「天使と悪魔」が初登場第1位!!ですが…、
「ダ・ヴィンチ・コード」の4割減の凡ヒット!!
*数字は、週末の興行成績-(公開館数)-トータル成績 の順です。
第1位 第2位 第3位 第4位 第5位
第1位「天使と悪魔」(公開中)
$48,000,000-(3,527館)-$48,000,000
第2位「スター・トレック」(今月29日公開)
$43,000,000-(3,860館)-$147,611,000
第3位「X-MEN/ウルヴァリン」(9月公開)
$14,800,000-(3,892館)-$151,091,000
第4位「ゴースツ・オブ・ガールフレンズ・パスト」
$6,860,000-(3,150館)-$40,062,000
第5位「オブセスド」
$4,550,000-(2,634館)-$62,571,000
第5位 第6位 第7位 第9位 第10位
第6位「セブンティーン・アゲイン」(公開中)
$3,400,000-(2,450館)-$58,395,000
第7位「モンスターVSエイリアン」(7月11日公開)
$3,000,000-(1,951館)-$190,552,000
第8位「路上のソリスト」(今月30日公開)
$2,425,000-(2,022館)-$27,527,000
第9位「ネクスト・デイ・エアー」
$2,281,000-(1,139館)-$7,649,000
第10位「アース」(日本公開済み)
$1,680,000-(1,584館)-$29,071,000
★各映画の解説はこちらです。→
★サマームービー・ウォーズの第3ラウンドは、来週月曜日がアメリカはメモリアルデー(戦没者追悼記念日)の祝日となり、週末の休みが1日増えるホリデイ興行のビジネス・チャンスとなるため、この週末は少し落ち着いた嵐の前のような状態となり、ワイド・リリースの新作は「天使と悪魔」の1本だけでした。
その結果、映画興行は全体で先週の前回(8日~10日)から、約7%のマイナスを示し、サマーシーズン開幕の5月第1週の「X-MEN/ウルヴァリン」の封切り以後、ずっと下り坂となっています。しかし、前年度の実績に比べると、今週も微増ながら約5%の右肩上がりとなっているので、総合的には映画興行は好景気は続いていると言えそうです。
そんな訳で新作の拡大公開が1本だけですから、当然、第1位は…、
★3年前の2006年5月19日の同時期に公開され、大ヒットになった「ダ・ヴィンチ・コード」の第2弾「天使と悪魔」です!!
主人公の宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授を演じるトム・ハンクスの前作で不評だったインテリ風の中途半端なロン毛が短くなったのを見てもわかるように、この「天使と悪魔」は第2弾でも続編ではなく、前日譚として、先に出版されていたダン・ブラウンの原作を順序を逆に映画化したプリクエールです。
アメリカだけでなく、日本を含め世界で同時公開された「天使と悪魔」は、歴史を書き変えるアッと驚くような結末が物議をかもし、社会現象化したベストセラー・ブームが背景にあった前作「ダ・ヴィンチ・コード」とは状況が異なることや、前作のそのオチのバカバカしさに呆れた多くの人が、トンデモ映画に騙された苦々しさに、もう第2弾は観たくないだろうことから、「ダ・ヴィンチ・コード」ほどの大ヒットにはならないだろう…ことは、初めからわかっていましたが、3,527館が約7,000スクリーンで封切った全米でのオープニング興行の成績は、「ダ・ヴィンチ・コード」(3,757館/製作費1億2,500万ドル/国内興行2億1,753万ドル/世界トータルは驚異的な7億5,823万ドル!!)のオープニング成績7,707万ドルを大きく4割程度も下回る4,800万ドルとなりました…!!
