************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


ジョン・ウェインが主演した名作「勇気ある追跡」(1969年)を観て、クライマックスで涙がこぼれた映画ファンの人は、それをコーエン兄弟監督が再現する…ッ!!というだけで、もう、このリメイク映画は初日の1回めに、朝から並んで観る!!と決めているはずです…!!、なので、オリジナル映画を観たことがない人は、そうか、それぐらい期待されているのか…!!、だったら、自分も観ないと…ッ!!と、無理にでも納得してください!!







ちょうど1週間前の先週の火曜日(9月28日)に初公開の予告編をご覧いただいた、コーエン兄弟監督の最新作「トゥルー・グリット」を配給するパラマウント映画が、先週末の金曜日に全米の映画館で公開した同映画の劇場版の本格的な予告編です…!!
先の予告編は約1分15秒と短い、いわゆる先行版のティーザーで、主に映画のトーンのイメージを伝えていただけでしたが、新しい予告編では、ジェフ・ブリッジスが演じる主人公の初老にさしかかった片目の連邦保安官ルースター・コグバーンの法の番人らしからぬ無頼な面のある人柄や、その年長のコグバーンに、若いマット・デイモンのテキサス・レンジャー、ラブーフがズケズケとモノを言っている、ちょっとコミカルな関係、また、父の仇を討つと誓ったマティ(ヘイリー・スタインフェルド)の少女らしい、まっすぐな性格がキチンと紹介され、映画の物語の展開もかなり具体的に示した編集となっています。
と、同時に、先週の予告編でも、すでに察知されていたことですが、コーエン兄弟監督の新しい「勇気ある追跡」は、兄弟の作家性のリアリズムにそって、代表作の「ノーカントリー・フォー・オールドメン」(2007年)に近い雰囲気の緊張感とバイオレンスの要素を随所にかもしているのが特徴で、ヘンリー・ハサウェイ監督の古きよき時代的な牧歌の要素を含んだ西部劇のタッチとは、かなり異なっているのが、新しい予告編であらためて確認することができました。


それでは、コーエン兄弟監督の「トゥルー・グリット」と、「勇気ある追跡」がどの程度、違うのか?!、オリジナル映画の少し長い予告編をご覧下さい。





ふたつの予告編を観比べて、最も極端に違うのが、父の仇の悪役トムの存在感で、オリジナル映画のジェフ・コーリーと比べて、現代版のジョシュ・ブローリンの方が、より憎々しく、恐ろしいイメージがあるのは一目瞭然です。
オリジナル映画では、父を失った少女のキム・ダービーと、荒くれ男のジョン・ウェインとの間で絆が結ばれ、擬似的な父娘のように感情が発展するさまが主題だったように思うのですが、コーエン兄弟監督のバージョンでは、ジェフ・ブリッジスとジョシュ・ブローリンの対決により重点が置かれ、アクション場面が充実しているのかもしれませんね。

いずれにしろ、ご承知のように、コーエン兄弟監督の映画は一筋縄ではいきませんから、「トゥルー・グリット」が、冒頭に記したような「勇気ある追跡」の感動を、そのまま、なぞっているとは保証できませんが、すでに言われているように、本作がこれから注目を集め、アカデミー賞の様々な部門で候補に考えられていく可能性は納得できます。
特に、「クレイジー・ハート」(2009年)に続く、ジェフ・ブリッジスの2年連続のオスカー最優秀主演男優賞はありえるのか?!は、最も期待のかかる焦点ですね…!!


コーエン兄弟監督史上最大のヒット作になりそうな予感がするリメイク版「勇気ある追跡」の「トゥルー・グリット」は、全米でクリスマスの12月25日から公開です!!





【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと!!


Search in CIA