最優秀作品賞 － BEST PICTURE

「スポットライト」

－　Producers: Michael Sugar & Steve Golin, Nicole Rocklin, Blye Pagon Faust

※このページは、現地のロサンゼルスでも、もう今日の2月28日（日）の午後5時30分＝日本の日時で言えば、明日の週明け月曜日の午前10時30分から、ドルビー・シアターで行われる授賞式の結果を受けて、更新し、受賞速報の記事とさせて頂きます。予想が当たるか、はずれるか？！、お楽しみに…！！




【予想】 : 「ザ・ビッグ・ショート」と「ザ・レブナント」のどちらか？！、もし、どっちでもないなら、「スポットライト」が選ばれるかも…といった次第で、候補作としては、計8本の映画があげられているものの、実質的には、三すくみになっていると見なせるのが、今回の最優秀作品賞の様子と言えそうです。その3本のうちから、「ザ・ビッグ・ショート」を選んだ理由は、とりもなおさず、最も重要な前哨戦の全米製作者協会の第27回PGA賞を制したのが、お笑いのアダム・マッケイ監督の作品だからに他なりません。だったら、どうして、そんなにPGA賞は重要なのか…？！と言うのは、同賞の記事でも書いたように、過去の8年間において、PGA賞の受賞作とオスカーの最優秀作品賞の受賞作とは、ピタリと一致…と言い切りたいところですが、2014年開催の第25回では、PGA賞は例外的に「12イヤーズ・ア・スレイヴ」と「グラビティ」の2本を同点とし、オスカーは前者を最優秀作品賞に選びました。

なので、「ザ・ビッグ・ショート」が、仮りに僅差で、PGA賞を受賞したのであれば、オスカーでは、他の映画に引っくり返される逆転の可能性もあり得るわけですが、それにしても、なぜ、「ザ・ビッグ・ショート」は勝利し得たのか…？！というと、そのよりどころは、やはり、近年のアメリカで社会問題とされたサブプライム・ローンにまつわる金融実話を描いた公共性の高さが、不運にも熊に襲われた男の復讐譚という、とどのつまり個人的な実話よりも価値があるように判断をされたのかな…？！と解釈できるかもしれません。となれば、「スポットライト」も実話の社会問題を扱っていますよと指摘をされそうですが、キリスト教の聖職者による児童への性的虐待という大変にシビアなタブーを持ち出した映画に、オスカーの頂点の賞を与えてしまうというのは、いま現在も全米で公開されている「リズン」のようなキリスト教の宣伝映画の動員で儲けさせてもらっているハリウッドの映画産業としては、やや、ためらわれるような感じがしないでもありません…。

よって、アメリカ映画の頂点の賞としては、多彩なキャストのアンサンブルの醍醐味で、アメリカ社会の問題を描いた「ザ・ビッグ・ショート」が、最もアカデミー賞の最優秀作品賞にふさわしい映画だと決めつけるような気がするのですが…、う～ん、「ザ・レブナント」が受賞する可能性も高いだけに、難しいですね…。さて、CIAリーダーのみなさんは、「ザ・ビッグ・ショート」 VS.「ザ・レブナント」のどちらを選ばれるでしょう…？！


★ 栄えあるノミネートは以下の通りです！！


「ザ・ビッグ・ショート」
Brad Pitt, Dede Gardner and Jeremy Kleiner



「ブリッジ・オブ・スパイズ」
Producers: Steven Spielberg, Marc Platt, Kristie Macosko Krieger



「ブルックリン」
Producers: Finola Dwyer & Amanda Posey



「マッドマックス : フューリーロード」
Producers: Doug Mitchell & George Miller



「ザ・マーシャン」
Producers: Simon Kinberg, Ridley Scott, Michael Schaefer, Mark Huffam



「ザ・レブナント」
Producers: Arnon Milchan, Steve Golin, Alejandro G. Inarritu, Mary Parent, Keith Redmon



「スポットライト」
Producers: Michael Sugar & Steve Golin, Nicole Rocklin, Blye Pagon Faust



「部屋」
Producers: Ed Guiney








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