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CIAリーダーから、CIAライターにスイッチしてくれたマレードさんが、「X-MEN」トリロジー+「X-MEN/ウルヴァリン」の「X-MEN」フランチャイズ計4作品について、その印象をまとめて語ってくれています…!! → 






「X-MEN」を初めて観たのは小学生の頃であったが、スポットライトを浴び、喝采を受けながら戦うヒーローを想像していた当時の私にとっては、とても怖く感じられ、また深い印象を残した作品であった。
改めて作品を観てみると、さまざまなメッセージが複雑なストーリーの中から伝わってくる。
「人間は未知のものを恐れる」というのも、その中のひとつであるが、これこそが、私がこの作品に恐怖を感じた理由なのかもしれない。
この作品がすばらしいのはあらゆる要素のバランスが適切だからであると思う。娯楽性と社会性、アクションとドラマ、そして「X-MEN」の世界観の説明とストーリー展開の速さ。
こうした要素のバランスが適切であるため、超能力といった、非現実的と思われがちな要素をリアルに表現できたのだと思う。
また2作目では、それを維持しつつ、さらに個々のキャラクターに見せ場を与えた。オープニングの襲撃シーンは圧巻であるし、X-MENとブラザーフッドの共闘なども胸が熱くなる。ウルヴァリンの過去をちらつかせ、ミステリー的要素を加えたのも上手い演出だ。
そして、その集大成となる3作目で監督がブライアン・シンガーからブレット・ラトナーに交代となり、残念ながら前2作のバランスは崩れてしまった。CGによる見せ場はシリーズ最大級であろう。しかし、それだけであった。社会性とドラマは消え、娯楽性とアクションだけの映画になってしまった。もちろん、アクション映画を否定している訳ではない。ただ、この「X-MEN」シリーズにおいて、それは許されないことであるように思う。特に私のように前作までのトーンが好きだった人間にとっては非常に残念な最終章となってしまった。
そして去年、監督にギャビン・フッドを起用した「X-MEN ORIGINS ウルヴァリン」が公開された。シリーズ最大の謎と言っても過言ではない、ウルヴァリンの過去がこの作品によって明らかになった訳だが、これがどうも綺麗すぎる。ドラマを中心に展開され、彼の葛藤も伝わってこないわけではないのだが、もっと血生臭く、重々しい過去をイメージしていた私は少し拍子抜けしてしまった。意図的に雰囲気を変えようとしたのかもしれないが、タイトルに「X-MEN」をつける以上、守るべきトーンがある程度あるように思う。個人的には、ブライアン・シンガー監督が作り上げた、あのダークなトーンこそが「X-MEN」の良さであると思うのだが…。 by マレード(cel.nesbitt@gmail.com)


「X-MEN」フランチャイズの最新作は、ダークな闇のトーンで最初の2本を作ったブライアン・シンガーが監督に復帰する「X-MEN/ファースト・クラス」です…!!、下 ↓ の動画は、昨2009年末に行われた「アバター」のプレミア上映で、その「X-MEN/ファースト・クラス」の監督を請け負う契約書にサインをしたよ…!!と、ブライアン・シンガー監督が初めて公けに語ったインタビューが含まれています(マーキングしているところ)。



「X-MEN」フランチャイズを見限って?!、「スーパーマン」に乗り換えたブライアン・シンガー監督が、また「X-MEN」にリターンズすることに納得がいかないファンも多いようですが、みなさんはどのように思われるでしょう…?!
ただし、「X-MEN/ファースト・クラス」は、X-MENたちの青春時代を描く学園アクション映画になる予定なので、マレードさんが語ってくれた畏怖さえ覚えるダーク・トーンは、その影をひそめてしまうのかもしれません…。
サム・ライミ監督の「スパイダーマン」が、マーク・ウェブ監督の「ヤング・スパイダーマン」に路線変更されたように、ヒーローたちの若返り?!というテーマが人気のようですが、ウルヴァリンは本来、ミュータントの特殊能力で、歳はとらない設定です…!!

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