************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************

グリーンゾーン-マット・デイモン-1

ジョン・ウェインがアカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した「勇気ある追跡」(1969年)を、スピルバーグ監督がプロデューサーをつとめ、コーエン兄弟が監督するリメイク映画へ出演予定のマット・デイモンが、「ボーン」シリーズのポール・グリーングラス監督と組んだ最新作の予告編です…ッ!!






「オーシャンズ」シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ監督と組んだ社会派のブラック・コメディ「インフォーマント!」(12月公開)では、企業の不正を告発していたマット・デイモンが、「ボーン」シリーズのポール・グリーングラス監督との名コンビで、イラクは大量破壊兵器を保持していると主張したブッシュ政権の欺瞞に挑む最新作「グリーンゾーン」の予告編を、ユニバーサル映画がリリースしました!!
タイトルの「グリーンゾーン」とは、イラク戦争後の国家再建にあたった連合国暫定当局が、本部を置いたバグダッドの故フセイン大統領の元宮殿(現アメリカ大使館)を中心として定め、米軍の管理下に置いていた10キロ四方のエリアを指し、2004年6月に主権がイラクに戻されてからは、“インターナショナル・ゾーン”に呼び名が改められた地域のこと。
その“グリーンゾーン”で、一体、何が起こっていたのか…?!、当時の実情をワシントン・ポストのバグダッド支局長だったジャーナリストのラジャフ・チャンドラセカランが克明に記し、2006年に出版して以降、様々なメディアでベスト・ノンフィクション・ブックに選ばれ、2007年には優秀なノンフィクションに与えられるサミュエル・ジョンソン賞を受賞した著書「インペリアル・ライフ・イン・ジ・エメラルドシティ」を原作とする本作は、フセインが隠した大量破壊兵器のありかを突き止めるCIAの活動に協力するため、イラクに派遣されたマット・デイモン演じる愛国心と正義感に満ちた米軍准尉ロイ・ミラーが、実は自分も含めて、全世界がアメリカに騙されている…という巨大な陰謀に気づき、それを暴こうとするスリリングな過程を描いた社会派エンターテインメントです。
共演者として…、大量破壊兵器存在の情報を操作し、マット・デイモンの追求をかわそうとするCIAエージェントのクラークを演じているのは、自動車のワイパーを発明したせいで、波乱の人生を送ることになった大学教授ロバート・カーンズに扮した伝記映画「フラッシュ・オブ・ジーニアス」(2008年)の演技が高く評価された、「リトル・ミス・サンシャイン」(2006年)のグレッグ・キニア。米軍のブリッグス少将を演じているのは、息子のドラコ・マルフォイがホグワーツに通っているジェイソン・アイザックス。そして、けして戦争が終了したなんて言えない危険なバグダッドで取材を続ける女性ジャーナリストのローリーは、「悪魔にあなたの死を知られる前に」(2007年/邦題「その土曜日、7時58分」)で、ダメ男のイーサン・ホークの妻を演じていたエイミー・ライアン(↓)です。「ゴーン・ベイビー・ゴーン」(2007年)で娘を誘拐された経験からか、「チェンジリング」(2008年)では、息子を誘拐されたアンジェリーナ・ジョリーのお友だちになってくれていた人ですねッ!!

グリーンゾ-ン-エイミー・ライアン

イラク戦争がらみの映画がこれまでに当った試しはなく、本作の製作におよそ約1億ドルを費やしたのにも関わらず、あまり自信の持てないユニバーサル映画が、今秋に予定していた全米公開を、あえて、今ひとつ映画興行が勢いに欠ける時期の来春2010年3月12日に先送りし、大ヒット狙いはあきらめてしまったらしい「グリーンゾーン」の脚本を執筆したのは、今夏の「サブウェイ123」に続けて、少年サンデーに連載されていた人気コミック「ダレン・シャン」の原作を映画化した最新作のダークファンタジー「シルク・ド・フリーク/ザ・ヴァンパイア・アシスタント」もコケてしまった絶不調のブライアン・ヘルゲランドです。

グリーンゾーン-マット・デイモン-2

すでに本作をくり返し観ている映画ジャーナリストらが、この初公開の予告編ではアクション・サスペンス映画みたいだけれど、本編はそうではなくて、「ボーン」シリーズのような作品だと鵜呑みして観に行くとガッカリするよ…と、親切に警告してくれている本作は、ポール・グリーングラス監督の作品としては、「ユナイテッド93」(2006年)の“その後”を描いた、あくまでも社会派の硬派な映画…と思っておくほうがよさそうですね。ま、どっちにしろ、かなり楽しみな作品であることに変わりはありませんが…ッ!!




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