4,800万ドルものオープニング成績となれば、本来はかなりスゴイものですが、下手すればオープニング興行だけで1億ドルを突破することもあるサマーシーズンのブロックバスター映画の数字としては物足りない、不発だった…と言われてしまいそうです。
それは冒頭でもチラとふれた先々週のサマーシーズン開幕映画「X-MEN/ウルヴァリン」がセットした今年の基準値8,500万ドルからすれば、ザッと半分近くにも見えるような数字なだけに仕方がない感じがするのはおわかり頂けると思います。
そうした勢いの無さから、もしかすると「スター・トレック」に敗北し、同映画に2週連続の第1位を献上するのではないか?!と危ぶまれた「天使と悪魔」は、何とか首位には立ったものの、ご覧のように、第2位の「スター・トレック」との差は500万ドルしかつけられませんでした…。
しかしながら、製作・配給のソニー・ピクチャーズの調べによれば、この「天使と悪魔」の観客の約52%は女性で、全体の50%が30代以上と、前作の「ダ・ヴィンチ・コード」よりもコアの観客層の年齢が上がっているそうです。そうした主に30代以上の女性たちが混み合うオープニングに必ずしも駆けつける訳はなく、アダルト層の観客の傾向として、徐々に映画館を訪れるであろうことから、「天使と悪魔」にはロングランが見込める可能性があることや、また、海外に目を転じれば、同時公開された世界の96の市場のトータルでは、すでに1億ドルを突破し、ワールドワイドの成績は、このオープニングの週末だけで、なんと約1億5,230万ドルにも達しています!!
予想通りに若干の苦戦は強いられているとは言え、「天使と悪魔」は総合的には前作「ダ・ヴィンチ・コード」のタイトルが持つ強いブランド力を発揮して、世界中で大ヒットしている…!!と、ひとまずは言ってあげてもよさそうです。
この「天使と悪魔」の監督は、主演のトム・ハンクスとは1984年の人魚ファンタジー映画「スプラッシュ」で一緒にブレイクした間柄のロン・ハワード。もちろん、前作「ダ・ヴィンチ・コード」に引き続いてのメガホンです。
共演は、新ヒロインに、スピルバーグ監督の「ミュンヘン」(2005年)で注目を浴びたアイェレット・ゾラー、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのステラン・スカルスガルド、「イースタン・プロミス」(2007年)のいぶし銀俳優アーミン・ミューラー=スタール、そして、「スター・ウォーズ」の新トリロジーで若きオビ=ワンを演じたユアン・マクレガーです。
ユアン・マクレガーは出世作「トレイン・スポッティング」(1996年)の原作者アーヴィン・ウェルシュが後日談を描いた続編の小説「トレインスポッティング ポルノ」の映画化の話題について、“オリジナルに比べて、よい小説だとは思わない…”とのことで、出演を依頼されても、今のところ出るつもりはなさそうです。
それに比べて、トム・ハンクスは、ダン・ブラウンが今秋9月15日にアメリカで出版するラングドン教授シリーズの第3弾「ザ・ロスト・シンボル」(The Lost Symbol)の映画化にも間違いなく主演するでしょうが、シリーズを製作しているソニー・ピクチャーズは、「天使と悪魔」のオープニング成績を受け、第3弾は製作規模は少し縮小した方がいいかもしれませんね。ま、その第3弾「ザ・ロスト・シンボル」はアメリカの首都ワシントンD.C.を舞台に、合衆国政府と秘密結社フリーメイソンの関係が主なテーマとなるようですから、海外ロケの必要はなさそうなぶん、経費は節約できるかもしれません。が、それにしても、このラングドン教授シリーズは、次第にニコラス・ケイジの「ナショナル・トレジャー」に似た映画になっていかなければいいのですが…。
下 ↓ の動画は、前作「ダ・ヴィンチ・コード」に引き続き、音楽を担当したハンス・ジマーが「天使と悪魔」のためにつむぎ出した旋律がいかに美しく、彼の音楽を聴くだけでも映画館に行く価値があると思わせる素晴らしいプロモーション・ビデオです。ハンス・ジマーは、ロン・ハワード監督の前作「フロスト×ニクソン」(2008年)の音楽も担当したほか、大ヒット作の「バックドラフト」(1991年)でも組んでいるので、ロン・ハワード監督としてはコンビを組むと映画の成功する確立がアップする、大変、相性のよい作曲家です。ただし、ハンス・ジマーが「バックドラフト」のために作曲した音楽は、今や、「料理の鉄人」の曲だと思われていますが…。
★先の「天使と悪魔」の項目の中でもふれたように、絶好調の新生「スター・トレック」は、さすがにトム・ハンクスに首位は譲ったものの、先週のビッグヒットのオープニング成績7,520万ドル(先行上映の売り上げを足せば7,920万ドル!!)からの売り上げのマイナスを約43%にとどめ、この週末も輝かしい4,300万ドルの数字をはじき出しました!!
