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デイヴィッド・スレイド-30_Days_of_Night

爆発的に大ヒットした人気のヴァンパイア映画トワイライト・サーガ」(日本公開中)の続編を、どうにかしてヒットしないように失敗するための努力アレコレと重ねている製作・配給のサミット・エンタテインメントが、ついに奥の手として、ヴァンパイア映画(↑)をコケさせた実績のある監督を担ぎ出し、シリーズを完璧に壊滅させるための決定打を放ちました…ッ?!




ライラの冒険/映画をコケさせるのは俺にまかせろ!」(2007年)の無能監督クリス・ワイツのヘボメガホンのもと、現在、カナダのヴァンクーバーで第2章「ニュームーン」を撮影中の「トワイライト・サーガ」は、同映画を今秋11月に全米公開の後、続けて来年2010年6月には第3章「エクリプス」を封切るスケジュールが固まっているため、第2章の撮影終了後、すぐさま第3章の撮影を開始できる体制を作らねばならず、監督の人選が急務となっていました。
そんな第3章「エクリプス」の監督には、まず初めに今年2月にラブコメ女王ドリュー・バリモアの名前がウワサにあがり、その後、先月3月半ばに、ギレルモ・デル・トロ監督の1番弟子のファン・アントニオ・バヨナ監督で決定!!というスクープ報道がなされ、それを伝えました
デビュー作のホラー映画「永遠の子どもたち」(2007年)で、世界中から絶賛を集めたファン・アントニオ・バヨナ監督を起用というのは、実にまっとうな考えで、「トワイライト・サーガ」は第3章で、ようやく、まともな映画になりそうだと、ボクも書いたのですが、そのニュースはその後、最初にスクープを伝えた映画ジャーナリストのニッキ・フィンケ女史と張り合い、対抗しているロサンゼルス・タイムズが“バヨナ監督で決定には至っていない”という否定報道を行い、サミット・エンタテインメントまでを巻き込んで、ちょっとしたもめごとになっています。
ちなみにその時、映画メディアの最高権威 VARIETY も同様にバヨナ監督で決定というニュースを出しましたが、variety はご承知のように、スクープは毎度のごとくニッキ・フィンケ女史のブログをコピペしてるようなものですから、まぁ、誰もハナから相手にしていませんが、とりあえず取材を行って、ニッキ・フィンケ女史に反論したロサンゼルス・タイムズに対して、おいおい、VARIETY はまたコピペかよ?!という恥ずかしい事態を招いています…。

デイヴィッド・スレイドそうした経緯から、誰の言っていることが本当なのか?!、よくわからなくなったので、「トワイライト・サーガ」第3章「エクリプス」の監督問題は放置していたのですが、ニッキ・フィンケ女史がアメリカでは今日となる22日付けで報じたところによれば、サミット・エンタテインメントが、「エクリプス」の監督にデイヴィッド・スレイド(←)を採用したことを、オフィシャルにアナウンスしたそうです。これでまぁ、監督は誰やねん?!問題は落ち着いた訳ですが、お次は、デイヴィッド・スレイド監督とは誰やねん?!、そいつでいいのか?!ということですよね。
1969年生まれで、今年ちょうど40歳のイギリス人の監督デイヴィッド・スレイドは、お決まりのパターンである、ミュージック・クリップや、CMなどで才能を認められ…みたいなキャリアを経て、2006年に、「JUNO/ジュノ」(2007年)で大ブレイクする直前のエレン・ペイジを主演に使ったサイコ・スリラー「ハードキャンディ」で映画監督デビューを果たした人です。
「ハードキャンディ」は、「ウォッチメン」(2008年)のナイト・オウルことパトリック・ウィルソン演じる、出会い系サイトで少女を物色しては犯していた変態ロリコン野郎が、新たな獲物としてエレン・ペイジを誘い出すことに成功したかと思いきや、実は罠にハメられたのは自分の方で、エレン・ペイジに拘束され、金玉、引っこ抜くぞッ!!、おらーッ、このロリコン野郎がッ!!と、ひどい目に遭わされる、非情に良く出来た素晴らしい映画でした。
ならば、デイヴィッド・スレイド監督の起用は、ファン・アントニオ・バヨナ監督と同じく期待されてもよさそうなのですが、引っかかるのは、デイヴィッド・スレイド監督が第2作めとしてヴァンパイア映画「30デイズ・オブ・ナイト」(2007年)を作り、失敗していることです。下 ↓ の予告編の「30デイズ・オブ・ナイト」は、同名のコミックを映画化したもので、冬の間の約1ヶ月間、太陽が昇らないアラスカを舞台に、弱点である日光にさらされることのないヴァンパイアたちが心ゆくまで暴れるというホラーで、主演はジョシュ・ハートネットでした。



この ↑ 「30デイズ・オブ・ナイト」の評価はあまり芳しくなく、興行ランキングで初登場首位は飾ったものの、およそ3,200万ドルの製作費に対して、最終的には全米で約3,956万ドル、それを含めた全世界でも約7,509万ドルしか売り上げられておらず、興行だけでは赤字となっているはずです。
そのように「トワイライト・サーガ」とタイプは異なるものの、同じジャンルのヴァンパイア映画で成功を収められなかったデイヴィッド・スレイド監督を起用するサミット・エンタテインメントの意図は、今ひとつ、よくわかりません。また、「トワイライト・サーガ」は、その根幹は恋愛映画ですから、そうした視点から見ると、デイヴィッド・スレイド監督が選ばれた理由は、さらに謎となってしまいます…。
サミット・エンタテインメントは、すでに第4章の「ブレイキング・ドーン」を2011年11月に公開する予定でプランを進めていますが、果たして、そこまでたどり着けるのか?!、冒頭の冗談のように、「トワイライト・サーガ」を本当に失敗させたいかのようです…。
なお、「トワイライト・サーガ」の続編の各章が11月公開→6月公開→11月公開と、微妙にタイミングをズラしているのは、同じ観客層を奪いあっているとされる「ハリー・ポッター」シリーズとかぶらないようにするための配慮です。
第4章「ブレイキング・ドーン」の撮影は、2010年の春からの予定なので、お次は誰が第4章のメガホンをとるのか?!、また、スクープ合戦となりそうですね。



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