************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


CIAがここに引っ越してきてすぐの先月2月初めに、「バットマン/ダークナイト」(2008年)の歴史的大ヒットでコミックヒーロー映画の第1人者になったクリストファー・ノーラン監督が、まさにコミックヒーローの代表であるスーパーマンの新作映画も手がけることになった…!!という驚きのスクープをお伝えしました。
その注目の「新・スーパーマン」を、ワーナー・ブラザースから託された、クリストファー・ノーラン監督本人が、ついに自らのスーパーマン構想だけでなく、「ダークナイト」の続編「バットマン3」の進捗状況まで明らかにしました…!! 



ブライアン・シンガー監督が「スーパーマン・リターンズ」(2006年)で、万人に愛されるべきヒーローの誤った姿を描いた大失敗で、映画が嫌われ、赤字被害を被ったばかりか、その後、原作コミックの作者であるジョー・シャスターとジェリー・シーゲルの遺族らから著作権の返還を求める訴訟を起こされるなどした経緯から、2013年までに「スーパーマン」の映画シリーズを仕切りなおし、どうしても新作を封切らなければ、その権利をすべて失ってしまうピンチに立たされているワーナー・ブラザースの傘下で、「スーパーマン」のコミックを出版するDCコミックに関する事業を取り仕切る子会社DCエンタテインメントの代表をつとめるダイアン・ネルソン女史が、クリスチャン・ベールがダークヒーローに扮した画期的なコミック映画の「バットマン」シリーズを大成功させたクリストファー・ノーラン監督に、「スーパーマン」を再浮上させる緊急のSOSを求めた…!!という、ハリウッドの敏腕映画ジャーナリストのニッキ・フィンケ女史と、Variety はとっくに終わってる…と判断して見捨てたマイク・フレミングのふたりが、ワーナー・ブラザース社内の情報提供者から得た証言をもとに発したスクープは、実を言うと、その後、ダイアン・ネルソン女史本人の公式声明で完全にデマだ…!!と否定されてしまいました。

しかしながら、そのダイアン・ネルソン女史の否定声明を無視するような格好で、先月末の2月24日に、真実とデマがあい半ばする独自のスクープ・ネタで有名な映画サイトの LATINO REVIEW が、映画「バットマン」シリーズの原作を担当し、クリストファー・ノーラン監督とチームを組んでいる脚本家のデヴィッド・ゴイヤー(写真 →)が、「新・スーパーマン」のシナリオを執筆するため、ワーナー・ブラザースに雇われた…!!というスクープを続報として発信しました。

つまり、ワーナー・ブラザースと、その傘下のDCエンタテインメントが、「スーパーマン」の新作映画にクリストファー・ノーラン監督が関与していることを公式に否定しているのにもかかわらず、映画メディアはニッキ・フィンケ女史と、Variety を辞めたことで信頼を勝ち得たマイク・フレミングのスクープの方を信じ、クリストファー・ノーラン監督が「スーパーマン」の新作映画を手がけるだろう…という線で取材を続け、ニュースを追いかけていたわけです。
しかし、「スーパーマン」の映画を作る当事者のワーナー・ブラザースが、違う…!!と言っている以上は、物の通りとして安易に LATINO REVIEW のケルヴィン・チャベズの言葉を信じて、「バットマン/ダークナイト」のライター、デヴィッド・ゴイヤーが「スーパーマン」のシナリオを執筆している!!、その題名からは“スーパーマン”がハズされ、単に「鋼鉄の男」というタイトルになる!!だとか、ブランドン・ラウスは主演せず、ニコラス・ケイジも主演しない…!!だとかを鵜呑みにして、右から左に伝えるわけにはいかないでしょう。
ま、ニコラス・ケイジが主演しない…!!だけは絶対に当たっていると思いますが…!!

…と、そんなわけで、クリストファー・ノーラン監督の「新・スーパーマン」のニュースも、デマが捏造されやすいネタだけに、その進展を慎重に見守っていたのですが、ついに当のクリストファー・ノーラン監督本人が、妻であり、また映画のプロデューサーとして公私にわたりタッグを組んでいるエマ・トーマスさんと表舞台に現われ、ロサンゼルス・タイムズのインタビュー取材に応じて、自分が新しい「スーパーマン」映画の製作総指揮の監修者であることを認めました…!!
それどころか、クリストファー・ノーラン監督は、全世界が期待を寄せる「ダークナイト」の続編の「バットマン3」のプロジェクトも進行していることを明らかにしてくれました…!!

