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ヒットガールのクロエ・モレッツちゃん最新主演作「ユゴーの不思議な発明」(2011年12月9日全米公開)で初挑戦の3D撮影に苦心した結果、遅れてしまった製作の日程を取り戻そうとガンバッているマーティン・スコセッシ監督が、自らの次回作が、ついにあのヒットマンのギャング映画になる予定であることを明かしてくれました…!!




名匠マーティン・スコセッシ監督が、英国アカデミー賞を主催する BAFTA(英国映画テレビ芸術アカデミー)の Q&A のイベントで明らかにしたところによれば、元デラウェア州副検事のチャールス・ブランドが、2004年に出版した伝記「アイ・ハード・ユー・ペイント・ハウスズ」(I Heard You Paint Houses)を映画化するプロジェクトの「アイリッシュマン」の製作資金が整った…!!とのことで、来年2011年中にクランクインできるメドが立った…!!とのことです。

近年はレオナルド・ディカプリオと組むことの多いマーティン・スコセッシ監督が、「タクシードライバー」(1976年)や、「レイジング・ブル」(1980年)などの傑作を一緒に作り上げてきたロバート・デ・ニーロとの黄金コンビを復活させる、両者のコラボとしては9本めの作品になる予定の「アイリッシュマン」は、おととし2008年10月…ということは、かれこれ2年前にお伝えしたプロジェクトがようやく現実になろうとしているもので、内容としては、アメリカ近代史に暗い影を落とす暗殺事件として語られる全米トラック運転手組合の委員長ジミー・ホッファ(実際は失踪で、死は確認されていない)をはじめ、2003年に亡くなるまでの生涯に少なくとも25人を殺害し、“アイリッシュマン”と呼ばれたマフィアの殺し屋フランク・シーランの血塗られた人生を映画化するものです。

ジョー・ペシの出演も予定されている「アイリッシュマン」は、その顔ぶれからしても、言わば、「グッドフェローズ」(1990年)、「カジノ」(1995年)に続く、マーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロの実録犯罪映画トリロジーのトリを成すような作品で、マーティン・スコセッシ監督と「ギャング・オブ・ニューヨーク」(2001年)で組んだほか、リドリー・スコット監督の「アメリカン・ギャングスター」(2007年)も担当した脚本家のスティーヴン・ザイリアンが、シナリオを執筆しています。…と、以上だけでも、すでにかなりおもしろそうな「アイリッシュマン」なのですが…、


マーティン・スコセッシ監督は、同映画を、全くタイプの異なる演出スタイルを組み込んだ2部構成として完成することを検討しています。
その2部構成が1本の映画の中で織り成されるのか、それとも2本の別々の映画に分けられるのか?!は、今のところ、判然としていませんが、通常の劇映画のドラマ・スタイルで、殺し屋フランク・シーランの生涯を描く実録犯罪映画を製作すると同時に、その実録犯罪映画の製作現場を舞台に、映画監督と主演俳優との関係を通して、映画作りをテーマにした半ドキュメンタリーの映画を撮影するとのことで、フェデリコ・フェリーニ監督の有名な「8 1/2」(1963年)のマーティン・スコセッシ監督版が作られる!!と思っていただければ、わかりやすいかと思います(最近風に言えば、「NINE」ですが…)。
その「マーティン・スコセッシの8 1/2」?!のシナリオを担当しているのは、「ベンジャミン・バトン/数奇な人生」(2008年)の脚本家エリック・ロスとのことですから、つまり、ロバート・デ・ニーロがメガホンをとった「グッド・シェパード」(2006年)のシナリオを書いた人ですね!!

ギャング映画の実録犯罪もの「アイリッシュマン」と、マーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロの黄金コンビの映画作りの生々しい葛藤が観られるかもしれない「マーティン・スコセッシの8 1/2」?!のどちらも大変に興味深い作品ですが、CIAリーダーのみなさんは、それぞれが独立して、2本の兄弟映画になるのと、ふたつがひとつに溶け合った実験映画に、マーティン・スコセッシ監督が挑むのとでは、どちらに期待をされるでしょう…?!
なお、冒頭のように、マーティン・スコセッシ監督は現在撮影中のクロエ・モレッツちゃん最新作「ユゴーの不思議な発明」を完成させるのに、新年からは忙しいでしょうから、実際に「アイリッシュマン」のメガホンをとれるのは、来年の秋ぐらいになってしまうのではないでしょうか…?!、続報を楽しみにしておきましょう!!





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