************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


製作・配給のユニバーサル映画は主演に、シリーズ最新作「X-MEN / ファーストクラス」(6月全米公開)のジェームズ・マカヴォイを希望していましたが、ギレルモ・デル・トロ監督とトム・クルーズは、同じユニバーサル映画の「ヴァン・ヘルシング」(実際に映画を作ったのはスティーヴン・ソマーズ監督で、主演はヒュー・ジャックマン)で果たせなかったコンビの実現に、ようやく成功したようです…!!



ピーター・ジャクソン監督から指名を受けて、取り組んだ「ロード・オブ・ザ・リング」トリロジーの前日譚「ホビット」が、製作スタジオ MGMの倒産危機で暗礁に乗り上げ、クランクインのメドが立たないことから、時間の浪費と判断し、昨2010年6月に自ら降板するや、同社がやにわに復活を遂げ、ワーナー・ブラザースの全額出資で、再来週の月曜日(21日)から、ピーター・ジャクソン監督のメガホンで撮影が始まることになった事態の急転を思えば、ギレルモ・デル・トロ監督の決断は時期尚早だったように思えなくもありませんが、そんなギレルモ・デル・トロ監督に、「アバター」(2009年)で未曾有の大儲けを果たしたジェームズ・キャメロン監督が助け舟を出し、親友の念願のH・P・ラヴクラフト原作の映画化を進めてくれた最新作「狂気の山脈にて」も、無事にクランクインが決まりました…!!

昨年の夏に製作決定のニュースをお伝えした、この「狂気の山脈にて」の映画化は、その後、前述のように製作母体のスタジオのユニバーサルが、ジェームズ・マカヴォイの主演を希望したのに対し、ギレルモ・デル・トロ監督がトム・クルーズの起用を求めたため、意見が食い違っていたのですが、先月2月初めに、製作総指揮のジェームズ・キャメロン監督が、トム・クルーズの側も「狂気の山脈にて」に主演したがっていることを、MTVの取材で明らかにし、ギレルモ・デル・トロ監督とトム・クルーズの相思相愛の希望が実現にいたることを願う…と意見を述べました。
それがどうやら、話が無事にすべてまとまったようで、ジェームズ・キャメロン監督と共同でプロデュースを進めている製作者のドン・マーフィが、SFマニアのサイト io9 のチャーリー・ジェーン・アンダースの取材に対し、トム・クルーズ主演で万事の意見が一致し、晴れて「狂気の山脈にて」の製作がGOサインとなり、かねてから検討していた6月にクランクインできる運びになったと語ってくれました。


ギレルモ・デル・トロ監督が長年、暖めていたH・P・ラヴクラフトの「狂気の山脈にて」は、1930年代を舞台に、南極調査に出かけた探検隊が巨大な山脈を発見しますが、実はそれは、かつて人類よりも前に地球を支配していたエイリアンの遺跡で、探検隊の一行は恐ろしいエイリアンのクリーチャー、ショゴスと出くわすことに!!といった内容です。
プロデューサーのドン・マーフィは、その映画化にあたって、かなり原作に忠実な脚本をギレルモ・デル・トロ監督が執筆した…と述べていますが、その発言を聞いた io9 のチャーリーも記事の中で示してくれているように、ギレルモ・デル・トロ監督は「ヘルボーイ」シリーズでタイトルロールを演じている相棒のロン・パールマンの起用を早々と決め、原作には登場しない人物の役を与えていますから、ドン・マーフィの原作に忠実な映画になる…という言い方には矛盾があることになります。
よって、H・P・ラヴクラフトのファンの方は、原作に忠実な映画…のコメントは、ひとまず話半分に受け取っておいて、ギレルモ・デル・トロ監督がどういったオリジナルの要素を盛り込んでいるのか?!、今夏の撮影の様子が知らされるのを待ってから、期待を大きくしたほうがよいのかもしれませんね。
なお、トム・クルーズはこのギレルモ・デル・トロ監督とのコンビ実現に先がけ、「ヘアスプレー」(2007年)のアダム・シャンクマン監督がメガホンをとるミュージカルの映画化「ロック・オブ・エイジス」で、80年代のロック歌手を演じることになっていますから、同映画の撮影スケジュールの進展次第によっては、「狂気の山脈にて」のクランクインはズレこむ可能性が見込まれます。

と、そのようにトム・クルーズがいささか強行スケジュールで、「狂気の山脈にて」に飛び入り?!することが決まった背景には、ジェームズ・キャメロン監督が製作総指揮をつとめて、先月2月初めに全米公開した3D映画の洞窟アドベンチャー「サンクタム」が豪快にコケてしまい、“「アバター」のジェームズ・キャメロン監督製作総指揮の3Dスペクタル!!”という宣伝文句に、何の価値も効果もないことを思い知らされた製作・配給のユニバーサル映画が、ジェームズ・キャメロン監督に代わるネームバリューを求め、ギレルモ・デル・トロ監督の希望どおりに、トム・クルーズの主演を承諾したからかな…?!とも憶測したくなるのですが…、CIAリーダーのみなさんは、トム・クルーズが、ギレルモ・デル・トロ監督の暗黒神話「狂気の山脈にて」の主役に正式決定したことを、どのように思われたでしょう…?!




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