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物語の本質が、王家の家督相続をめぐる義兄弟の確執という身内の不和だった「ソー」(2011年)こそ、そうした骨肉の争いの普遍的テーマが、古典のシェイクスピアの映画化を得意とするケネス・ブラナー監督にとって、とてもマッチしたものの、再来週末7月17日全米公開の「アントマン」のエドガー・ライト監督の電撃降板、「ソー: ザ・ダークワールド」(2013年)のパティ・ジェンキンス監督の降板の前例を振り返るまでもなく、1本の独立した映画でありながら、実はシネマティック・ユニバースという大きなシリーズの流れの中の1本として、世界観や、映画のトーンを合わせなければならないマーベルのコミックヒーロー映画は、自分の作品を作りたい映画作家的な監督よりも、あくまでも、注文に応じて、メガホンをとるテレビ監督向きなのかもしれませんね…。




先月6月下旬に、ひょっとすると、もう決定したかもしれない?!という憶測をまじえて、お伝えしたマーベル最新作「ブラック・パンサー」のエヴァ・デュヴァーネイ監督の就任は、その後、同スタジオ代表のプロデューサー、ケヴィン・ファイギ氏が、オスカー候補の「セルマ」(2014年)を手がけた気鋭の女流監督と実際に会って、話し合いをしたことを認めたため、やはり、本決まりか?!と思われていたのですが…、
“ 私はたぶん、この7月4日の独立記念日の週末に、これまでのウワサの渦中から抜け出して、独立することを、私自身で宣言したほうがいいと思うの…!! ”
…とのことで、主にアフリカ系の読者をターゲットにした女性誌 Essence のヨランダ・サングウェニの独占取材に応じてくれたエヴァ・デュヴァーネイ監督が…、
“ 私は、「ブラック・パンサー」の監督をつとめる契約にサインしていません!! ”
…と、マーベル・シネマティック・ユニバースのチームには加わらない意思を明らかにしてくれました…!!

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他社と比べて、監督料が超激安なので、ハッキリ言って、お金の面では、それほど儲かりはしないものの、人気のコミックヒーロー映画シリーズの監督として一躍、注目を集めて、世間の知名度があがることから、その後のキャリアのステップアップには大いに役立つマーベルの仕事を、どうして、断ってしまったのか?!、エヴァ・デュヴァーネイ監督によれば…、
“ 「ブラック・パンサー」の映画が、どのような物語であるべきかについて、単に私たちは、お互いに異なる考えを持っていたと言えると、私は思うの。 ”
…というのが、どうやら、率直な結論のようですが…、
“ マーベルには、彼らなりの事の進め方というものがあって、私は彼らをとても素敵だと思うし、大勢のファンも、彼らのやり方を支持している。そんなマーベルが、私に打診をしてくれたことを、私はすごく好ましく思っている。 ”
…といった次第で、やはり、冒頭のように、マーベルの流儀にあわせて、映画を作ることを求められたらしいことを語ってくれましたが…、
“ 主演のチャドウィック・ボーズマンをはじめ、脚本家たちや、マーベルの重役の方々とのミーティングは、とても、好印象だったわ。けれど、結局のところ、映画の物語と、それを描く視点について、私たちは見解をひとつにすることはできなかった。そういった創造性の不一致が後になって、持ち上がるよりは、現時点であらかじめ、はっきりと理解できたのは、私にとって、よかったと思う。 ”

…とのことで、打ち合わせの話し合いは終始、和やかに進められ、お互いに納得のうえで、今回は辞退のパスをする決心に到ったことや、前述のエドガー・ライト監督や、パティ・ジェンキンス監督のように、実際に企画開発に着手をして、仕事を進めた挙げ句、お流れになってしまう…といった時間の無駄がなかったことをよかったと思っているらしいことを述べてくれました。

女流監督が降板ともなれば、すぐに女性蔑視の差別が持ち出されたり、また、アフリカ系のエヴァ・デュヴァーネイ監督については、人種への偏見も言われかねなかっただけに、当の本人が、そうした次のウワサが広まる前に、自分の口で辞退の意思を語って、マーベルの人たちは好印象!!と言ってくれたのは、スッキリとケリをつけてくれた感じで、とても、よかったと思いますが、さて、意中のエヴァ・デュヴァーネイ監督にフラれてしまったマーベルは、次に誰に目をつけるのか…?!、CIAリーダーのみなさんの頭の中には、「ブラック・パンサー」の新監督として、どのような人の名前と顔が浮かんだでしょう…?!


来年2016年5月6日全米公開の「キャプテン・アメリカ : シビル・ウォー」で、デビューの初登場を飾るチャドウィック・ボーズマンの新ヒーローが単独主演するコミックヒーロー映画「ブラック・パンサー」は、3年後の2018年7月6日全米公開の予定です…!!







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