名優ロバート・デ・ニーロが“奇人変人の相手なんかやってられんわ…ッ！！”と言ったか、どうか？！は定かではありませんが、撮影開始からたった2日で降りてしまったことが話題になった、奇人変人のメル・ギブソンが俳優に復帰した最新作の予告編です…ッ！！

「007/カジノロワイヤル」(2006年)でダニエル･クレイグを新ジェームズ･ボンドに起用し、シリーズを見事に現代的に再生させたのにも関わらず、マーク・フォースター監督にメガホンをバトンタッチした続編「007/慰めの報酬」(2008年)の大失敗ですべてを台無しにされてしまった、ニュージーランド出身のマーティン・キャンベル監督が、1985年にイギリスのBBC2で発表した自作の同名ミニ・シリーズ全6話をセルフ・リメイクした最新作のサスペンス・ミステリー「エッジ・オブ・ダークネス」の予告編を、配給のワーナー・ブラザースが初公開しました…！！
「マッドマックス」シリーズや、「リーサル・ウェポン」シリーズのアクション･スターから、全世界で6億1,189万ドルを売り上げた大ヒット作「パッション」(2004年)、そして、「アポカリプト」(2006年)で映画監督への転身に成功する一方、私生活のスキャンダルにより、今や、ただの変なオッサンと化したメル・ギブソンが、M・ナイト・シャマラン監督のコメディ映画「サイン」(2002年)以来となる主演俳優に復帰を果たす本作で演じているのは、ボストン市警殺人課のベテラン刑事トーマス。
シングル･ファーザーとして手塩にかけ育ててきた娘のエマが、自分の目の前で何者かに狙撃され、悲惨な死を見届けるはめとなったトーマスは、娘の死の原因を、刑事である自分に恨みを持つ者の犯行のトバッチリと考え、本来のターゲットは自分であったはずなのに…と罪の意識にさいなまれます…。しかし、事件を調べるに従いトーマスは、社会活動家だった娘のエマには、父の自分にも隠していた秘密があったことを知り、それこそは大企業と政府が結託した核の脅威の陰謀につながる糸口だった…ッ！！という思いがけない展開を迎えることに…。
冒頭のように、たった2日で本作の現場から逃げ出したロバート・デ・ニーロに代わり、メル・ギブソンの捜査をかく乱する闇の掃除人を演じたのは、リメイク版「13/ザメッティ」が楽しみな、呪われし勇者のレイ・ウィンストン。ミステリーの発端として、謀殺されるメル・ギブソンの娘エマを演じているのは、 サム・ライミ監督史上最高傑作のホラー映画と大絶賛の「ドラッグ・ミー・トゥ・ヘル」に出演していたボヤナ・ノヴァコヴィッチです。
予告編から期待されるメル・ギブソンの久々のアクション・スターぶりに加え、この映画版「エッジ・オブ・ダークネス」の脚本を執筆したのが、アカデミー賞最優秀脚色賞を受賞した「ディパーテッド」(2006年)に引き続き、「ボディ・オブ・ライズ」(2008年)でもレオナルド・ディカプリオと組んだウィリアム・モナハンと、バズ・ラーマン監督の「ダンシング・ヒーロー」(1992年)などのシナリオを執筆したオーストラリアの劇作家兼脚本家のアンドリュー・ボーヴェルだというのも、映画ファンには本作を観る気にさせる要素にあげられそうです。
なお、本作でも「007」シリーズばりに、かなりテンションの高い演出を披露してくれていそうなマーティン･キャンベル監督の次回作は、ワーナー/DCのコミック・ヒーロー映画の大作「グリーン・ランタン」ですねッ！！



注目に値する作り手らによるサスペンス・ミステリー「エッジ・オブ・ダークネス」は来年2010年1月29日から全米公開！！、…ということは、その1年前となる今年2009年1月30日から全米公開された“父が娘のために戦う…ッ！！”というテーマにおいては本作とまったく同じだと言える、名優リーアム・ニーソンがアクション・スターとして花を咲かせた「テイクン」(邦題「96時間」)が達成した全米興行成績＝約1億4,500万ドルの驚異的な大ヒットの後がま？！、二番煎じ？！、とにかく、柳の下の2匹めを、ワーナー・ブラザースは狙いたいわけですね…！！
果たして、メル・ギブソンはスターとして第一線に復帰し、リーアム・ニーソンに勝る集客力を発揮することができるのか？！が試されます…ッ！！



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