いくら正義のためとは言え、小学生の女の子が日本刀でギャングをぶった斬る流血映画なんて…ッ！！と、ハリウッドのスタジオ各社が首を横に振ったはずの「キック・アス」ですが、いざ映画ができあがると大評判になり、パラマウント映画とユニバーサル映画のメジャー2社が血眼で配給権を奪い合った末、そこに割って入ったライオンズ・ゲートからキャラクター・ポスターがリリースされました…ッ！！
アンジェリーナ・ジョリーの大ヒット殺し屋映画「ウォンテッド」(2008年)の原作者であり、自らも来年2010年に映画監督としてデビューする予定を明かしたマーク・ミラーの代表作の同名コミックを映画化した最新作「キック・アス」の配給がライオンズ・ゲートに決まり、いよいよ宣伝プロモーションが始まりました…ッ！！
冒頭のように、その過激で非常識な内容からメジャー映画スタジオの各社が企画をパスしてしまい、マーク・ミラーと監督のマシュー・ヴォーンが独自に資金を集め、ブラッド・ピットがプロデューサーとして協力し、完成させた“自主製作映画”の「キック・アス」は、アーロン・ジョンソンが演じる平凡な、そんじょそこいらの15歳のオタク少年デイヴがマスクとコスチュームで変身するヒーロー？！の“キック・アス”(↑トップ)と、美少女クロエ・モレッツの戦闘能力に長けた殺し屋ロリータ“ヒットガール”が、麻薬王のギャングらと戦うコミック・ヒーロー映画です！！
2010年全米公開映画の中でも、早くから注目を集めてきた「キック・アス」ですが、今夏のコミック・コンで配布されたプロモーション･ポスターを除けば、映画の宣材としては初となるオフィシャル・ポスターは題名にあわせ？！、ケツを蹴り上げてくれよ…！！とでも言わんばかりに、みんな、後ろを向いているのがおかしいですね…ッ！！、また、いかにも宣伝…といった感じで俳優の名前をデカデカ記すのではなく、それぞれの役名でキャラクターを紹介しているところも、原作のコミック・ファンにはうれしいデザインとなっているのでは…？！
そして、このように(↑)4枚くっつければ、キャラクターの背景に題名の「キック・アス」が完成するのですが…、う～ん…、映画館の人は、大きなポスター4枚を真横に並べて掲示するスペースを作るのに、ちょっと苦労しそうですね…！！
↑ 彼女だけはこっちを向いてほしい美少女クロエ・モレッツの殺し屋ロリータ、ヒットガールのキャラクター・ポスターです！！、クロエ・モレッツは、ヴァンパイア映画史上の最高傑作として世界中で大絶賛され、昨2008年の№1映画の王座を「バットマン/ダークナイト」や、「スラムドッグ・ミリオネア」と競い合ったスウェーデン映画｢レット・ザ・ライト・ワン・イン｣のハリウッド版リメイクとなる最新主演作「レット・ミー・イン」の撮影が始まりました…ッ！！、クロエ・モレッツの美少女ヴァンパイアは楽しみなのですが、舞台をニューメキシコ州に置き換えたハリウッド版が、オリジナルの｢レット・ザ・ライト・ワン・イン｣におよばないのはハナから必至で、「クローバーフィールド」(2007年)に続く期待の次回作として、作る必要のないアホなリメイク映画に手を出したマット・リーヴス監督は、せっかく謎のモンスター映画の大ヒットで培った人気と信用がガタ落ちとなっています…。
↑ 大根役者のニコラス・ケイジが扮する、小学生の娘を殺し屋のニンジャとして教育し、育て上げるクレイジーな父ちゃんの“ビッグ・ダディ”ですが…、今や、その名前だけで、どんな映画も台無しにできるニコラス・ケイジの名前をポスターに書かなくていいデザインにしたのは正解でした…、て言うか、逆にもしかして、ニコラス・ケイジの名前を出さなくていいデザインを考えた…？！
↓ で、最後は、近年のアメリカ映画の最高傑作の1本「スーパーバッド」(2007年)のマクロビンが変身する“レッド・ミスト”です！！、演じてるのは、もちろん、クリストファー・ミンツ=プラッセです。昨2008年11月に全米公開され、スマッシュヒットになったコメディ映画「ロールモデルズ」が、「ぼくたちの奉仕活動」という、何だかよくわからない邦題でDVDリリースされています…。
「スーパーマン」の新映画シリーズの件でも嘘八百を並べ立てていたホラ吹きのマーク・ミラーの言うことなので、どこまで信じていいのか？！、わかりませんが、すでに続編の製作が決定し、脚本の構想が始まっている、大ヒット確実？！の「キック・アス」は、来年2010年4月16日から全米公開の予定です…！！
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