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プラチナム・デューンズ-ブラッド・フラー-アンドリュー・フォーム

今夏、「トランスフォーマー2/リベンジ・オブ・ザ・フォールン」を特大のメガ・ヒットに導いたマイケル・ベイ監督が、予定していた1年間の休暇を返上し、そそくさとシリーズの最新作の第3弾に着手したのには、この契約をめぐる裏取引のかけひきがあったんでしょうか…?!




マイケル・ベイマイケル・ベイ監督(←)とパートナーの看板プロデューサー・コンビ、ブラッド・フラー(↑写真左)とアンドリュー・フォーム(↑写真右)が経営するホラー映画専門リメイク再生業者のプラチナム・デューンズが、「トランスフォーマー」シリーズを製作・配給するパラマウント映画とファーストルック契約(※)を交わし、今後は主にパラマウント映画の傘下で新作映画を発表することになった…ッ!!と、ネットでの購読がもうじき有料になりそうな Variety が伝えました。
主に有名なホラー映画のリメイクを手がけ、オリジナリティには欠くものの、低予算で商業価値の高い映画を連発し、興行的に成功してきたプラチナム・デューンズの実績を、パラマウト映画グループのプレジデント、アダム・グッドマン氏が高く評価し、今回の契約成立に結びついたものですが、これによりマイケル・ベイ監督は「トランスフォーマー」シリーズのような大作から低予算の作品まで、パラマウント映画のラインナップを幅広く手がけることとなり、同社との親密度が、かなり増すことになります。
マイケル・ベイ監督が2001年に設立した製作プロダクションのプラチナム・デューンズは、先月9月末に初公開の予告編を紹介した最新作のリメイク版「エルム街の悪夢」(2010年4月全米公開)までに、「悪魔のいけにえ」(1974年)のリメイク「テキサス・チェーンソー」(2003年)と、そのプリクエールの「テキサス・チェーンソービギニング」(2006年)、リメイク版「悪魔の棲む家」(2005年)、リメイク版「ヒッチャー」、そして、第2弾が来年2010年8月13日に恐らく世界同時公開されるリメイク版「13日の金曜日」(2009年)、また、全世界の人が同時に2分17秒の間、意識を失い、それぞれの半年後の未来を幻視した超常現象の謎を解くテレビ・シリーズ「フラッシュ・フォワード」をスタートしたデヴィッド・ゴイヤーが監督したオカルト映画「アンボーン」、デニス・クエイドとチャン・ツィイーが共演のスリラー「ホースメン」(今月24日公開)など、計8本のジャンル映画を製作していますが、パラマウント映画の傘下では、ホラーや、リメイクに限らず、プラチナム・デューンズお得意のローコストの製作手法を活かす格好で、オリジナル企画の多様なジャンルの娯楽作を作っていくことになるそうです。
その先駆けとして、プラチナム・デューンズがすでにパラマウント映画で製作準備を進めている企画としては、ハリウッド版「呪怨」シリーズの脚本家スティーヴン・サスコがシナリオを手がけた「ザ・ブッチャーハウス・クロニクルズ」(The Butcherhouse Chronicles)や、ショーン・コネリー主演の大傑作「薔薇の名前」(1986年)や、リドリー・スコット監督の傑作サスペンス「誰かに見られてる」(1987年)などの脚本家として知られるハワード・フランクリンの新作「プロパティ・オブ・ザ・ステイト」(Property of the State)といった作品があげられています。
それぞれの内容は、「ザ・ブッチャーハウス・クロニクルズ」が“呪われた家で展開する「ブレックファスト・クラブ」”と紹介されており…、ということは、まぁ…、ホラー映画の定番として、若者のグループが恐怖の館で惨劇に見舞われるぞ…ッ!!ってことでしょうか…?!、また、「プロパティ・オブ・ザ・ステイト」は、犯罪を犯してしまったホワイトカラーの青年が更生しようと努力するにも関わらず、あろうことか、偏執的な保護観察官の嫌がらせに遭ってしまったことから、再び、犯罪を犯すことに…ッ!!といったプロットで、こちらはダスティン・ホフマンが主演した「ストレート・タイム」(1978年)の実質的なリメイク…とツッコミが入れられています。
…という訳で、パラマウント映画とガッチリ、タッグを組むことになったからと言って、プラチナム・デューンズの方向性が特に変わることはなさそうですね…!!
それにしても、パラマウント映画は、マイケル・ベイ監督の恩師であるはずのスピルバーグ監督が同社の搾取体質を嫌い、袂をわかったスタジオだけに、弟子は師匠とは反対の道を歩むことにしたようです…!!

※ファーストルック契約…ヒットメーカーのクリエイターや、スターなどに、映画スタジオが企画開発費として多額のギャラをあらかじめ定めた期間、支給する見返りに、彼らが企画する新作を製作する権利を優先的に検討することができる契約。つまり、売れっ子にお金でツバをつけとく…ってことですね。




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