************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************


こうした配給権などを販売する営業ツールのセールス・トレイラーが表に出る…というのは、おおむね駄作の兆候と考えて、差し支えありません。つまり、映画があまり売れないので、世間の関心を誘う話題作りに打って出て、どうにかビジネスを形にしようとしている可能性が高いわけですね…。
「TMNT」(2007年)のケヴィン・マンロー監督が、イタリアの人気コミックを実写映画化した本作も、果たして、そういう体たらくなのか…?!それは予告編をご覧になり、CIAリーダーのみなさん自身で判断していただきたいと思いますが、亀ニンジャ映画なんかの監督の新作か…と、いきなり、観る気を失くした…なんて言わないでください…!!






アメコミ・ヒーローの代表の大役に大抜擢された、本来ならば、絶対にコケるはずがない「スーパーマン・リターンズ」(2006年)が、まさかまさかの赤字決済でシリーズが打ち切られ、また、あろうことか、主人公の宿敵となる悪の元カレを好演し、先週末に全米で封切られたエドガー・ライト監督のロックンロール・ロマンチック・アクション・コメディ映画の大傑作「スコット・ピルグリムVS.ザ・ワールド」までコケてしまうという…、本当に本当にツキのないブランドン・ラウスが、どうやら、さらにまたツキがなかったらしい?!、最新主演作「ディラン・ドッグ/デッド・オブ・ナイト」の営業販売促進ツールのプロモーション用の予告編です…!!

イタリアのコミック作家、ティツィアノ・スクラヴィが1986年に初めて発表した同名の人気コミックを映画化した本作で、ブランドン・ラウスが演じているのは、超常現象の事件を捜査する、タイトル・ロールのナイトメア・ディテクティヴ、ディラン・ドッグで、恐ろしいクリーチャーに父親を惨殺されてしまった…!!という女性からの依頼を受け、助けに乗り出すことになるようです。
ヴァンパイアや、狼男が人知れず跳梁跋扈し、ゾンビが腐敗する肉体をパーツ交換しながら、普通の人のように暮らしている…という世界観は、実におもしろそうなのですが、映画の見た目は残念ながら、原作コミックが誕生した80年代の映画のような古臭いタッチで、最初はおもしろそうに観えた予告編が、途中で退屈し、飽きてきてしまいます…。
ブランドン・ラウスはいい俳優で、彼の魅力は否定できませんが、それでも、この魔界探偵とでも言うべき役柄は、健全なイメージの元スーパーマンにはミスマッチな感じで迫力を欠き、本作がもっと持つべきであったと思われる、濃いホラー・タッチのダーク・ファンタジーの雰囲気を、むしろ、打ち消してしまったように窺がえます。
それに意図して起用したものか?!、そのブランドン・ラウスのディラン・ドッグの相棒となる助手のマーカスを演じているのが、前述の墜落したスーパーマン映画で、デイリープラネット新聞の気のいいカメラマン、ジミー・オルセンを演じ、スーパーマンAKAクラーク・ケントの同僚だったサム・ハンティントン…というのも、くだらないオタク・ネタの楽屋オチのようで、ウケるよりも、興ざめでシラジラしく、鼻白んでしまった方もおられるのでは…?!


ただし、注意すべきは、上 ↑ の予告編が、くり返し、述べているように、営業プロモーション用のツールだという点で、映画の製作者らは、作品のヒットのポテンシャルを配給会社に示すため、幅広い層の観客に訴えられる映画である…と見せかけるコンセプトで、無難に編集した可能性があることです。よって、実際の映画は、もっと異なるトーンなのかもしれませんし、今後のポスト・プロダクションで、さらに手が加えられていくこともあるでしょう。
なので、映画の価値の判断は、本当の予告編がリリースされるまで待ったほうがいいのかもしれませんが…、一度、失われかけた期待を取り戻すのは至難ですね…。


スーパーマンのブランドン・ラウスが主演するスーパーナチュラル・アクション映画「ディラン・ドッグ/デッド・オブ・ナイト」は、原作コミックの発祥の地、イタリアで10月末から公開される予定です。
ヒロインを演じているのは、「センター・オブ・ジ・アース」(2008年)の美しい山岳ガイドのハンナこと、アニタ・ブリエム(↓)です…!!




【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと!!


Search in CIA