デンゼル・ワシントンが「アバター」の連続首位記録のストップに照準を定めた!!、近未来のウエスタン「ブック・オブ・イーライ」が「アバター」を抜いて、興行ランキング第1位を奪取した初日の成績レポート!!
「マルコムX」(1992年)のデンゼル・ワシントンとしては、公民権運動の偉大な黒人指導者を讃える、週明けの1月第3月曜日のマーチン・ルーサー・キング・Jr・デーの祝日を含む、このロング・ウイークエンドに、ぜひ初登場第1位を獲りたいところです…ッ!! →
有名なゲーム雑誌 PC Gamer の編集長だったゲイリー・ウィッタが執筆したオリジナル脚本を、ジョニデの「フロムヘル」(2001年)で知られるアルバートとアレンのヒューズ兄弟監督が、デンゼル・ワシントンを主演に迎えて映画化した、近未来の終末世界を舞台とする西部劇風のアクション映画「ブック・オブ・イーライ」を、ワーナー・ブラザースがアメリカでは概ね昨日となる15日(金曜日)に、全米3,111館で封切ったところ、その初日の興行成績が約1,170万ドルとなり、日替わりの興行ランキングでトップに立ちました…ッ!!
週末興行ランキングの連続第1位記録を5週に延ばせるか?!が注目されているジェームズ・キャメロン監督のSF超大作トリロジーの第1弾「アバター」は、僅差の約1,040万ドルで破れ、ロング・ウイークエンドを第2位で発進しています。
しかしながら…、大気圏に開いた穴から太陽が死の光線を降り注ぐ近未来で、ゲイリー・オールドマンと対決するデンゼル・ワシントンが魅せるハードなアクションが売りの「ブック・オブ・イーライ」がR指定であるのに対し、「アバター」はPG-13と、より幅広い年齢層を取り込めるレイティングで優位に立っているため、連休に家族連れでくり出してくる観客の多くは「アバター」に流れる可能性が高いことや、上映館数の微妙な差(「アバター」は3,285館)、また、「アバター」の3D映画の割増し料金の高いチケット代の効果を踏まえると、デンゼル・ワシントンの天下獲りは短く、最終的な週末興行成績のトータルでは「アバター」がより多くを稼ぎ、5週連続のチャンピオンになるだろう…と予想されています。
15日(金)の売上げを含めれば、これまでに国内で約4億7,148万ドルを稼ぎ、「スター・ウォーズ」(1997年)の約4億6,099万ドルを抜いて、全米映画興行史上第3位のヒット作となる「アバター」が、このロング・ウイークエンドに予想されている4,000万から5,000万ドルをさらに上積みして、5週連続の週末第1位を達成し、現代のエド・ウッド=M・ナイト・シャマラン監督の「シックス・センス」(1999年)の連続第1位記録に並んでいった場合、国内での売上げトータルが5億ドルを突破するのは必至で、おととし2008年の歴史的大ヒット作である史上第2位の「バットマン/ダークナイト」の記録=約5億3,334万ドルは目前となります…。
それどころか、業界の大方の予想では、今月1月末にも「アバター」が、ジェームズ・キャメロン監督自身の映画史上最大ヒット作「タイタニック」の国内成績=約6億ドルを抜き、全米映画史上最大ヒットの数字を更新するのはまちがいないだろう…と言われています。
そんな、たったの約1ヵ月で全世界で約14億3,500万ドルを集めてしまった驚異的動員力の「アバター」が、「タイタニック」の打ち立てた前人未到の大ヒット記録=約18億4,290万ドルを抜くと思いますか?!と、MTVのレポーター、リック・マーシャルに尋ねられたジェームズ・キャメロン監督は“ありえるだろう…、時間の問題だと思う”と、自信たっぷりに答えました。何とも不敵なジェームズ・キャメロン監督ですが、けして、自分びいきとは言えない正当な見方に反論できる者は、誰もいません…。ただし、その内容については、キリスト教の総本山ヴァチカンは気に入らないという「アバター」を、近未来で“聖なる本”の守護者を努めるデンゼル・ワシントンが追撃することができるのか?!、明日月曜アサ恒例の全米映画ボックスオフィスBEST10のランキングをお楽しみに…ッ!!、“聖なる本”と言えば、アレしかありませんから、マーチン・ルーサー・キング・Jrが牧師だっただけに、やっぱり、デンゼル・ワシントンは勝利をおさめたいところです…ッ!!
ミラ・クニスのカッコいい戦うヒロインの活躍をご覧ください…!!
さて、前述のように、このロング・ウイークエンドに家族で映画鑑賞の観客を狙って、ジャッキー・チェンが主演のファミリー向けアクション・コメディ「スパイ・ネクスト・ドア」が、この週末のもう1本の全米公開映画として封切られています…ッ!!
万人受けする犬映画の「ベートーベン」(1992年)や、やっぱり犬映画の「スノー・ドッグ」(2002年)のほか、「フリントストーン」シリーズ、また、シュワルツェネッガーのクリスマス映画「ジングル・オール・ザ・ウェイ」(1996)など、家族向けガキ映画の監督としては実績の高いブライアン・レヴァントが偉大なジャッキー・チェンを起用した、レラティビティー・メディア製作の「スパイ・ネクスト・ドア」を配給するライオンズゲートは、こんなクソ映画が当たるわけない…とハナからあきらめ、ロクな宣伝をしませんでしたが、その結果は、全米2,924館での初日の売上げが約230万ドルとなり、ロング・ウイークエンドの4日間のトータル興行収入は1,200万ドル前後になる見込みで、やっぱり、ショボい成績に終わる…と予想されています。
そんな送り出しの作り手の連中すら、つまらないと思っているジャッキー・チェン最新主演作「スパイ・ネクスト・ドア」は、交際中のお隣さんの美女ジリアンとの結婚を見すえ、CIAを辞めた元スパイのジャッキーが、父親の看病のため、家を留守にしなければならないジリアンから、彼女の子どもたち、つまり、行く行くは自分の子になるかもしれない3人の子どもたちの子守りを仰せつかい、実は「ボクらのママに近づくな!」と思っている子どもらの世話で、てんてこ舞いに…ッ!!、そのうえ、子どもたちがインターネットから偶然にある極秘情報をダウンロードしてしまったことで、ジャッキーがかつて捕まえたロシアのスパイが、子どもたちに魔の手を伸ばし、さらに事態は混乱する…ッ!!といったような内容で、ジャッキーは敵のスパイを追い払って、子守りをまっとうし、子どもたちからの信頼を勝ち取って、晴れてジリアンとゴールインすることができるのか…ッ?!ということですね。
ジャッキーの恋のお相手のジリアンは、「最後の恋のはじめ方」(2005年)で、デブのポール・ブラートが自分には不釣合いとわかっていながら、ウィル・スミスから伝授された恋の手練手管で果敢にアプローチしていたゴージャスな美女のアンバー・ヴァレッタです。共演者として、ティーンの娘に自宅でヤリたい放題させる乱れた私生活の様子に、パパラッチすら呆れて、シャッターが押せない、ミュージシャンのビリー・レイ・サイラスが、ジャッキーの同僚スパイとして出演しています。
ジャッキー・チェンがアメリカでもスーパースターとしてやっていけることは、すでに充分に証明済みですから、ロクな企画や監督をあてがってくれないハリウッドからはサッサと去り、また香港で自分らしい作品を自分で監督してほしいですね…。
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