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来週の月曜日(3月21日)まで、テキサスのオースティンで開催されているるSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)映画祭で、本編の映画が始まる前に上映される、言うなれば、付き出しの前菜となるオマケのショート・フィルムです。俗に“バンパー”と言われる、その露払いの短編の製作をまかされたのは、地元のインディーズのフィルムメイカー、ジョー・ニコロージさんで、大変にインディーズ映画らしいタッチで、「スーパーマリオブラザーズ」を実写化してくれました…!!









しがないタダの配管工のマリオとでは、満足のいく人生を送ることはできない…という現実を覚った恋人のピーチが、経済的に将来性のある男性を選び、打ちのめされたマリオは、自分のよりどころであるピーチを取り戻すことに執着するがあまり、兄弟で仕事仲間のルイージとも決別し、さらにドロ沼の人生へと、自分を破滅させていってしまうことに…といった、庶民の現実の生活に根ざしたインディーズ映画のシリアスな人間ドラマとして、「スーパーマリオブラザーズ」を解釈するという、ユニークで大胆な、フツーは思いつかないアプローチで実写化がほどこされています。

そうしたファンタジーではないドラマ映画の中に、ゲームの要素を取り込む工夫としては、マリオがゲームの中で手に入れるアイテムのスーパースターを薬物に置き変え、せいぜい、そうしたものに酔いしれるしか、現実の苦しみから逃れる術がないマリオが、その中毒でエゴを増大させ、自分を無敵のようにカン違いして、ブロックやクッパの幻想を見る…といったブラックなアイディアが採用されています。
なるほど、うまく考えたものだなぁ…と感心して、おもしろく観てしまいましたが、CIAリーダーのみなさんはいかがでしたでしょう?!、もしも、この失恋の痛手で、現実を知り、奈落に堕ちた配管工が、兄弟との絆で再び人生をやり直す…?!といったシリアスな「スーパーマリオブラザーズ」が長編映画になったら、ご覧になってみたいですか…?!




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