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クリステン・ウィグにメリッサ・マッカーシー、レスリー・ジョーンズ、ケイト・マッキノンという4人の女性を主演に起用して、約27年ぶりのシリーズ復活のメガホンをとったポール・フェイグ監督は、少なくとも全世界の興業成績のトータルで、5億ドルは稼がなければ、成功とは見なされない…といった風に語っていましたから、製作費の約1億5,000万ドルに対して、およそ5億2,000万ドルを売り上げた「アントマン」(2015年)並のヒットが望まれていたことになりますが、どうやら、そのありんこサイズのヒーローが巨大なジャイアントマンに見える結果になってしまいそうです…。



オリジナル映画(1984年)では男性だった主人公のゴーストバスターズたちの性別を女性に置きかえたことについて、ファンからブーイングの大きな反発が起こった、いわゆる女版「ゴーストバスターズ」は、先月7月半ばに世界各国で封切られ、映画の内容そのものは、そこそこの好評を得られましたが、やはり興業的には苦戦に陥り、どうやら、巨額の約7,000万ドル=70億9,220万円の赤字を出しそうなことから、続篇を製作するシリーズ化は見送られるであろうことを、THR のパメラ・マクリントックがレポートしてくれました…!!

具体的な金額で述べると、映画の製作費の約1億4,400万ドルに、巨額の宣伝マーケティングの経費を上乗せした女版「ゴーストバスターズ」が、それらの投資を回収して、ひとまず収支の釣り合いがとれる帳尻合わせのためには、少なくとも3億ドルの売上げが必要だそうです。しかしながら、現時点までに国内では、どうにか大台の約1億1,724万ドルまでは稼げた女バスターズたちは、そのキャストの知名度が国外では低いせいもあってか?!…、


おおむね、ウケておらず、これまでに約6,280万ドルしか集められていません。よって、その両方を合わせた総額が約1億8,000万ドルの女版「ゴーストバスターズ」は、まだ封切られてはいないフランスや、スペイン、メキシコといった諸外国で合わせて、3億ドルまでの残りの1億2,000万ドルを稼がなければならないのですが、見通しとしては、せいぜい4,000万ドル程度しか追加できそうにないことから、最終的な売上げの予想が2億2,500万ドル前後にとどまり、前述のように巨額の7,000万ドルの赤字が出るだろう…との計算だそうです。

このパメラ・マクリントックの赤字決算の見通しについて、ソニピの広報の回答としては、“ まったく的外れな損失の計算 ” とのことで、映画の収入は単に興業成績にのみ依らず、関連商品の売上げはもちろん、ゲーム化や、テーマパークでのアトラクション化のビジネス展開に加えて、多数の企業とのタイアップを果した宣伝プロモーションによって、コストは軽減されているため、前述のように語られた数字は実際とは的外れだそうです。


そうした女版「ゴーストバスターズ」は赤字映画だ…!!というレポートに対して、ソニピ側が持ち出した映画のビジネスの収支は容易に興業成績だけでは測れない…という反論は御もっともですし、また、Digital HD や、Blu-ray / DVD といった今後のホーム・エンタテインメント市場の展開もあるわけですから、いったい、どの時点をもって、収支を判断すればよいのか…?!を、部外者が見極めるのは困難のように思われます。

と、しかしながら、そうは言っても、果たして、その映画が大衆に支持をされたか、どうか?!をザックリと示す指標の数字として、興行成績が映画の人気の度合いを表わしているのは少なくとも間違いはなさそうなわけですから、女版「ゴーストバスターズ」が得られた支持は、「アントマン」の半分以下だ…と言われても仕方がないように思われます。


よって、以上のような事情から、女版「ゴーストバスターズ」の続篇はあり得そうにないわけですが、ソニピとしては、今後は2019年に全米公開を予定しているアニメ映画版の「ゴーストバスターズ」や、2018年の放送開始を目指しているアニメ・シリーズ「ゴーストバスターズ : エクト・フォース」の製作に注力をしていくそうですから、けして、大っぴらに認めたわけではないものの、女版「ゴーストバスターズ」はもう、おしまい…と、遠まわしに言っているのも同然だな…と解釈をされる方も少なくないかもしれませんね…。

なお、カルトの流行を防いで、迷信を断ち切るといった国の方針にもとづいて、心霊や幽霊の類いを題材にした映画はご法度とされる中国での封切りが実現しなかったことが、女版「ゴーストバスターズ」の誤算のように言われたりもしますが、それはハナからわかっていることなので、ソニピはそもそも中国を市場として想定はしていません。








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