マイナス率43%というのは、今週第3位の「X-MEN/ウルヴァリン」の2週めの落ち込みが69%だったのと比べれば、「スター・トレック」がいかに観客に支持をされ、口コミで映画の動員が拡大されているかがよくわかります。また、昨2008年の大ヒット作として強い支持を集めた「アイアンマン」の2週めのマイナスは48%でしたから、「スター・トレック」は「アイアンマン」よりも、まださらに幅広い人気を得ていることが示されました。
そんな新生「スター・トレック」は気がつけば、1986年から長い間、破られてこなかった「スタートレックⅣ/故郷への長い道」のシリーズ歴代最高売り上げである約1億971万ドルをわずか2週で軽々とワープで追い抜き、ついに「スター・トレック」史上最大ヒット作のチャンピオンの座に着いています!!
そんな「スター・トレック」のトータルの興行成績1億4,761万ドルは、1週多く興行している「X-MEN/ウルヴァリン」のトータルの興行成績1億5,109万ドルにも急接近し、3,480万ドル差に詰めたので、いずれエンタープライズ号がウルヴァリンの頭上を超える可能性は高く、やはり、今夏の台風の目となる作品だったようです。
またさらに、アメリカのパラマウント映画は、この好調に追い討ちをかけようと、リピーターの観客を獲得するためのコンテストを開始しました。それは監督のJ・J・エイブラムスからの単純なチャレンジですが、新生「スター・トレック」のどこかに、「スター・ウォーズ」の R2-D2 がカメオ出演しているそうです!!、 R2-D2 がどこに隠れているのか?!を見事に探し当てた人には、映画で使われた本物の小道具がプレゼントされるとのことで、トレッカーのコレクターの人たちは R2-D2 を見つけられるまで、何度も映画館に足を運ぶことになりそうです!!
ま、たぶん近いうちにすぐマニアの人が R2-D2 を見つけ出すと思いますが、答えがわかれば、また後日、お知らせしたいと思います。
さて、下 ↓ の動画は、「スター・トレック」ではなく、スピルバーグ監督が実話を映画化した感動作「ターミナル」(2004年)からの抜粋です。
ディエゴ・ルナの演じる空港作業員のエンリケが、パスポート無効で空港に閉じ込められてしまったトム・ハンクスの主人公ビクター・ナボルスキーに食べ物を提供する代わりに、片思いしている入国審査官トーレスの趣味や、好みを聞き出させ、トム・ハンクスに恋のキューピット役をつとめさせようとしています。
最終的にはその策が功を奏し、トム・ハンクスが聞き出したトーレスの知られざる趣味がエンリケの趣味とマッチして、2人はお互いの共通点で結びつき、ゴールインを果たすのですが、そのトーレスの秘めた趣味とは、彼女は「スター・トレック」マニアのトレッカーだった…ッ!!ということでした!!
で、ご覧のように、そのトーレスを演じていたのはゾーイ・サルダナです!!
彼女は今や、新生「スター・トレック」には欠かせないエンタープライズ号のクルー、ウーラを演じている女優ですから、この「ターミナル」とのつながりは偶然と言ってしまうには奇遇で、J・J・エイブラムス監督はもしかして、「ターミナル」を観て、ゾーイ・サルダナを起用したの?!と、ちょっと話のネタになっています。
「天使と悪魔」のトム・ハンクスは、思いがけずライバル映画の手助けをしてしまっていたんですね…ッ?!
