アラン・レネ監督が記憶をテーマにして、1961年に発表したカルト的な名作「去年マリエンバートで」に似ていることが指摘され、同映画を下敷きにしたことが間違いないと言われている「インセプション」のパクリ疑惑について、ニューヨーク・タイムズのデイヴ・イツコフの取材に応じたクリス・ノーラン監督によれば…、

“誰も彼もがパクッたんだろう…！！と、ぼくに後ろ指を刺すけれど…、実際のところ、ぼくは「去年マリエンバートで」を、最近まで観たことがなかったんだ…。
で、言われて、ぼくも観てみたわけなんだけど…、確かにちょっと「インセプション」と類似する点があって、おかしな話だけど、こりゃあ、パクリだと言われても仕方がないね…！！と、自分でも思った！！
つまり、ぼくは「去年マリエンバートで」を観ないまま、同映画を見事にパクッてみせたことになるんだけれど、ふたつの映画は夢と記憶の関係性をテーマにするという発想は同じでも、「インセプション」は大爆発するのが大きな違いだよ…！！”

…とのことで、「インセプション」は期せずして、「去年マリエンバートで」に似てしまったそうですが、「去年マリエンバートで」は、黒澤明監督の「羅生門」(1950年)を原点の下敷きにしていますから、めぐり巡って、「インセプション」の元を正せば、クロサワだったのか…ッ？！という冗談を言うことも可能かもしれません…！！



FIRSTSHOWING のアレックス・ビリングトンが紹介してくれた、ニューヨークで観られる「インセプション」の超巨大な屋外広告です…！！
まさに「インセプション」の映画の世界に飛び込んだような、現実と夢とが混然とした風景を作り出していて、単にビルボードと言うよりも、現代アートのインスタレーションのようです…！！
あえて、レオナルド・ディカプリオや、ケン・ワタナベといったスターの顔を使わなかったのがクールですね…！！


いったい、どのあたりが「去年マリエンバートで」なのか？！、それは、みなさん自身の目で判断してほしい「インセプション」は、いよいよ、来週末の7月16日から全米公開！！、日本では、その翌日の17日(土)から19日(月)の海の日まで3日間連続の先行上映が決定！！、本格的な全国での封切りは、23日(金)からです！！、お観逃しなく…！！





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