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現地のロサンゼルスでは今日の8月30日(日)の午後に、ホラー映画の名匠として知られるウェス・クレイヴン監督が脳腫瘍のため、ご自宅で家族に看取られながら、お亡くなりになられた訃報を、各業界メディアが報じ、同監督の公式Twitterが、残念な事実を公けに認めました…。享年は76歳でした…。




北欧のアート・フィルムの名匠イングマール・ベルイマン監督の傑作「処女の泉」(1960年)を下敷きにして、あろうことか、残酷映画に仕立て上げた「鮮血の美学」で、1972年にデビューを果したウェス・クレイヴン監督は、その後、「サランドラ(ヒルズ・ハブ・アイズ)」(1977年)を経て、1984年に、「エルム街の悪夢」を発表するや、悪夢殺人鬼のフレディという変わった設定がウケて、大ヒットを記録し、シリーズ化を果したことで、80年代を代表する人気監督のひとりに数えられるまでになりましたが…、


80年代のホラー映画のブームが去ると、一旦は低迷…。しかしながら、ワンパターン化して、観客が飽き飽きしてしまったホラー映画を、当のホラー映画が揶揄するというパロディの笑いの要素を思い切って盛り込んだ「スクリーム」(1996年)が大当たりとなって、ジャンルの新陳代謝に成功するなど、一貫して、独自のユニークな発想による新しいホラー映画作りを目指した実績を踏まえると、まさに天才的なアイディアの持ち主だったと言えそうですし…、



そうしたウェス・クレイヴン監督が本当に映画を作るのが上手だったことは、まったくミスマッチと言える演技派のメリル・ストリープを主演に起用して、音楽実話映画の感動作という新境地に挑んだ「ミュージック・オブ・ザ・ハート」(1999年)で、キッチリと泣かせてくれた腕前からしても明らかのように思います…。

なので、いくつかの企画を抱えて、果せぬまま、お亡くなりになられたのは、まったく残念と言うしかありませんし、人気アイドルのベラ・ソーンをキャストに起用して、同名の代表作をテレビシリーズ化した「スクリーム」が好評を博し、シーズン2の製作が決定していただけに、引き続き、製作総指揮の采配を振るって頂きたいと期待していたホラー・ファンの方々も大変にガッカリをされてしまったことと思います。


しかしながら、そのように晩年まで、ウェス・クレイヴン監督が現役で活躍し続けてくれたのは、何より、よかったと思いますし、これまでの功績に多大な感謝を捧げて、ご冥福をお祈りすべきでしょうが、でも、安易に成仏などせず、亡霊として時折り、映画スタジオに出現して、悪夢を演出し続けてくれるほうが、ホラー監督らしくて、ファンの方はうれしいかもしれませんね。素晴らしいホラー映画の数々を遺して頂き、ありがとうございました…!!







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