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ホゥエン・イン・ローマ-クリステン・ベル-1

歴代の全米映画興行ランキングでは、今だに第26位あたりで、BEST10にすら近づけず、「ジュラシック・パーク」(1993年)や、「ライオン・キング」(1994年)などの過去の大ヒット作にまるで歯が立たない平凡なヒットの「アバター」ですが、ついに7週連続で週末の王座に居座ることが決まりました…ッ!!



…などと書けば、はぁ…?!と首をかしげられそうですが、「アバター」が平凡なヒット…?!というのは、通貨のインフレ率を換算した場合のことで、単に金額の数字だけを比較すれば、すでに一般のニュースなどでも報じられ、ご存知のように、「アバター」は先週の月曜日(北米現地25日)に、ついに全世界での興行収入が約18億4,370万ドルに達し、悲恋の大スペクタクル映画「タイタニック」が1998年に記録して、12年間も守り抜いてきた約18億4,320万ドルの厚い壁を破り、映画ビジネスの新しい世界チャンピオンとなっています…!!
しかし、その「タイタニック」が大ブームを巻き起こした90年代末期の18億ドルを、現在の価値に置き換えると、約25億ドル以上になるので、当時の「タイタニック」の過熱ぶりを知っている世代の人が、「アバター」の大ヒットには今ひとつ実感がわかないんだが…というのも無理はありません。
また、「アバター」が3D映画として割増し料金を徴収し、特にIMAXシアターにおいては、フツーの映画館でフツーの2D映画を鑑賞する料金(平均7ドル)の倍に相当する約15ドルの高いチケットを売りさばいていることが、真夏の温度計のようにグングンと上昇する「アバター」の数字のカラクリであるのは言うまでもありませんが、さらに「タイタニック」の頃と比較して、ロシアなど旧東側の東欧諸国や、膨大な人口を抱える中国など、かつてアメリカ映画の進出が進んでいなかった地域が、現在ではハリウッドの市場として開拓されていることも、「アバター」が容易に「タイタニック」を沈没させることができた背景要因となっています。
ちなみに、以下が、「アバター」が「タイタニック」を超えた時点での、上映形態別による売り上げを推測した数字です。

3D上映館=11億4,700万ドル
通常の2D上映館=5億6,300万ドル
IMAXシアター=1億3,400万ドル

3D料金や、IMAXシアターの恩恵なしに、現在よりも狭い世界市場で約25億ドル以上を稼いだ「タイタニック」は、インフレ率を換算した歴代の全米映画興行ランキングでは第6位に着けていますから、「アバター」が真に「タイタニック」に勝った…ッ!!と完全に納得されるまでには、もう少し時間がかかりそうです。
ただし、どちらもジェームズ・キャメロン監督による20世紀FOX作品!!という事実が、ともかく最も驚きに値することに異論を唱える人はいないでしょう…!!



その現在、全米3,074館で上映されている「アバター」は、アメリカでは昨日となる29日(金)に、約732万5,000ドルを売り上げ、ワーナー・ブラザースが全米3,066館で封切ったサスペンス映画「エッジ・オブ・ダークネス」をおさえて、また、また、またで、また、また、またの第1位に君臨し、週末興行ランキングで7週連続第1位となることが決定的となりました…!!
「007/カジノ・ロワイヤル」(2006年)のマーティン・キャンベル監督が、1985年にイギリスで、テレビのミニシリーズとして発表した同名ドラマをセルフ・リメイクした「エッジ・オブ・ダークネス」は、大スターのメル・ギブソンの約8年ぶりの主演作という話題もあり、「アバター」のストッパーとなる可能性が期待されていましたが、PG-13の「アバター」に対し、R指定で観客の年齢幅が限られている「エッジ・オブ・ダークネス」は、そうしたハンディもあって、初日の売り上げを伸ばせず、約565万5,000ドルとし、ナヴィたちからサッサと置いてけぼりを食らわされています。
「エッジ・オブ・ダークネス」の週明けのオープニング成績の予想は1,600万ドル台で、「アバター」は2,800万ドル前後が見込まれているので、よって、明日月曜アサ恒例の全米映画ボックスオフィスBEST10の第1位は「アバター」、第2位は「エッジ・オブ・ダークネス」で、ほぼ確定ですが、数字の結果はまた明朝、確認しに来てください。
なお、早くも第2弾のスタッフが招集され、製作準備の助走が始まったと伝えられるSF超大作トリロジーの第1章「アバター」の現在の全世界での興行収入のトータルは約19億2,474万ドルなので、今週前半に前人未到の20億ドルを突破する予定です。また、次の週末までには、全米映画興行史上最高額となる「タイタニック」の国内成績の記録=約6億ドルも、「アバター」は軽々とクリアし、新記録が更新されるはずです。

娘の死の秘密を嗅ぎまわるメル・ギブソンの刑事が、自分を尾行してきた
連中を強引な手段で捕まえる場面…!!



