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クリストファー・ノーラン

空前の大成功をおさめたとは言え、プレッシャーの大きかった「バットマン/ダークナイト」(2008年)の次は、肩の力を抜いた気楽な小品を作る……はずだったと思うのですが…?!




「バットマン」シリーズで人気映画監督の頂点に立ったクリストファー・ノーラン監督が、レオナルド・ディカプリオを主演に迎え、現在準備中の次回作のSFアクション映画「インセプション」は、マリオン・コティヤールや、エレン・ペイジジョセフ・ゴードン=レヴィットマイケル・ケインらに加え、悪役として渡辺謙さんが登場!!といった出演者の顔ぶれ以外に何もわかっていない謎の映画なのですが、その「インセプション」について、カナダのニュース・メディア、カルガリー・サンが興味深い情報をいくつか伝えています。
カルガリー・サンは、クリストファー・ノーラン監督がこれまでにカルガリーを2度に渡って訪れ、ロケハンを行なった…と報じており、謎の映画「インセプション」は計5ヶ国でロケーションされる予定だとしています。
カルガリー・サンによれば、その5ヶ国のうち、映画全体の大部分はカナダ・アルバータ州カルガリー郊外のカナナスキスで撮影される見込みだそうで、クリストファー・ノーラン監督はヘリコプターに乗り込み、自然の要塞と形容されている現地のけわしい山脈を空からロケハンするなどしたそうです。
また、今年11月から始まる予定の撮影に備え、数百人、もしくは1,000人?規模の大人数の現地スタッフが採用され、今夏から緻密なセット作りが開始される…ともカルガリー・サンは伝えています。
さらに興味深いのは、「インセプション」の製作費をカルガリー・サンは、2億ドル…と紹介していることで、もし、それが本当であった場合、「インセプション」は、製作費約1億8,500万ドルだった「ダークナイト」よりもスケールの大きな超大作だということになります。ただし、カナダのメディアのいつものパターンで、そのドルがカナダ通貨のドルなのか?!、それとも米ドルなのか?!を明確にしていないのですが、仮りにカナダ・ドルであったとしても、米ドルに置き換えれば、約1億7,600万ドルになるので、やはり、「ダークナイト」に相当するビッグ・バジェット・ムービーであることには変わりありません。
レオナルド・ディカプリオVS渡辺謙さんの対決が楽しみな「インセプション」は、クリストファー・ノーラン監督が、自分の思いを元に自ら脚本をしたためたことや、「バットマン3」をどうするか?!の前に、ひとまず、息抜きできるような小品を作りたい…といった同監督の発言があったことから、SFアクションとは言え、割と観念的な個人映画のように思われていたのですが、2億ドルの製作費ならば、そんなことは言っていられず…、そうした先入観は誤りで、サマームービーのアクション超大作のエンターテインメン作品である可能性の方が高くなります。
いずれにしろ、現時点では「心の構造についての現代的なSFアクション映画」(a contemporary sci-fi actioner set within the architecture of the mind)とだけしか説明されていない「インセプション」だけに、何も憶測はできませんが、クリストファー・ノーラン監督とレオが組んで失敗するとは思えないので、期待を持って進捗を見守りましょう!!、どうやら、ワーナー・ブラザースが来年のサマームービー・ウォーズのキラー・ムービーとして勝負を賭けているらしい超大作「インセプション」は、2010年7月10日全米超拡大公開の予定です!!




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