UPDATE:ソニー・ピクチャーズが2012年公開を目指し、「スパイダーマン」シリーズをイチから完全にやり直す…!!と発表しました。サム・ライミ監督は解任され、トビー・マグワイアも降ろされて、ピーター・パーカーは高校生に戻ることになります!!、詳細がわかれば、また追って、お知らせします…!!
デマや、先走りの多い「スパイダーマン4」に関するニュースなので、少し様子を見ていましたが、どうやら全部、本当のことのようなので、まとめておきます…!! →
ことの始まりは昨2009年12月11日に、映画ジャーナリストのニッキ・フィンケ女史が、サム・ライミが監督に復帰したシリーズ最新作「スパイダーマン4」のSFXチームの匿名のクルーから、“物語の内容(=つまり、脚本)に問題があり、それを解決しなければならないようで、予定されていたスケジュールがキャンセルされ、製作延期になった…”というメールを受け取ったことからです。その真偽を確かめるべく、年末年始にかけて、製作・配給のソニー・ピクチャーズを取材したニッキ・フィンケ女史により、“どうやら、「スパイダーマン4」を、予定の来年2011年5月11日の公開日に間に合わせるのは無理なようだ…”という内部証言が得られ、当初の今年2月からすでに延期され、3月後半または4月前半からスタートすることになっていた撮影開始が、完全にその予定を白紙にされていることがわかりました…。
そのスクープをニッキ・フィンケ女史は、先週の火曜日(5日)に報道したのでが、それを受けて、翌6日(水)には、先のメールの主もそうなのか?!はわかりませんが、「スパイダーマン4」のSFXチームの匿名クルーからまたメールが届き、SFXチームのシニア・プロデューサー、ジョシュ・R・ジャガースがクルーに向け、“少なくとも向こう数ヶ月間は「スパイダーマン4」の製作は始まりそうにないので、別の仕事を探すように…”と勧めるオフィシャルな通知が公開されてしまいました…。
この「スパイダーマン4」製作中止の原因は、昨年12月初めに、MOVIELINEのカイル・ブキャナンのスクープとしてお知らせした“ジョン・マルコヴィッチが悪役のハゲタカ男バルチャーとして登場するらしい…ッ!!”という新作のプロットをめぐって、サム・ライミ監督とソニー・ピクチャーズが対立してしまっているからだ…と伝えられています。
名優のジョン・マルコヴィッチをどうしても起用したいサム・ライミ監督が、マルコヴィッチのハゲ頭にふさわしい悪役として、ハゲタカ男のバルチャーを断固として譲らないのに対し、ソニー・ピクチャーズ側は、そんなあまり知られていないマイナーな悪役を登場させても、「スパイダーマン」のファンはよろこばないし、第一、ハゲ親父が空を飛ぶのを観ても、誰も何もおもしろくないだろーがッ!!と反対しているとのことです。
しかしながら、そのように伝えられても、果たして、ジョン・マルコヴィッチが本当に「スパイダーマン4」にキャスティングされているのか?!、その確証はなかったのですが、イタリアの映画サイト BadTaste が教えてくれたところによれば、イタリアのサッカー番組(Quelli Che il Calcio)にゲストとして登場したジョン・マルコヴィッチが、司会のシモーナ・ヴェンチュラから、一連の「スパイダーマン4」に関するウワサについて尋ねられ、それに答えたジョン・マルコヴィッチがバルチャー役を否定しなかったばかりか、“「スパイダーマン4」のシナリオが送られてくるのを待っている…、早くシナリオが完成して、撮影が一日でも早く始まればいいと願っている…”と、自分の「スパイダーマン4」への関与を明白に認めるコメントを発言していました…ッ!!
イタリアのサッカー番組で、ハリウッド映画のスクープが飛び出す?!というのも前代未聞の意味不明ですが、サム・ライミ監督が、このままジョン・マルコヴィッチのハゲタカ男VSクモ男のプロットで押し切ってしまうのか?!、それともソニー・ピクチャーズがシリーズの前作「スパイダーマン3」(2007年)の内容の大失敗の責任の擦りつけあいで、一度、ケンカ別れした経緯(だから、先ほど、復帰…と書いた)のあるサム・ライミ監督を解任してでも、ハゲ親父以外の悪役を登場させるのか…?!、シリーズの行方は完全に混沌としてしまいました…。
こうした「スパイダーマン4」にまつわるトラブルに関して、ロサンゼルス・タイムズの取材に応じたピーター・パーカーAKAトビー・マグワイアは、“何事にもプロセスというものがある。いまはちょうど、そのプロセスの真っ最中なんだ…。ストーリーを練って、シナリオを完成させるのに、大勢の優秀なスタッフが取り組んでいる…”と語り、「スパイダーマン」シリーズのような“大作には時間が必要だ…”と述べながらも、“早急に軌道を元に戻したい…”と、「スパイダーマン4」製作延期で苦悩する胸中を語っています。
しかしながら、ソニー・ピクチャーズも公式に「スパイダーマン4」の製作延期を認めたことで、マーベル・スタジオ製作のヒーロー映画「マイティ・ソー」を、2011年5月20日に全米配給する予定だったパラマウント映画が、「スパイダーマン4」が撤退を余儀なくされる同年5月4日に、同映画の公開日を繰り上げてしまい、早々とサマーシーズン開幕映画の座を奪ってしまったほか、その「マイティ・ソー」の抜けた5月20日に、これまで具体的な日にちが公表されていなかった「パイレーツ・オブ・カリビアン4/オン・ストレンジャー・タイズ」を、ディズニーがをねじ込んでしまいました…。よって、もはや、来年2011年の夏には出る場を失ってしまったような「スパイダーマン4」ですが、ソニー・ピクチャーズは、稼ぎ時の夏の残り期間が短くなる7月まで公開日を繰り下げるリスクを負ってでも、来年にどうしても、「スパイダーマン4」を封切りたいようです…。サム・ライミ監督とソニー・ピクチャーズのハゲの悪役をめぐる確執が、今後、どのように発展、または解決されるのか?!、「スパイダーマン」シリーズの去就が注目されています。
ジョン・マルコヴィッチの頭に髪の毛があれば、よかったのですが…ッ!!
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