AKIRA : キアヌ・リーヴスもハリウッド実写版「AKIRA」の主演を拒否!!、誰も出演したがらない泥沼の事態に、製作のワーナー・ブラザースがスタッフを一部、解散してしまった!!
by
Billy
2011年5月18日水曜日
ブラッド・ピット47歳、ジェームズ・フランコ33歳、ライアン・ゴズリング30歳に続き、キアヌ・リーヴス46歳も、金田を演じることを拒否しました…!!、きっとみんな、「AKIRA」の主人公がアラサーやアラフォーのオッサン?!というのはおかしい…と首をかしげたからだと思うのですが、ワーナー・ブラザースはどうして、それがわからないんでしょう…?!
ワーナー・ブラザースとは運命共同体のパートナーとして、バットマン・シリーズ完結編「ザ・ダークナイト・ライズス」(2012年7月全米公開)の巨額製作費=約2億5,000万ドルをどのように折半するか?!といった相談をしているレジェンダリー・ピクチャーズですら、これはダメだ…とサジを投げ、撤退してしまったハリウッド実写版「AKIRA」の主演俳優として、ワーナー・ブラザースで過去に「マトリックス」トリロジーを大ヒットさせた実績のあるキアヌ・リーヴスがオファーを受け、交渉の席に着いたことを、先々週の土曜日(5月7日)にお伝えしました。
その前回のレポートでは、SFやアニメが大好きのオタク癖ゆえ、そうした類のジャンル系映画に出たがるがため、大スターになれないキアヌ・リーヴスが案の定、「AKIRA」に関心を示し、出演交渉は順調…とのことだったのですが、映画サイト JoBlo のライター、マイク・サンプソンの取材によれば、約1週間ほど考えたキアヌ・リーヴスは先週の木曜日(5月12日)に、代理人を通じて正式に「AKIRA」の主演は辞退したい…と、ワーナー・ブラザースに対して、キャンセルを申し入れたそうです。
このキアヌ・リーヴスの主演拒否を受けて、他にもう当たる俳優の目星がつかなくなってしまったらしいワーナー・ブラザースは、「AKIRA」のプロジェクトを現状のまま進めるのは無理と即座に判断したようで、その先週のうちに、同映画のプリビズ(PreViz=Pre-Visualization=“事前可視化”、CGで作る動画の絵コンテみたいなもの)を製作していたセクションを廃止し、作業を止め、その他の「AKIRA」に関わるスタッフも大方を解雇してしまったそうです…。
ということは、つまり、大友克洋の人気SFコミックを実写映画化するハリウッド版「AKIRA」の製作は事実上の中止、または休止となってしまったわけですが、この事態について、JoBlo のマイク・サンプソンの問い合わせに応じたワーナー・ブラザースは以下のように回答しています。
“「AKIRA」の製作は、休止も中止もしていません。同映画は、そもそも企画開発の途上にあるもので、製作すること自体が未だ正式に決定してはいません。「AKIRA」のような大作映画において、企画を綿密に検討する過程は極めて重要であり、我々は今後も、最良の結果の映画が得られるよう、アプローチを続けていく所存です。”
…とのことで、今夏8月の「AKIRA」クランクインを予定しているといった、これまで伝えられてきた事実とは裏腹なコメントを、ワーナー・ブラザースは発表したわけですが、JoBlo の記事によれば、現状での「AKIRA」の製作費の見積もりは約1億4,000万ドルとのことで、前回の記事で問題になった「ザ・ダークナイト・ライズス」級の巨額製作費=約2億3,000万ドルから大きく値下がりしていますから、もしかすると、レジェンダリー・ピクチャーズの撤退を受けたワーナー・ブラザースが「AKIRA」の映画の規模を縮小し、それに伴う出演料のディスカウントで、キアヌ・リーヴスが拒否した…という可能性もあるのかもしれません。また、プリビズ・セクションの廃止や、スタッフの解雇も、その規模縮小による人員の削減と、ギャラの安いメンバーへの入れ替えを目論んだ行動とも考えられます。
マイク・サンプソンは、やはり、プロジェクトの規模が大きすぎるリスクの高さから暗礁に乗り上げてしまった、ユニバーサル映画のスティーヴン・キング原作「ダーク・タワー」の映画化に、ワーナー・ブラザースが出資し、救いの手を差しのべたことから、現在の両社の友好関係にもとづいて、ワーナー・ブラザースがユニバーサル映画に、「AKIRA」への参加を促すのではないか…?!といった憶測を記していますが、打診した俳優の全員が出演を断るというのは、とりもなおさず、映画化の方向性に甚だしい疑問があると見なすしかないので、今一度、「AKIRA」の主人公がアラサーや、アラフォーでよいのか?!、見直すほうが先決なのではないでしょうか…?!
ハリウッド実写版「AKIRA」の監督は、プロジェクトが事実上、ストップしてしまった現在も、「ブック・オブ・イーライ」(2010年)のアルバート・ヒューズ監督がアタッチされており、脚本は、「ハリー・ポッター」シリーズを成功させたスティーヴ・クローヴスです。スティーヴ・クローヴスは「ハリポタ」が書けるのですから、「AKIRA」の登場人物も原作コミックどおりに、少年に戻せそうな気がするのですが…。
明らかに暗礁に乗り上げてしまった “第2の「ドラゴンボール」”?!のハリウッド実写版「AKIRA」について、ご意見のある方は、引き続き、フォーラムの「AKIRA」のトピックにコメントを投稿してください。
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