2月末にポスターのリリースを紹介して以来、久しぶりとなるクエンティン・タランティーノ監督の最新作の戦争映画「イングロリアス・バスターズ」の登場です。アメリカでは昨夜となる14日(火)の夜に放送されたFOXテレビの「ASAYAN」みたいな人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」で、ほんのチラッとだけ映った「イングロリアス・バスターズ」の動画を観て、おいおい、こんなの観たことねえよ！！、これって初公開じゃないの？！と思った方、これがそのプロモーション・リールの全編です！！、もちろん初公開です！！

来月5月13日から始まるカンヌ国際映画祭での「イングロリアス・バスターズ」のプレミア上映に向けて、撮影が終了した2月の冒頭から仕上げのポスト・プロダクションの作業に専念していたはずのクエンティン・タランティーノ監督ですが、その忙しい最中にも関わらず、ミーハー根性を抑えきれずに昨夜の「アメリカン・アイドル」にノコノコとゲスト出演してしまいました。
昨夜の同番組で歌手デビューを目指す挑戦者に与えられた課題が“映画の主題歌”だったことから、タランティーノ監督は7人の各挑戦者が自分で選んだ映画の主題歌を歌ってみせるリハーサルのレッスンに付き添い、それぞれの挑戦者に“君はもっとこう歌った方がいいよ”といったアドバイスの演出をしてあげる“監督”をつとめたのですが、てっきり、映画の宣伝のためのテレビ出演で、何か「イングロリアス・バスターズ」についての話題があるかと思いきや、タランティーノ監督はマジでアイドル志望者に助言を与えるだけで、自分の映画については何ひとつ語らず終わってしまい、注目していたタランティーノ・ファンや、映画ファンはちょっと肩すかしを食らってしまいました…。
そんなクエンティン・タランティーノ監督を同番組が冒頭で紹介する際に、過去の監督作品の映画のクリップに続け、一瞬だけ映った「イングロリアス・バスターズ」の撮影現場の様子の映像の元になったプロモーション・クリップが、上 ↑ の動画です。と言っても、わずかに40秒だけですが、とりあえず、本作を製作・配給するユニバーサル映画がリリースした最新の同映画の初公開映像です。
このプロモーション・クリップで注目なのは19秒めのところで、「オースティン・パワーズ」シリーズのコメディアン、マイク・マイヤーズが演じる、ヒゲを生やしたイギリス軍将校のエド・フレンチが初登場してることです。パッと見ただけでは、彼だと気づかない人もいそうな少し凝ったメイクのルックスですね。



ところで、トップ ↑ の集合写真と、上 ↑ の「イングロリアス・バスターズ」の主役に大抜擢されたフランスの若手女優メラニー・ロランのきれいな写真は、「ヴァニティフェア」5月号に掲載のグラビア企画のポートレートですが、撮影したカメラマンはいつものアニー・リーボヴィッツではなく、ニューヨーク在住のフランス人の女流写真家ブリジット・ラコンブです。
ブリジット・ラコンブはオバマ大統領のポートレートなども撮影していますが、以前、ココで紹介したレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの「家族の終わりに」(2008年)の美しい白黒のポートレートを撮影したのも彼女でした。
それにしても、5年前にも「アメリカン・アイドル」にゲスト出演したタランティーノ監督は同番組のマニアで毎回欠かさず見るそうなので、どれだけ「イングロリアス・バスターズ」の仕上げが多忙でも出たかったんでしょうね…！！
たぶんフランス以外の世界中がメラニー・ロランの存在に気づかされて吹っ飛ぶ「イングロリアス・バスターズ」は8月21日から全米公開の予定です。



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