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映画監督の妻が、夫の仕事ぶりを記録して、それがドキュメンタリー映画になってしまうという前例としては、フランシス・フォード・コッポラ監督の映画史に残る問題作「地獄の黙示録」(1979年)の製作過程を振り返った「ハート・オブ・ダークネス: ひとりの映画監督の黙示録」(1991年)という作品がありましたが、実際のところ、同映画の監督は、夫人のエレノア・コッポラではありませんでした。それに対して、同じアジアながら、フィリピンではなく、タイのバンコクで苦悶していたニコラス・ウィンディング・レフン監督を記録したユニークなドキュメンタリーは、まさに最も身近な存在の妻だからこその親密さによって、同監督の素顔をありのままに、さらけ出させることに成功した作品のようです!!








ニコラス・ウィンディング・レフン監督の妻の元女優、リヴ・コーフィクセンが、タイのバンコクを舞台に、バイオレンス映画「オンリー・ゴッド・ フォーギヴス」(2013年)を撮影する夫と一緒に現地に滞在し、その仕事ぶり…と言うよりは、夫の様子そのものを記録したと言った方がよさそうなドキュメンタリー映画「マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン」が初公開した予告編です…!!


事の大小はさておき、他人の期待に応じるというのは、当人にとっては必ず、プレッシャーになるわけですが、前作「ドライヴ」(2011年)が大絶賛されて、アカデミー賞にまでノミネートされたことで、同映画に引き続き、ライアン・ゴズリングとコンビを組む「オンリー・ゴッド・ フォーギヴス」も完璧に仕上げなければならない…と、どうやら、追い詰められたような気になっていたらしいニコラス・ウィンディング・レフン監督は、その生みの苦しみに反して、完成した映画は不評を買い、失敗をしてしまったわけですが…、


上 ↑ の予告編では、そうしたニコラス・ウィンディング・レフン監督が、「オンリー・ゴッド・ フォーギヴス」の企画開発に約3年間を費やしながら、自分自身でも、ついにどういう映画なのか?!、ちゃんと理解が出来ていないまま、撮影を始めてしまい、物語の展開にも、実は確信を持っていなかった…という驚きの裏事情が赤裸々にさらけ出されてしまっています…!!、また、ニコラス・ウィンディング・レフン監督は、そのように作り手である自分自身が、実は映画の内容に疑問を持っていることで不安になり、ピリピリしている内心を、誰にも覚られてはいけない…と、映画監督としての体面を保つため、自分を偽って、虚勢を張っていたらしいことまで語っています…。


多額の製作費を使って、大勢のスタッフを率い、人気スターにキッパリと指示をしなければならない映画監督としては、絶対に他人に舐められないようになど、常に自信を持った素振りで、ボスとして行動しなければならないのかもしれませんが、やはり、我々と同じ人の子だけに、時に内心では脅えてしまっている…という生の素顔は、恐らく身内でしか、かいま見ることができないでしょうから、単にニコラス・ウィンディング・レフン監督の密着ドキュメントというだけでなく、映画監督という職業や立場そのものについて深く知り、考えることができそうな興味深い作品ですね!!


ニコラス・ウィンディング・レフン監督の創作の裏側をかいま見ることが出来る「マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン」は、北米で来週末2月27日からVODで配信開始と同時に限定公開で封切りです!!、さて、CIAリーダーのみなさんは、ニコラス・ウィンディング・レフン監督の妻が作ったドキュメンタリー映画の予告編をご覧になって、どのような感想をお持ちになられたでしょう…?!

In MY LIFE DIRECTED BY NICOLAS WINDING REFN, Refn’s own deep conflict is swinging in the breeze as we witness him wrestle with the particularly challenging production of ONLY GOD FORGIVES. Directed and shot by his wife Liv Corfixen over the duration of the production and subsequent Cannes debut, MY LIFE DIRECTED BY NICOLAS WINDING REFN captures the very private and intimate moments to which a traditional documentary crew simply wouldn’t have access. The result is a fascinating, detailed look at a creative genius at work and also a portrait of a director torn between the general public’s desire for a “DRIVE 2″ and his own mission to explore more challenging narrative territory.







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