ピーター・バーグ監督のSFアクション超大作「バトルシップ」(2012年5月全米公開)の出演を断ってしまったジェレミー・レナーですが、その理由の真相はこういうことだったんですね…！！




「レミーのおいしいレストラン」(2007年)のブラッド・バード監督がメガホンをとって、アメリカ国内はもとより、カナダのバンクーバー、チェコのプラハ、アラブのドバイといった各地でのロケを、今秋からスタートする予定のシリーズ最新作「ミッション:インポッシブル4」に、今春のアカデミー賞で作品賞をはじめ計6部門を制覇した「ハート・ロッカー」で、最優秀主演男優賞にノミネートされたジェレミー・レナーの出演が決定したことを、Deadline のマイク・フレミングが独占先行スクープしてくれました…！！
トム・クルーズの看板映画である「ミッション:インポッシブル」シリーズの最新作については、先月7月半ばにも、ココでお伝えしたように、トム・クルーズがキャメロン・ディアスと遅すぎる再共演を果たした20世紀FOXのアクション・コメディ「ナイト＆デイ」が、案の定、落ち目のトム・クルーズの映画だけに、興行成績が今ひとつ振るわず(※)、シリーズを製作するパラマウント映画が、プロジェクトを見直す…といったウワサの話題が持ち上がっていました。

その見直しのプランとしては、映画の規模を縮小して、製作費を節約するのに加え、50代が目前のトム・クルーズ48歳に代わって、シリーズを今後、背負って立つことができる新たな若いヒーローのスパイを登場させる…！！といった展開のアイディアが検討され、やはり、「ハートロッカー」に出演していたアンソニー・マッキー30歳のほか、「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004年)や、「トランスアメリカ」(2005年)で知られるケヴィン・ゼガーズ25歳、また、アマンダ・セーフリードの相手役をつとめた恋愛映画「レターズ・トゥ・ジュリエット」が、今夏のサマーシーズンの手堅いヒット作になったクリストファー・イーガン26歳らの名前が、トム・クルーズのイーサン・ハントの後継者として浮上していました。

しかしながら、それらの若手俳優は、当たり前ですが知名度も低く、大ヒット・シリーズを引き継ぐには明らかに力不足であるため、結局、オーディションのスクリーン・テストはキャンセルされてしまったようで、「ハート・ロッカー」の緊張感あふれる演技で観客を魅了したジェレミー・レナー39歳に白羽の矢が立つことになったようです！！
パラマウント映画の製作部門の代表をつとめるアダム・グッドマン氏は、ジェレミー・レナーの起用について、“ダニエル・クレイグに匹敵するクォリティのスター”と、他のスパイ映画の主人公を例にあげる賛辞を贈っており、どうやら、「M:i-4」に続く第5弾では、主演とその相棒の立場を逆転させ、ジェレミー・レナーが「ミッション:インポッシブル」シリーズの看板スターとして、トム・クルーズからバトンを引き継ぐことになりそうです…！！
なお、ジェレミー・レナーの対抗として、「インセプション」(2010年)で一見、粗野に見えて、何気におしゃれな着こなしだったトム・ハーディ、「スター・トレック」(2009年)の若きカーク船長のクリス・パインらも、トム・クルーズの後継者に検討されたそうですが、共にスケジュールの都合で起用は望めなかった…とのことです。
シリーズ最新作「ミッション:インポッシブル4」のプロデューサーは、前作の「M:i:III」(2006年)を監督した、メディアの天才児J・J・エイブラムス。シナリオを執筆したのは、そのJ・J・エイブラムスがプロデュースしたスパイ・テレビシリーズ「エイリアス」の脚本チーム、アンドレ・ネメックとジョシュ・アップルバウムです。
全米での公開は2011年12月16日に予定されています。


さて、「ハートロッカー」のウィリアム軍曹がスパイに転職し、「ミッション:インポッシブル」の新たなヒーローになる！！というニュースは、CIAリーダーのみなさんの目を充分に覚ますだけの爆発力に満ちていたでしょうか…？！


※…「ナイト＆デイ」の興行成績は、製作費の約1億2,000万ドルに対して、国内での売り上げが約7,574万ドルにとどまり、全世界でのトータルは今のところ約2億2,224万ドル。映画館での興行では製作費を取り戻せていません…。



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