************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


およそ、ひと月前の先月6月初めに、「ニンジャ・アサシン」(2009年)のナオミ・ハリスが007シリーズ最新第23弾に出演するらしい…というニュースが、イギリスのタブロイド・メディア、News of the World で報じられ、出演交渉が実際に行われていることを、エンタテインメント・ウィークリーが確認していたのですが、その時点では、ナオミ・ハリスの役どころは、例によって、ボンドガールだと考えられていました。しかし、007映画の華として、映画の話題の中心となるボンドガールに、とりたてて注目度の高い女優でもないナオミ・ハリス…?!というのはピンとこなかったので、進展を見守っていたところ、やはり、先の報道は、その点ではまちがいだったようです…!!





シリーズを製作する映画スタジオのMGMの倒産危機により、プロジェクトが一時保留されていた007最新第23弾は、マーベルのコミックヒーロー映画を根こそぎ、ディズニーに奪われることから、どうしても、それらの代替作品として、ボンドが欲しかったパラマウント映画をさしおき、結局、前2作に引き続き、ソニー・ピクチャーズが配給する次第と相成りましたが、そのソニー・ボンドの前2作では欠けていた007映画らしい要素が、最新作では補われる運びになったことを、イギリスのニュース・メディア The Daily Mail が報じました…!!

The Daily Mail の記事によれば、今年2011年はじめから、仮りに「ボンド23」と呼ばれている最新作のメガホンをとるサム・メンデス監督(「レボリューショナリー・ロード」2008年)と打ち合わせを重ねてきたナオミ・ハリスの出演交渉が最終段階におよび、007シリーズのレギュラー・キャストのミス・マネーペニーを演じることが、ほぼ間違いない…!!とのことです!!
記念すべきシリーズ第1作めの「ドクター・ノオ」(1962年)から、1985年公開の「美しき獲物たち」にいたるまでの計14本で、ロイス・マクスウェルが演じて、当たり役とし、その後、キャロライン・ブリス、サマンサ・ボンドと受け継がれてきたミス・マネーペニーは、ジェームズ・ボンドの上司Mの秘書として、おおむね映画の冒頭に登場し、新たな任務を仰せつかるため、上司のオフィスを訪れたボンドと軽妙なやりとりを交わし、ボンド映画に登場する女性ながら、ボンドガールではないという独自の存在感を放つ人気キャラクターであることは、007ファンのみなさんには今さら述べるまでもなく、よくご存知のことと思います。


しかし、ダニエル・クレイグが新ボンドに起用された「カジノ・ロワイヤル」(2006年)では、シリーズを現代的にハードな世界観にリニューアルする方針から、コメディ色を帯びたミス・マネーペニーのキャラクターは廃され、続く「慰めの報酬」(2008年)は、シリーズから完全に逸脱した非007映画の失われた第22作めだったことで、やはり、ミス・マネーペニーは登場しませんでした。
なので、久しぶりに隠れ人気キャラのミス・マネーペニーが復活するのは、前作の007映画らしさをすべて否定し、廃する…という見当違いの方針を修正する動きとして、ジェームズ・ボンド・ファンの方には期待を高められる朗報ですが、ただし、オフィスのIT化が進んだ今日では、現実のビジネス・エグゼクティヴでも秘書に頼らない人は増えているため、ジュディ・デンチのMに仕えるナオミ・ハリスが従来どおりのミス・マネーペニーとして、いかにも9時から5時まで、上司の部屋に通じるドアの前の席に座っている…という、昔ながらのOLタイプなのかは疑問なので、「パイレーツ・オブ・ザ・カリビアン」シリーズのティア・ダルマが演じるミス・マネーペニーは、もう少し行動的なキャラクターに変えられていても、おかしくはないかもしれません。

なお、The Daily Mail の最新情報によれば、今年1月末にお伝えした、ハビエル・バルデム(「ノーカントリー・フォー・オールド・メン」2007年)の悪役の登場も確認されたほか、かねてより名前のあがっていたレイフ・ファインズAKAヴォルデモートの出演も決定したそうです。レイフ・ファインズの演じるキャラクターについては、“ダークにして複雑な人物”としか説明されておらず、ダニエル・クレイグのボンドの敵か?!、それとも味方か?!の区別も判然としていません。
007シリーズ最新作の第23弾は、来年2012年10月26日からボンドの地元イギリスで先行公開された後、11月9日から世界各国で封切られる予定です。いよいよ具体的に動き出すシリーズ最新作の続報をお楽しみに…!!

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