・ジョリーの大ヒット殺し屋映画「ウォンテッド」(2008年)で、ハリウッド進出を成功させたロシアのヒットメイカー、ティムール・ベクマンベトフを予定しているそうです…!!
映画マニアの方からすれば、おぉー!!、「ファイトクラブ」VS「ウォンテッド」かッ!!と、異なるタイプの映像派の監督であるデヴィッド・フィンチャーとティムール・ベクマンベトフが同じ原作を、それぞれ別に映画化し、そのヴィジョンにどのような違いが出るのか?!、たいへん興味深いところですが、ディズニーがデヴィッド・フィンチャー監督との間で最終的な契約の詰めにまで到っているのに対し、20世紀FOXはティムール・ベクマンベトフ監督と今だ交渉中…とのことで、こちらは監督が変わる可能性が今後、ありそうです。

デヴィッド・フィンチャー監督と、「ボーン・アルティメイタム」(2007年)の脚本家スコット・Z・バーンズによるディズニーのリメイク版「海底2万マイル」は、“「スター・ウォーズ」のオリジナル・トリロジーのような映画”とのことで、かなり冒険に満ちたスペースオペラならぬ、スキューバオペラ?!のようですが、20世紀FOX版「海底2万マイル」は、ジュール・ヴェルヌの原作の古典が出版された当時の人たちにとって、斬新なSFであったのと同じように、“現代の視点から見てSF”となるような映画にする…とのことなので、未来が舞台になっているのかもしれません。

“「スター・ウォーズ」のオリジナル・トリロジーのような映画”という言い方からは、ちょっと懐かしいレトロなイメージも感じられ、どこかしらジュール・ヴェルヌらしいのに対し、スコット兄弟監督は、「ナイト・ウォッチ」(2004年)のティムール・ベクマンベトフ監督で、「ブレードランナー」(1982年)のようなエッジの効いたSF映画にしたいのかも…?!
いずれにしろ、「海底2万マイル」の映画が同時に2本公開されても仕方がないので、このディズニーVS20世紀FOXの戦いは、どちらが先に潜水艦のノーチラス号を完成させて、海に沈めることができるのか?!、スピードの勝負にかかっていて、先に撮影にこぎつけた方が、もう一方の企画をお釈迦にすることができそうです…!!
CIAリーダーのみなさんは、デヴィッド・フィンチャー監督の「海底2万マイル」と、ティムール・ベクマンベトフ監督の「海底2万マイル」のどちらにより魅力を感じられるでしょう…?!


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