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ロブ・コーエン-ハムナプトラ3

詫びを入れたヴィン・ディーゼルでしたが、一度、信頼を裏切った前科拭い去れなかったようです…!!




昨2008年の夏は北京オリンピック開催の話題に便乗して、舞台を中国に置き変えた「ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝」をヒットさせたロブ・コーエン監督が、ヴィン・ディーゼルを主演に起用した、自らの2002年の大ヒット作「トリプルX」の続編製作をソニー・ピクチャーズのGOサインを得て進めている…というニュースは、その進捗に応じて、お知らせしてきました。
ところが、ロブ・コーエン監督がそのシリーズ最新作「トリプルX/ザ・リターン・オブ・ザンダー・ケイジ」からドロップアウトし、「ターミネーター4/サルベーション」(今週末13日公開)を大失敗に導いたマックG監督と組んで、中世を舞台にしたアクション映画「メディイーバル」を作ることになった…と、VARIETY が報じました。
これまでにもお伝えしたように、「トリプルX」は初めからシリーズ化を前提にスタートした作品で、ヴィン・ディーゼルもそれを承知していたはずなのに、続編の第2弾に主演するのを拒み、ロブ・コーエン監督はやむなく、アイス・キューブを代役に立て、「トリプルX/ネクスト・レベル」(2005年/監督はリー・タマホリ)を製作総指揮しなければならないハメとなり、案の定、期待を裏切られた観客からソッポを向かれ、シリーズはあえなく終わりを迎えてしまった…という経緯がありました。
その一件から、ロブ・コーエン監督とヴィン・ディーゼルとの間には確執が生まれ、それをヴィン・ディーゼルが昨年の7月にプロデューサーのジョー・ロスを通じて、ロブ・コーエン監督に謝罪し、同監督がそれを受け入れたことで、再び、本来あるべき形でシリーズが復活することになった訳ですが、今度はロブ・コーエン監督が「トリプルX」を見捨て、ヴィン・ディーゼルが置いてけぼりを食らった格好になっています…。ロブ・コーエン監督は、このプロジェクトの鞍替えについて、VARIETY の記者マイケル・フレミングに対して、「タフな決断だった…。ヴィン・ディーゼルとは話し合って…、もし、私のスケジュールが空くのを待ってもらえるのなら、それに越したことはないが、代わりに適任者の監督が見つかるのなら、私抜きで新作を進めてもらってかまわないと告げた…」と語っており、ヴィン・ディーゼルとソニー・ピクチャーズは新たな監督を見つけ、「トリプルX/ザ・リターン・オブ・ザンダー・ケイジ」をやり直すしかなさそうです。
さて、ヴィン・ディーゼルの裏切りに怒り、DVDの特典映像の中で殺してやったザンダー・ケイジの蘇生を拒んだロブ・コーエン監督が新たに取り組む新作「メディイーバル」は、その“Medieval”=中世風の…という意味の題名通り、中世を舞台にした作品で、明朝に死刑を控えた、僧侶、騎士、黒人、アラブ人、ジプシー、ヴァイキング、そして、サムライの7人が、弁護士から“王の城に忍び込み、王冠を奪うことに成功すれば、お前たちの命は助けてやる…ッ!!”と持ちかけられ、これが最期のチャンスとばかりに、決死の作戦に挑むことになる…!!という物語です。
といった、あらすじを聞けば、映画ファンの方はすぐにピンとくるように、これは…、クエンティン・タランティーノ監督の最新作にして失敗作と言われている戦争映画「イングロリアス・バスターズ」の元ネタであるリー・マーヴィン主演の「特攻大作戦」(1967年)と、黒澤明監督の「七人の侍」(1954年)を掛け合わせたもので、ロブ・コーエン監督自身は、“中世を舞台にした『荒野の七人』(1960年)”と、自らの最新作を表現しています。…てことは、どうやら、王は圧制を強いていて、7人の死刑囚たちは王を倒して、ヒーローとなるようですね。
ロブ・コーエン監督は、ハーバード大学で歴史を学んでいたことから、そうした自分の興味に則り、前述の「ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝」の監督も引き受けていたので、現代を舞台にした「トリプルX」シリーズよりは、史劇アクションの「メディイーバル」の方に魅力を感じてしまったのかもしれません。
しかし、屁タレのマックGがプロデューサーをつとめ、どんな題材もそつなくまとめるだけのロブ・コーエン監督がメガホンをとるのであれば、とりあえず、「メディイーバル」はファミリー向けの平凡なアクション映画として完成されるだけのような感じです。そんな「メディイーバル」は、ニュー・リージェンシーの製作により、今秋10月から撮影をスタートし、完成後は、北米では20世紀FOXが配給するそうです。




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