今週の火曜日(7月12日)にポスターが初公開されたのを、近日中に予告編がリリースされる合図なのでは…？！と踏んだ予想が的中し、ユニバーサル映画が「ザ・シング」の予告編を披露してくれたのですが…、その内容に期待した予想はまったくハズレてしまったようです…！！









表向きのスタッフ・クレジットでは、映画編集者として名を成したクリスティアン・ナイビイの監督デビュー作とされながらも、実際はそのクリスティアン・ナイビイが編集を手がけた「赤い河」(1948年)などの伝説的な名匠ハワード・ホークス監督がプロデューサーの立場でメガホンをとったのを万人が知っていることから、手っ取り早くハワード・ホークス監督作品として紹介される古典SFホラー映画｢遊星よりの物体X (The Thing from Another World)」(1951年)を…、ホラーマスターのジョン・カーペンター監督がリメイクして、1982年に発表した「遊星からの物体X (The Thing)」のプリクエールの前日譚として作られた同名の最新作「ザ・シング」の予告編を、配給のユニバーサル映画が初公開したので、ご覧ください…！！

前作のオリジナルのリメイク映画？！という、ややこしい書き方になる「遊星からの物体X」に主演したカート・ラッセルに、どこかしら面立ちが少し似たジョエル・エドガートン(「ウォリアー」9月9日全米公開)が、どうやら男性の準主役といった立場で登場してはいるものの、真の主役は「スコット・ピルグリムVS.ザ・ワールド」(2010年)のラモーナ・フラワーズらしい本作は、そのメアリー・エリザベス・ウィンステッド演じる古生物学者のケイト・ロイドが、ノルウェーの南極観測基地に招かれ、太古の氷から発掘された未知のクリーチャーを調査することに…といった発端から、他の生物に寄生して、宿主と同化する恐ろしいエイリアンの物体 X が目覚める脅威が描かれることになります…！！

しかし、この最新作に期待するファンの観客の多くは、すでにジョン・カーペンター監督の映画を観て、その冒頭でノルウェー隊が全滅し、観測基地が廃墟と化していたことを知っているはずでしょうし…、そのネタバレ？！を前提にプリクエールの映画を作るのならば、観客が強い関心を抱く新しい要素を示せなければならないように思います。
にもかかわらず、上 ↑ の初公開の予告編から受ける印象は、オリジナルのリメイク映画の公開から約30年もの年月を経て、作られた最新作なのに、主人公を現代的に女性にした…というだけで、そもそもリメイク映画のオリジナル映画を、また単にリメイクしたに過ぎない風にしか観えていません…。
と、つまりは、リメイク映画をリメイクするのはいかがなものか…？！といった指摘に対する口実として、プリクエールの前日譚という体裁をとってみせただけのような感じですね…。


気鋭のCMディレクターとして才能を発揮し、このデビュー作以後は映画監督としての活躍が期待されたマティス・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr 監督の演出は、予告編で観られるかぎりにおいて、この手のホラー系映画の定石のような描き方にのみ終始して、映像に新鮮味が感じられず、総じて言えば、この映画の作り手らは、今日また “ 物体X ” を復活させることに、いったい、どういったテーマや、意味を持って、臨んだのか？！、あらためて疑問を問われても仕方がないように思えますが…、果たして、CIAリーダーのSF映画やホラー映画のファンの方は、この新しい「遊星からの物体X」について、どのように思われたでしょうか…？！


フツーにリメイク映画として観れば、楽しめるのかもしれないけれど、あのジョン・カーペンター監督の傑作の前日譚を描いた！！と期待して観ると、ガッカリしてしまうかもしれない「ザ・シング」は今秋10月14日から全米公開です！！

Antarctica: an extraordinary continent of awesome beauty. It is also home to an isolated outpost where a discovery full of scientific possibility becomes a mission of survival when an alien is unearthed by a crew of international scientists. The shape-shifting creature, accidentally unleashed at this marooned colony, has the ability to turn itself into a perfect replica of any living being. It can look just like you or me, but inside, it remains inhuman. In the thriller The Thing, paranoia spreads like an epidemic among a group of researchers as they’re infected, one by one, by a mystery from another planet.

Paleontologist Kate Lloyd (Mary Elizabeth Winstead) has traveled to the desolate region for the expedition of her lifetime. Joining a Norwegian scientific team that has stumbled across an extraterrestrial ship buried in the ice, she discovers an organism that seems to have died in the crash eons ago. But it is about to wake up.

When a simple experiment frees the alien from its frozen prison, Kate must join the crew’s pilot, Carter (Joel Edgerton), to keep it from killing them off one at a time. And in this vast, intense land, a parasite that can mimic anything it touches will pit human against human as it tries to survive and flourish.





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