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当代随一の鬼気迫る演出力の持ち主である名匠のミヒャエル・ハネケ監督が、自らの代表作をナオミ・ワッツ主演でセルフ・リメイクした「ファニーゲーム U.S.A.」(2008年)を製作したことで知られるユナニマス・ピクチャーズの発表によれば、フランスの綱渡りアーティスト、フィリップ・プティが1974年に行った一世一代の大博打を描いたドキュメンタリー映画「マン・オン・ワイヤー」(2008年)で、アカデミー賞最優秀長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したほか、数々の賞を総なめにしたジェームズ・マーシュ監督を起用して、トム・ブラッドビーのサスペンス小説「哀しみの密告者」を映画化することになった…!!とのことです!!





ジェームズ・マーシュ監督が映画化するトム・ブラッドビーのサスペンス小説「哀しみの密告者」(扶桑社ミステリー)の内容は、「BOOK」データベースの紹介によれば…
美しきテロリスト、コレット。弟と夫をイギリス軍に奪われ、IRAに身を捧げてきた彼女は、故郷を遠くはなれたロンドンで逮捕されてしまった。幼い子どもたちを捨てて監獄に入ることはできない…。ついにコレットは、イギリス側に情報を内通する“密告者”となった。だが、IRAを裏切った者には、悲惨な死が待ち受けている…。
根深く複雑な対立のなかで生きる人間の愛と憎しみ、大義と現実の狭間で崩壊していく家族の肖像。果てしない悲劇を描ききり、イギリス・アイルランド両国で絶賛された、注目のサスペンス。
…とのことで、その窮地に追い込まれるヒロインのコレットを、見出しの記事のタイトルで示したように、ウディ・アレンの「それでも恋するバルセロナ」(2008年)のヴィッキーとして知られるレベッカ・ホールが演じることが、すでに決定しているそうです。

レベッカ・ホールは先ごろ、ベン・アフレック監督が主演にベン・アフレックを起用したクライム映画の傑作「ザ・タウン」(2011年2月公開)で存在感を発揮し、サスペンスの人間ドラマをこなせる力量を示しましたから、その彼女をコレット役に起用するのは的を射ていて、レベッカ・ホールとしては主演映画の代表作を残せるチャンスとなりそうです。
また、どうしようもない映画マニアのCIAリーダーの方は、レベッカ・ホールとジェームズ・マーシュ監督の組み合わせというのは…、ヨークシャーの切り裂き魔をテーマにしたデイヴィッド・ピース原作のクライム・スリラーのドラマ3部作「レッド・ライディング」の第1話「1974年」で、主人公の「ソーシャル・ネットワーク」(2011年1月15日公開)のネットワークはクモの巣だった新スパイダーマンのアンドリュー・ガーフィールドと共演した主演女優と、第2話「1980年」の監督とが、そのニアミスを経て、ついに本格的に組むことになるのか…ッ!!と指摘してくれると思います。


なので、“あの傑作「レッド・ライディング」の女優と監督が再び…!!”などとコピーに書けそうな「哀しみの密告者」は、大変、期待が持てそうなわけですが、レベッカ・ホールのスケジュールについて調べてくれた The Playlist によれば、彼女は来年2011年1月から3ヶ月間にわたって、ロンドンのウエスト・エンドで、シェイクスピアの「十二夜」の舞台に立つことになっているそうで、少なくとも、その公演が終わらない限り、レベッカ・ホールが映画撮影のロケに出向くなどは到底、無理ですから、ジェームズ・マーシュ監督が「哀しみの密告者」の撮影に撮りかかれるのは、早くても来春以降ということになってしまいそうです。

なお、ユナニマス・ピクチャーズによれば、主演のレベッカ・ホールの相手役として、ガイ・ピアースの出演も決まっているそうですが、10分間しか記憶を保てない俳優の役どころについては、明らかにされていません。
原作者のトム・ブラッドビー自身が映画用に脚色した「哀しみの密告者」のシナリオは、映画化されていない優秀シナリオを集めた業界内のリストの“ブラック・リスト”のUK版に登録されているとのことなので、ジェームズ・マーシュ監督が、どんなサスペンスの綱渡りを演出をしてくれるのか?!、「哀しみの密告者」の完成を楽しみにしましょう…!!





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