ぼくたちは“ミリュー”(フランス語で文化的環境のこと)をわかっていると思う。ジャンルを理解しているから、たぶん、正しくやり遂げられると思うんだ…。

と、ヒーローの中のヒーロー、スーパーマンを描くことにも自信をうかがわせたクリストファー・ノーラン監督は…、

大勢の人たちが、それぞれに自分たちのやり方で、スーパーマンへのアプローチを試みてきた。
ぼくたちも、ぼくたちがよく知っているやり方で取り組むことが、最も功を奏するのだと思う。

と語り、思わず、えッ?!、スーパーマンもバットマンみたいにダークな世界観で描かれちゃうの…?!、だったら、ブライアン・シンガー監督の二の舞だよ…ッ!!とビックリしてしまいそうですが、クリストファー・ノーラン監督の言いたいことは、おととし2008年10月末日にお伝えした「バットマン」創作秘話の中で同監督が述べていた“スーパーヒーローも、その活躍を描いたコミック・ブックも存在しない世界”を前提とし、“その世界の中で唯一無二の存在として、原点のヒーローが誕生する…”という考え方を、「スーパーマン」にも応用する…ということであって、具体的に「バットマン」シリーズのダークなタッチで「スーパーマン」も描く…とは述べておらず、むしろ、“それぞれの作品には、それぞれの独自の内部理論のロジックがあるんだ…”と続け、“ヒーローを一緒くたにしてはいけない…”ことを示唆しています。
よって、ジョークとして、ココでフェイクのポスターご覧いただいた「スーパーマン/ダークナイト」のような雰囲気の作品が作られることはなさそうですが、“唯一無二のヒーロー”という世界観の発言は取りも直さず、DCコミックスのライバルのマーベル・コミックが着々と進めているヒーロー大集合のオールスター映画「アベンジャーズ」に匹敵するDCコミック版のヒーロー・オールスター映画「ジャスティス・リーグ」の可能性を、ワーナー/DCは、クリストファー・ノーラン監督の指揮のもとで、半ば放棄した…?!とも解釈することができるので、このクリストファー・ノーラン監督の発言にはガッカリしてしまった人も、もしかすると多いかもしれません。

さて、では、その唯一無二のヒーローの原点として新たに誕生するスーパーマンの映画がどのような作品になるのか?!というと、やはり、 LATINO REVIEW のスクープは半分だけ正解だったようで、クリストファー・ノーラン監督は、デヴィッド・ゴイヤーが持ち込んだ素案を聞き、“そのような形で物語に取り組んだ映画は、これまでに観たことがない!!、驚きに満ちているんだ!!”と即座に気に入って、妻のプロデューサーのエマに協力を求め、自分たちが「新・スーパーマン」を手がけることを、ワーナー・ブラザースに申し出た経緯についてのみ申し述べており、肝心のそのかつてない「スーパーマン」の物語へのアプローチがいかなるものなのか?!については、お察しの通りでしょうが、現時点では何も語ってくれていません。

ただし、クリストファー・ノーラン監督が過去の「スーパーマン」映画を観直して分析した発見によれば、「スーパーマン」映画の魅力は、優れた俳優たちがキャラクターを演じるキャスティングの妙による部分が大きく、ワーナー・ブラザースに対して、リチャード・ドナー監督がスーパーマン役にクリストファー・リーヴを抜擢し、1978年に公開した、まさに決定版とも言える「スーパーマン」のようなキャスティングを実現したい…と、「新・スーパーマン」の配役に、まずは最大の注意をはらうことを宣言したそうです。


これでひとまず、「新・スーパーマン」の製作総指揮はクリストファー・ノーラン監督で、プロジェクトの細々とした実際を進めるのは、同監督の妻でプロデューサーのエマ・トーマスさん、そして、原案・脚本はデヴィッド・ゴイヤーであることが確認されたわけですが、それでもシナリオが完成して承認されたわけではなく、まだ企画開発の段階に過ぎないことから、ワーナー・ブラザースとDCエンタテインメントは企業として、慎重な態度を示し、プロジェクトの存在を否定していたのだろう…といったことが理解できたことになります。