↑ ゾーイ・サルダナのウーラに演技指導するJ・J・エイブラムス監督
★毎週、ひとつずつ順位を下げ、第3位にまで降格してきた「X-MEN/ウルヴァリン」は、約44%の売り上げマイナスで、今週はついに1千万ドル台にまで興行収入を落としてしまいました。最大で4,102館が上映していた超拡大公開から210館が撤退し、興行の終息ムードの最初の陰りが見えてきた感じです。
この調子では、シリーズの歴代興行ランキング第3位に着けているオリジナルの第1作めの「X-MEN」(2000年)の記録1億5,729万ドルは確実に超えそうなものの、その上の第2位「X-MEN2」(2003年)=2億1,494万ドルに手が届くか?!は少し微妙な気配ですね…。
ところで、ミュータントのガンビットを演じたテイラー・キッチュ(↓)によれば、彼が主演のスピンオフ映画は今のところ作られる予定がないそうで、“俺の映画も作ってくれよ!!”と、ファンに応援を呼びかけています。しかし、「X-MEN」ファンの多くは、人気テレビ・シリーズ「LOST」のソーヤーこと、ジョシュ・ホロウェイがガンビットを演じるべきだった…と思っているので、テイラー・キッチュはあまり支持を集められていないのかもしれません。
★第4位の「ゴースツ・オブ・ガールフレンズ・パスト」と、第5位の「オブセスド」は、先週の第3位と第4位のペアが順序を変えずにワンランク・ダウンですが、公開3週めの「ゴースツ・オブ・ガールフレンズ・パスト」を25館が上映を打ち切ったの対し、1週旧い公開4週めの「オブセスド」は32館が追加上映を開始し、スクリーン数を増やしています。プレイボーイのマシュー・マコノヒーが真実の愛に目覚める姿よりも、ビヨンセとアリ・ラーターの女同士のキャットファイトの方が観客の注目を集めやすいのでしょうが、単館のアベレージでは、マシュー・マコノヒーが2,178ドルを稼ぎ、女対決の1,727ドルをキッチリと抑えています。
★日本でも公開の始まったザック・エフロンの青春ファンタジー「セブンティーン・アゲイン」も先週の第5位から、「天使と悪魔」に上乗りされてワンランク・ダウンの第6位ですが、公開5週めの本作は453館が打ち切ってしまいました。ただし、すでに数字の水準が低いので、興行成績のマイナスは2割にも達していません。
★第7位のパラマウント/ドリームワークス・アニメの3-D作品「モンスターVSエイリアン」は、公開8週めにして、先週の第8位からワンランクだけ順位を上げています。234館が撤退してしまいましたが、3-D割増料金が効いているのか?!、売り上げはたったの8%しか下がっていません。ディズニー・ピクサーの最新作「カールじいさんの空飛ぶ家」が今月末29日に全米公されるまで、唯一のアニメ作品として、子供連れの観客を独占し、もう少し稼げそうですね。
★第8位のロバート・ダウニー・Jrとジェイミー・フォックスの感動映画「路上のソリスト」は、公開4週めにしては上映館の打ち切りが少なく、68館だけの減少です。売り上げのダウンは約39%なので、まぁ、平凡な推移をたどっている訳ですが、推定製作費の6,000万ドルはとても取り返せそうにはありません。
★先週、第6位で初登場した黒人映画のアクション・コメディ「ネクスト・デイ・エアー」は、約45%の売り上げマイナスで、早くも第9位にまで転落してしまいました。来週はもうBEST10ランキングで見かけることは多分、なさそうですが、本作は1館あたりでは約2,000ドルを稼いでいて、前述の「オブセスド」の1,727ドルを超えているので、実勢としては、もう少し上のランキングにいるものと考えてあげてよさそうです。
★第10位のネイチャー・ドキュメンタリー「アース」は、公開4週めで210館が打ち切り、約37%のマイナスです。製作費が約1,500万ドルの本作は、間もなく3,000万ドルに達するアメリカの興行だけでも元手を回収できそうな感じですが、本当は2007年の映画で、日本を含め諸外国では公開済みの本作のトータルの興行収入は1億1,400万ドルを超えています。目立たない大ヒット作です!!
★先週はお休みした圏外の注目作です。
212館で封切られたジェニファー・アニストンとスティーヴ・ザーンが主演のロマンチック・コメディ「マネージメント」が、1館あたりで1,783ドルを稼ぎ、第16位に初登場しました。本作は、リチャード・リンクレイター監督が2001年に映画化した、3人だけの登場人物がひとつの事実について異なった見解を示す密室の心理劇「テープ」を執筆したことで有名な劇作家スティーヴン・ベルバーの映画監督デビュー作です。
ジェニファー・アニストンが演じるスーは各地を旅しながら、モーテルや店舗などに装飾用の安物アートを販売しているセールスウーマン。その彼女がアリゾナで偶然に泊まったモーテルのオーナーの息子で、マネージャーとして働いているスティーヴ・ザーンのダメ男マイクからひとめ惚れされてしまい、スーは行く先々をマイクに追い駆けまわされることに…。といった展開から、しっかり者の大人の女性スーとは釣り合わない幼稚なマイクに、果たして、彼女のハートを射止めることが出来るのか…ッ?!といったジャド・アパトー映画的な内容です。
