「スター・ウォーズ」の覚醒トリロジーのほかにも、デイジーが活躍するジャンル系の映画が観たい!!と願っていたファンの方にとっては、「トゥーム・レイダー」(2018年3月16日全米公開)の戦うヒロイン、ララ・クロフトの役が、オスカー女優のアリシア・ヴィキャンデルに奪われてしまい、悔しいかぎりかもしれませんが、その代わりになるか、どうかはさておき、デイジー主演の新しいSF映画シリーズの企画がスタートすることになりました…!!
「スター・ウォーズ : エピソード 8」(2017年12月15日全米公開)の撮影が、先月7月下旬に無事にクランクアップしたレイが、ライオンズゲート製作の「カオス・ウォーキング」シリーズの映画化プロジェクトで、主演女優をつとめる運びになったことを、THR のレベッカ・フォードがレポートしてくれました!!、トム・クルーズが主演したSFタイムループ・アクション「エッジ・オブ・トゥモロー」(2014年)のダグ・リーマン監督がメガホンをとって、シリーズ化を目指す「カオス・ウォーキング」は、デイジーと同じくイギリス出身の作家パトリック・ネス著の小説シリーズを原作とするもので、それを「混沌の叫び」と題し、邦訳出版する東京創元社によれば…、
第1巻「心のナイフ」
ぼくはトッド・ヒューイット。もう少しで大人になる。ぼくが住んでいるのはこの新世界でただひとつの町。そこには男しかいない。男たちはノイズを撒き散らし、互いの考えがすべて筒抜けなのだ。ある日町はずれの沼地で、ぼくはノイズのない存在に出会った。これは何?、異様な迫力、胸締めつけられる感動、尽きせぬ謎。ガーディアン賞、ブックトラスト・ティーンエイジ賞受賞。
町でただひとりの少年トッドが出逢ったのは、ひとりの少女だった。ノイズを持たず、心が読めない、その存在に、とまどい苛立つトッド。女はすべてノイズの病気で死んでしまったはず。彼女は何者なのか?、何も知らされず、いきなり家を追われ、町中の男たちから追われる身となったトッドは、黙したままの少女を連れ、ひたすら逃げる。自分たちがなぜ追われるのかもわからぬままに。そしてトッドの前には想像もしなかった新しい世界が……。
第2巻「問う者、答える者」
理由もわからず故郷を追われた少年トッドは、宇宙から来た少女ヴァイオラと共に、ひたすら逃げた。だが、ようやく、たどり着いたヘイヴンで、ふたりを待っていたのは、男ばかりの軍隊を率いるプレンティス首長。無理矢理、首長の部下にされるトッド。首長の支配に反対する女たちと行動を共にするヴァイオラ。互いを思う心ゆえに苦しむふたりの行く手にはさらに過酷な運命が……。コスタ賞受賞作。
ヴァイオラが出会った女性ばかりのレジスタンス組織。それはかつて、スパクルとの戦いで活躍したアンサー部隊で、狡猾でタフな指導者のもと、ヘイヴンを支配下におさめたプレンティス首長にゲリラ戦を挑んでいた。一方トッドは、アンサー隊に対抗するべく作られたアスク隊の指令官にされてしまう。味方ですら信じられない状況に、トッドとヴァイオラは追い詰められていく。
第3巻「人という怪物」
プレンティス総統率いるアスク隊に入れられたトッド。ミストレス・コイル率いるゲリラ部隊のアンサー軍に加わったヴァイオラ。想い合うふたりは、敵同士に属することになってしまった。すれ違う心、届かぬ叫び。だがそんな人間同士の争いを飲み込まんばかりの大軍が、ニュー・プレンティスタウンに迫っていた。虐げられていた土着の生き物スパクルが蜂起したのだ。カーネギー賞受賞。
移民船の着陸を前に、スパクルと人間との和解は成るのか?、権力を独占しようとするプレンティス総統と、暴力的なゲリラ軍の指導者ミストレス・コイルは互いを信用しないまま、共通の敵を前に足踏みをしていた。トッドとヴァイオラは、なんとか二つの民族の和平まとめようとする。一方スパクル側には意外な情報源が……。…とのことで、ジェン主演の「ザ・ハンガー・ゲームズ」シリーズや、シェイリーン・ウッドリー主演の「ダイバージェント」シリーズのライオンズゲートがまた、いわゆる、YA小説の映画化シリーズで儲けようといった魂胆が窺える「カオス・ウォーキング」が、果たして、無事に完結編の「人という怪物」にまでたどり着けるのか、どうか…?!は、何とも言えませんが、映画化にあたって、ストーリーを脚色するのは、「マルコヴィッチの穴」(1999年)や、「エターナル・サンシャイン・オブ・ザ・スポットレス・マインド」(2004年)のシナリを手がけたほか、もちろん、自らの脚本を映画化した監督作「シネクドキ、ニューヨーク」(2008年)で知られるチャーリー・カウフマンだそうですから、他人が頭の中に秘めた心の声が聞こえてしまう…!!という特異な世界観を、どう映画的に工夫して、表現してくれるのか…?!、YA系のSFディストピア映画には興味がありません…という映画通の方も、ちょっと気になるのではないでしょうか?!、なお、チャーリー・カウフマンの脚色を下敷きにして、実際のシナリオを執筆していくのは、「マネー・モンスター」(2016年)のライター、ジェイミー・リンデンです…!!
最近の傾向を踏まえると、役の性別の男女が入れ替わることもあり得ますが、とりあえず、デイジーが宇宙から来たヒロインの少女ヴァイオラを演じるとして、お相手のトッドに起用されるのは、誰なのか…?!、「混沌の叫び」の映画化「カオス・ウォーキング」の製作スケジュールなどは未定ですが、続報を楽しみにしておきましょう…!!
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