で、ここまでくれば、「新・スーパーマン」のプロジェクトに名前があがってこなかったクリストファー・ノーラン監督の実の弟であり、クリエイティヴ・パートナーとして、あの大傑作「メメント」(2000年)の脚本を書き上げたほか、「バットマン」シリーズのシナリオも担当してきたジョナサン・ノーラン(← 写真)は何をしているのか?!というのが気になりますが、そのジョナサン・ノーランこそは、真の歴史的大ヒット作「ダークナイト」(2008年)の続編となる「バットマン」シリーズ第3弾のシナリオを、現在まさに執筆中であることも、ついにクリストファー・ノーラン監督本人がロサンゼルス・タイムズに認め、明らかにしてくれました…!!

クリストファー・ノーラン監督は、その「バットマン3」には、「バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲」(1997年)でアーノルド・シュワルツェネッガーが演じた悪役のMr.フリーズが再び登場するのではないか…?!といった、これまでにネット上で、まことしやかに語られてきた有象無象のウワサはすべてデマだと否定したうえで、シリーズの前2作で、すでに紹介されたキャラクターが引き続き、登場する予定…という、まぁ、そうだろうな…と思えることだけを認めています。

そして、クリストファー・ノーラン監督によれば、自らの「バットマン」シリーズのフィナーレとなる第3弾の重要なテーマは、“ストーリーをいかに完結させるか?!なんだ…”とのことで、作品の世界を拡大し、物語の幅を広げるのではなく、すでに語られてきたストーリーにどう決着をつけていくのか?!が鍵となる…といった風に語っています。
この完結編「バットマン3」に関しても、「新・スーパーマン」と同じく、クリストファー・ノーラン監督は、具体的なプロットなどは述べていませんが…、

映画の結末に期待し、とてもエキサイトしている…!!、ぼくの弟がワクワクするようなアイディアを思いついたんだッ!!

…とコメントを続け、“映画は原作のコミックのように、半永久的に物語を続けていけるわけではないから、適切に物語を終わらせる必要がある…”と、同じキャラクターを描いたとしても、コミックと映画ではメディアとして性質が異なることなどについて言及しています。

シリーズ最新作「バットマン3」について、クリストファー・ノーラン監督は自分がメガホンをとる…とは、ひと言も言っていませんが、本人が語ったように、これまでに作り上げた世界観をとどこおりなく完結させるためには、当然、自分自身が「バットマン3」も監督として陣頭に立ち、映画を仕上げなければならない…と考えているだろうことは、生真面目な同監督の性格からしても、まず間違いないと思われます。それとは反対に、クリストファー・ノーラン監督は、「新・スーパーマン」では製作総指揮だけをつとめ、自分はメガホンをとらないことを公言しましたから、やはり、ご本人は主に「バットマン3」を推し進めていくことになるのだと想像できそうです。


それにしても、クリストファー・ノーラン監督は監修者として、いったい、誰を「新・スーパーマン」の監督に指名するのか?!、今後はその監督人選をめぐっての話題や、デマがあふれ出す可能性が高そうですが、まぁ、また確実な時点になれば、お伝えしたいと思います。
それに何より、天才クリストファー・ノーラン監督にとっては、目下、仕上げに取り組んでいるSFアクション映画「インセプション」を完成させることこそが、まず最優先なのは言うまでもなく、同映画が公開に至らないことには、「新・スーパーマン」や、「バットマン3」についての新たな情報が引き続いて、明らかにされることもないでしょう。

ジャンル映画を新たな高みの次元に押し上げた天才クリストファー・ノーラン監督が、「シャッターアイランド」で恐ろしい演技力を魅せつけ、全米を震え上がらせたレオナルド・ディカプリオを主演に迎え、絶対の信頼を置く名優渡辺謙さんを悪役に起用した、ワーナー・ブラザース製作・配給のSFアクション映画の超大作「インセプション」は、今夏7月16日全米公開!!、日本では1週間遅れの7月23日(金)から全国ロードショー!!と、お手元のカレンダーに書いておいてください!!




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