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3D映画について考察した The Wrap がまとめた、3D映画は流行らなくなってきてますよ…という右下がりの折れ線グラフです。オープニング成績に占める3D上映からの収入の割り合いが、3D映画時代の幕開けを告げた「アバター」(2009年)では71%もあったのが、最新の3D映画であるアニメの「デスピカブル・ミー(怪盗グルーの月泥棒)」(10月29日公開)では、全体の半分にも満たない45%にまで縮小してしまった…と言いたいのですが…。


まず、映画ファンのみなさんが気になるのは、アレ?!、「アリス・イン・ワンダーランド」(2010年)は…?!ってことだと思いますが、ティム・バートン監督の同映画は約71%で「アバター」と同じ。また、“フェイク3D”という恥ずかしい新語?!を定着させたウソの3D映画として有名な「クラッシュ・オブ・タイタンズ」(2010)は約52%ですから、う~ん…、確かに右下がりになってしまいます…。
しかし、考慮しなければならないのは、保有したスクリーンの数で、「アバター」は3D上映の機能をもった3Dシアターをほぼ独占していたのに対し、その後の約半年で、3D上映館が増加したとは言え、「トイ・ストーリー3」と「ラスト・エアベンダー」、「デスピカブル・ミー(怪盗グルーの月泥棒)」は、興行ランキングで現在、3本が同時にBEST10に入っていますから、「アバター」とは違って、3Dシアターをお互いに分け合わざるを得ない状況に置かれてしまってることを察せられるはずです。
また、「アバター」と、お子さまアニメの「デスピカブル・ミー」では、その観客層が大きく異なることも、どなたも容易に理解できますね。
よって、このグラフを重要なデータとして、参照しなければならないのは、映画ファンのみなさんよりは、映画を配給する映画スタジオの方で、3D映画ですよ!!と宣伝するばかりで、お子さまにも合うサイズの子ども用3Dメガネもあるんですよ!!という宣伝は足りていないのかもしれません。


それに加えて、家族で観ることになるアニメ映画などの鑑賞において、3D上映の割増し料金を負担に思う親が節約志向で、2D上映を選んでしまう傾向にありますから、子ども向け3D映画では家族割引き料金の導入などを検討して然るべきなのかもしれません。
そうしたことが事前にもっと対策を練られていれば、「デスピカブル・ミー」の3D売り上げが大きく下落することを避けられたのでは…?!
それとも、このグラフが示すとおり、3D映画はもう飽きられつつあって、その前途は洋々とせず、陰りがさしてしまっているのでしょうか…?!、CIAリーダーのみなさんは、このグラフの意味をどのように解釈されるでしょう…?!
なお、昨2009年末には、全世界で8,989だったデジタル3Dのスクリーンの数は、今年末までに約1万5,300にまで増加する予定です。



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