ジェニファー・アニストンは、「マーリー/世界一おバカな犬が教えてくれたこと」(2008年)が国内興行成績で1億4,315万ドルの大ヒットになったほか、「ハニーVS.ダーリン/2年目の駆け引き」(2006年)も1億1,870万ドルの大ヒットになるなど、近年は元夫のブラッド・ピットをしのぐような優秀なボックスオフィス・レコードを収めている“稼げる女優”ですが、一方、相手役のスティーヴ・ザーンは昨2008年に主演したコメディ映画「ストレンジ・ワイルダネス」が、たったの657万ドルしか稼げない大コケとなり、脇役の変な人として、映画に笑いを添えているのがお似合いで、主演はちょっと無理…といった結果が出ています。
そういったところに原因があってか?!、この「マネージメント」はジェニファー・アニストン主演でもメイン・ストリームの作品にはならず、こうしてマイナーな公開となり、ジェニファー・アニストンはパートナーの選択を間違えてしまったようです。
★さらにもう1本、限定公開でスタートした作品を紹介しておくと、菊地凛子ちゃんがメイン・キャストのひとりをつとめ、エイドリアン・ブロディ、マーク・ラファロ、レイチェル・ワイズとおかしな詐欺団を結成するコメディ「ブラザース・ブルーム」が4館だけの封切りながら、単館で2万500ドル以上を稼ぎ、第25位に初登場しました。この1館あたりで2万ドルを超える数字というのは、首位の「天使と悪魔」のアベレージ売り上げの約1万3,000ドルを大きく引き離していますから、実勢的にはこの週末の№1ヒット作はトム・ハンクスではなく、菊地凛子ちゃんの映画だったことになります!!
このように、大変、人気の高い「ブラザース・ブルーム」は、反対にどうやら笑いがひきつっているらしい上 ↑ の「マネージメント」と、映画の格付けサイト Rottentomatoes においては、「マネージメント」=53%、「ブラザース・ブルーム」=55%と、ほぼ近似値の支持率を示しており、評価は一見、変わらない感じですが、それを一般の映画ファンの評価だけに絞ると、「マネージメント」が42%に数字が下がってしまうのに対して、「ブラザース・ブルーム」は90%にまでグンとハネ上がってしまいます。なので、以前も記したように、多くの評論家や、ジャーナリストが、“このサマーシーズンの映画の中で一番おもしろくて、観て損をしないのは「ブラザース・ブルーム」ですよ…”と薦めている訳ですね。
「ブラザース・ブルーム」は今後、徐々に上映館数を増やし、拡大公開される予定なので、いずれBEST10に顔を出す可能性が濃厚です。監督は、ジョセフ・ゴードン=レヴィットが高校生探偵を演じた傑作「BRICK/ブリック」(2005年)で、“最も将来性の高い監督”と称賛され、期待されているライアン・ジョンソンです。
本作の予告編はコチラ、とても美しい手描きのポスターはコチラです。
レイチェル・ワイズのドジなお嬢さまドロボウ!!
★さて、今週末の全米公開作品ですが、冒頭にも記したように来週の月曜日25日は5月の最終月曜日として、アメリカではメモリアルデー(戦没者追悼記念日)の祝日でお休みとなり、映画興行はロング・ウィークエンドの稼ぎ時を迎えます。そのタイミングに満を持して公開されるのは、大注目のシリーズ最新作「ターミネーター4/サルベーション」(6月13日公開)ですが、易々とは初登場第1位を奪えそうにはありません。と言うのも、「T4」を超える4,000館規模の超拡大公開で、ベン・スティラー主演の大ヒット映画の第2弾「ナイト・ミュージアム2/バトル・オブ・スミソニアン」(日本8月公開)が封切られるからです!!、ファミリー映画として幅広い観客層を誇ると同時に、人気のプリンセス・エイミー・アダムスを主演女優に招いた強力な「ナイト・ミュージアム2」に対し、「ターミネーター4」は先行して、21日の木曜日から興行を開始する予定ですが、果たして、どっちがランキングの王座を奪うのか?!、目の離せないサマームービー・ウォーズの一騎打ちです!!
また、「最終絶叫計画」などバカ映画の計画シリーズで知られるウェイアンズ一族の最新作で、ダンス映画や、ミュージカル映画をパロッた「ダンス・フリック」も合わせて封切られます!!、ターミネーターを相手に「ナイト・ミュージアム2」がロケット・スタートを決められるのか?!、最後に同映画の一場面をご覧ください!!
【注意】本文の二重使用・無断転載厳禁。引用は当ブログ名を明記し、リンクをお願いします。特に某映画サイトのライターは文章を丸々コピーしないこと!!
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