「トワイライト・サーガ/エクリプス」(2010年)のデヴィッド・スレイド監督が起用されることになったニュースを、昨2011年春にお伝えしたマーベルのコミックヒーロー「デアデビル」の再映画化は、脚本こそ完成しているらしいものの、同監督がNBCテレビで新たに始まる人食いレクター博士のテレビシリーズ「ハンニバル」(主演はマッツ・ミケルセン)のパイロット版を手がけることを理由に先ごろ降板してしまい、プロジェクトの進展がままならなくなった20世紀FOXは、映画化の権利を返却しなければならない瀬戸際に立たされていました…。
しかしながら、Variety が伝えた最新のニュースによれば、20世紀FOXでテレビシリーズ「特攻野郎Aチーム」のリメイク映画(2010年)を手がけた実績があるほか、リーアム・ニーソン主演のサバイバル映画「ザ・グレイ」(2012年)が高い評価を集め、あらためて才能に注目されたジョー・カーナハン監督が、どうやら「デアデビル」のプロジェクトを引き継いで、メガホンをとる見込みだそうです…!!
ただし、ベン・アフレックを主役の盲目のヒーローに迎え、2003年に「デアデビル」を一度、映画化した20世紀FOXは、前述のように、今秋10月10日の期限までに、新作映画の製作を始められなかった場合、原作コミックの映画化権を、本来の持ち主であるディズニー・マーベルに返却しなければなりません…。
そのため、現時点では新たにヒーローの主役を演じる俳優も、ヒロインの女優も未定で、製作スケジュールのメドが立たない20世紀FOXは、やはり同社が権利を保有している別のマーベル・コミックのヒーロー作品「ファンタスティック・フォー」から、悪役のギャラクタスと、映画シリーズ第2弾(2005年)に登場したシルバーサーファーの2大キャラクターを、ディズニー・マーベル側に譲り渡す見返りとして、今秋の映画化権返却のしめきりを先延ばししてもらえるように交渉を始めたそうなのですが…、
この Variety が伝えた、ちょっと眉唾っぽい取り引の話題に待った!!をかけた業界メディア Deadline NY のマイク・フレミングが内部関係者にあたった真相によれば、そんなアホくさい取り引きの話はないそうで、20世紀FOXは、大友克洋の「アキラ」のエッセンスをうまく映画化したと評されたインディーズのサイキック・ムービー「クロニクル」(2012年)で、いきなり全米映画興業ランキング第1位のデビューを飾った新人ジョシュ・トランク監督を大抜擢した「ファンタスティック・フォー」シリーズの再スタートを最重要プロジェクトと位置づけているため、そのシリーズからキャラクターを返却するつもりはないどころか、「デアデビル」に関しては、ディズニー・マーベルが共同製作の出資に興味を示さなかった場合、すんなりと権利を返却してもかまわない…ぐらいに思っているようです。なので、ジョー・カーナハン監督が「デアデビル」のメガホンを正式に引き受けたとしても、実際に映画が作られるか、どうか?!は、今のところ、何とも言えないようなので、この件については、今しばらく進展を静観したほうがよさそうですね…。
「ザ・グレイ」のジョー・カーナハン監督が、「デアデビル」を復活させる…!!というのは、悪くない人選だと思いますが、CIAリーダーのコミックヒーロー映画ファンのみなさんは、どのように思われたでしょう…?!
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