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「リンカーン」(2012年)で、3つめのアカデミー賞最優秀主演男優賞のオスカーを受けとった名優ダニエル・デイ=ルイスのほか、「チェ」(2008年)のベニチオ・デル・トロや、ガエル・ガルシア・ベルナル(「バベル」2006年)らの名前が主演男優として、これまでに浮上した「沈黙」の再映画化ですが、マーティン・スコセッシ監督(「ヒューゴ」2011年)は、エマカレシクモ男を起用して、若い世代にもアピールできる作品にしたいようです…!!




篠田正浩監督が過去に映画化(1971年)したことのある故遠藤周作の代表作の歴史文学「沈黙」を、あらためて再映画化するプロジェクトは、名匠マーティン・スコセッシ監督の悲願の企画として、長年ず~っと暖められ続けてきたことを、まっとうな映画ファンの方は、よくご存知のはずだと思います。その実際のところ、実現しないのでは…?!と思われていた「沈黙」に先ごろ、スタローン隊長の新作「エスケイプ・プラン」(9月13日全米公開)などを製作したプロダクションのエメット/ファーラ・フィルムズが出資を決め、今月5月15日から開催される第66回カンヌ国際映画祭で、配給権の営業セールスなどが行われる見込みに到ったことが、Deadline で報じられるなどしていたのですが…、


どうやら、マーティン・スコセッシ監督の行動は素早かったようで、Variety が伝えてくれた最新のニュースによれば、記事の見出しのように、17世紀の日本を訪れる主人公の司祭セバスチャン役を、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのヒーローとして知られるアンドリュー・ガーフィールドが演じる予定のほか、言わば通訳となる裏切り者の日本人、キチジローに、ハリウッドを代表する名優のケン・ワタナベ(「ゴジラ」2014年5月16日全米公開)が扮し、「太陽」(2005年)で昭和天皇を演じたイッセー尾形も出演してくれるそうです…!!

で、その興味深いキャストで映画化される見込みの「沈黙」は、原作の文学を出版する新潮社の紹介によれば…、
“島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。”
…とのことで、宗教弾圧を主題に、神の存在や信仰の意味を問う物語の内容は、ちょっと重いなぁ…といった感じで敬遠したくなる人もいるかもしれませんが、マーティン・スコセッシ監督は、「ディパーテッド」(2006年)や、「シャッターアイランド」(2009年)で魅せてくれたようなスリラー・タッチで遠藤周作の原作に取り組んでくれるようなので、宗教には興味のない人もハラハラを楽しめる作品に仕上げてくれるのかもしれません…!!
なお、アンドリュー・ガーフィールドの相棒となる司祭のフランシス役を演じる俳優はまだ未定とのこと。クランクインは来年2014年6月と具体的に予定が詰められています…!!

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