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ザ・ボックス-キャメロン・ディアス-ジェームズ・マースデン

第2のスタンリー・キューブリック?!とも称される異才リチャード・ケリー監督が究極の選択を問いかける最新作ザ・ボックス」の予告編を、配給ワーナー・ブラザースが初公開しました…ッ!!さて箱の中身は何でしょう…ッ?!






その何とも、ひと言では説明できない不可思議な内容から製作費が集まらず、暗礁に乗り上げたかけたところを救ったラブコメ女王ドリュー・バリモアの名を、後世に残る大傑作映画を製作した偉大なプロデューサーとして永遠に映画史に刻むことになった、近年のアメリカ映画の紛れもない名作とされている「ドニー・ダーコ」(2001年)でデビューしたリチャード・ケリー監督が、「サウスランド・テイルズ」(2007年)に続いて送るシュールな最新作「ザ・ボックス」の予告編です。
今週末、感動映画「わたしのなかのあなた」が全米公開になるキャメロン・ディアスが演じる妻ノーマと、「X-MEN」シリーズの目から光線サイクロプスとして知られ、「スーパーマン・リターンズ」(2006年)や、「ヘアスプレー」(2007年)、「魔法にかけられて」(2007年)など大ヒット映画に出続けてるのに、どこか印象の薄い器用な名優ジェームズ・マースデンの夫アーサーは子宝にも恵まれ、郊外の住宅地に暮らす、どこにでもいる平凡な夫婦だった。ただ、ひとつアーサーの仕事が続かず、お金に困っていることを除けば…。
と、そんな問題を抱えた夫婦の元に、ある日、奇妙な贈り物の箱が届けられ、スチュワードと名乗る不気味な紳士が、その箱の使用方法を説明にやって来る。が、箱の機能と言うのは、いたってシンプルなもので、箱についたボタンを押せばいいだけ。すると、世界のどこかで、夫婦の知らない誰かが死に、その代償として1万ドルが手に入る…!!
1万ドルは喉から手が出るほど欲しいが、自分たちのおかげで誰かが命を失うというのは、いかがなものか…?!、がッ、いや、しかし…、今この瞬間にだって、世界のどこかで誰かは死んでいるじゃないか…!!、だったら、ひとりぐらい…。
と、いう訳で、キャメロン・ディアスとジェームズ・マースデンは究極の選択を問われ、自分たちのモラルを試されて、これまで表には出てこなかったお互いの人間性の本質を、夫婦は垣間見ることになります…。

ザ・ボックス-キャメロン・ディアス

リチャード・ケリー監督の作品としては、かなりわかりやすい本作の物語は、ウィル・スミス主演で再々映画化されて大ヒットした「アイ・アム・レジェンド」(2007年)の原作「地球最後の男」の作者として有名なリチャード・マシスンが、1970年に男性誌「プレイボーイ」に発表した短編小説を元に、SFファンタジーの古典的なテレビ・シリーズ「トワイライト・ゾーン」を、80年代に復活させたリバイバル版の中のエピソード「ボタン、ボタン」(1986年放送)として書き直した脚本を、さらにリチャード・ケリー監督が本作「ザ・ボックス」として、長編映画用にリライトしたものです。
オリジナルでは、短編小説も、「トワイライト・ゾーン」のエピソード「ボタン、ボタン」も、妻の方がボタンを押してしまい、ドラマでは夫婦がそ知らぬ顔をして終わるものの、小説では夫のアーサーが事故死し、なぜ、夫が死んだのか?!と問うノーマに、謎の紳士スチュワードは、“あなたにとってダンナさんは他人でしょ…?!”と告げる皮肉なオチが待っているのですが、異彩を放つリチャード・ケリー監督がそんな単純なエンディングにいたる展開を描くとは、上 ↑ の複雑な予告編を観ても、そんな風には思えません…。
映画のストーリーのシンボルである箱のように、何が出てくるか?!、予測のつかないリチャード・ケリー監督の最新作のビックリ箱映画「ザ・ボックス」は、今秋10月30日全米公開の予定です!!、ハロウィンにタイミングをあわせて封切るあたりは、ワーナー・ブラザースとしてはホラー映画として売り込みたいのでしょうが、「ドニー・ダーコ」も一見、ホラー映画のようでいて、そうではなかったように、本作もホラー映画ではないでしょう…。
顔の一部が無くなっている?!不気味な紳士のスチュワードを演じているのは、「フロスト/ニクソン」の舞台(2007年)と映画(2008年)の両方で、ニクソン大統領を演じていた名優フランク・ランジェラですね。下 ↓ は本作のポスターです。

ザ・ボックス-リチャード・ケリー-ポスター




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