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さて、この週末のもう1本の全米公開映画として、ディズニー傘下のタッチストーン・ピクチャーズが2,456館で封切ったクリステン・ベルが主演のラブコメ「ホゥエン・イン・ローマ」は、初日の売り上げが約440万ドルで興行ランキング第3位に登場!!
週末のオープニング成績の予想は1,200万ドル前後と見込まれています。
女子高生探偵ヴェロニカ・マーズとして、オタク人気のクリステン・ベルと、「トランスフォーマー」シリーズで、オートボットたちと協力し、ディセプティコンを迎え撃っている男前のウィリアム・レノックス大尉ことジョシュ・デュアメルが共演した本作は、冗談半分にぼくが邦題をつけるとするなら、「ヴェロニカ・マーズの愛の泉で乾杯」とでも呼ぶべきロマンチック・コメディです…!!

ホゥエン・イン・ローマ予告編



それと言うのも本作は…、ジェームズ・キャメロン監督も参考にした?!「タイタニック」(1953年)や、マリリン・モンローの「百万長者と結婚する方法」(1953年)、また、フレッド・アステアとレスリー・キャロンの「足ながおじさん」(1955年)などで知られるジーン・ネグレスコ監督が、ドロシー・マクガイア、ジーン・ピータース、マギー・マクナマラ、ロッサノ・ブラッツィらを主演に、ジョン・H・セコンダリのベストセラー小説「泉の中の銀貨」を映画化した、軽いノリの恋愛映画「愛の泉」(1954年)を…、当のジーン・ネグレスコ監督が10年後にアン=マーグレットを主演にセルフ・リメイクした「マドリードで乾杯」(1964年)を下敷きにしている作品だからです。

ジャック・レモンとウォルター・マッソーというアメリカ映画史の伝説的名コンビの2大名優が主演した「ラブリー・オールドメン」(1993年)で脚本家デビューを飾った、恵まれたキャリアのスタートを切った後、「サイモン・バーチ」(1998年)で監督に転進し、近年は「デアデビル」(2003年)、「ゴーストライダー」(2007年)といったコミックヒーロー映画を手がけていたマーク・スティーヴン・ジョンソン監督が、ジーン・ネグレスコ監督の足跡をなぞった「愛の泉で乾杯」?!で、ヴェロニカ・マーズが演じているのは、「ザ・バンク」(2009年)で、クライヴ・オーウェンに銃撃戦の舞台とされてしまっていたグッゲンハイム美術館に務める学芸員のベス・ハーパー。
大都会のニューヨークで、憧れの仕事に就き、人生前向きのベスだったが、恋愛にだけはツキがなかった。そんなちょっと負け犬の彼女が、妹ジョアンの結婚式のため、慌しく赴いたイタリアのローマで、式に参列した男前のジョシュ・デュアメルのニックと出会うが、いきなり失態の不始末。自分には結局、運命の恋は訪れないの…?!と落ち込んだベスは思わず、恋の願いが叶うと言い伝えられる泉に、誰かが出会いを希望して投げ込んだコインを拾いあげてしまうのですが…、イタズラな恋の女神はちゃんと微笑んで、ベスが拾ったコインを泉に投じた変な男たちが次々と彼女の後を追いかけてくることに…ッ!!、果たして、偽りの恋の魔法にかかった男どもの相手で、てんやわんやのベスは、素顔の彼女を愛してくれるニックの真実の想いに気づくことができるの…?!といったお話です。
恋が叶う魔法の泉とはもちろん、有名なトレヴィの泉のことですね。

クリステン・ベル-ジョシュ・デュアメル-3

ヴェロニカ・マーズのパパを演じているのは、「マイアミ・バイス」のソニー刑事=ドン・ジョンソン。妹のジョアンは、「フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石」(2008年)で、富豪のドナルド・サザーランドの金づかいが荒いバカな娘を演じていたアレクシス・ジーナ。泉の魔法で恋の虜となり、ヴェロニカ・マーズを追いかけて来るストーカーまがいの変な野郎どもは、「ベイビーママ」(2008年)でエイミー・ポーラーのろくでなしのボーイフレンドだったダックス・シェパード。「バットマン・リターンズ」(1992年)のペンギン=ダニー・デヴィート。そして、「俺たちフィギュアスケーター」(2007年)で、ライバルのウィル・フェレルとジョン・ヘダーの男同士ペアを汚い手段で失脚させようとしていたエリートの兄妹ペアの兄を演じていたウィル・アーネットと、その罠にかかってしまっていたジョン・ヘダーの4人です。
ジョン・ヘダーは別名「ナポレオン・ダイナマイト」(2004年)ですから、同映画を観ている人は、このありきたりとしか思えないラブコメも、ちょっと観ておきたい気になるかもしれませんね。さらに、クリステン・ベルの上司として、大女優のアンジェリカ・ヒューストンが出演しています…!!
それでは、ケイティ・ペリー featuring 3OH!3 が歌う「ホゥエン・イン・ローマ」 の主題歌「Starstrukk」をお楽しみください…ッ!!







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