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パク・チャヌク-サースト-4

先月3月ココ最初の予告編と一緒に紹介したポスター韓国国内で掲示を禁止されてしまったパク・チャヌク監督の濃密な男女の三角関係をテーマにしたヴァンパイア映画サースト」の本格的な予告編をご覧ください…!!






パク・チャヌク監督の代表作として、スプラッターな恐ろしい復讐映画なのに、ラストシーンでは涙がこみ上げてしまう感動の名作「親切なクムジャさん」(2005年)ではゲスト出演だった韓国の名優ソン・ガンホが本格的にパク・チャヌク映画に主演したヴァンパイア・ムービー「サースト」は、ハリウッドのユニバーサル映画が出資した、パク・チャヌク監督にとっては世界進出の足がかりとなる最新作です。

パク・チャヌク-サースト-5

ソン・ガンホが演じる牧師サンヒョンは聖職者として、伝染病治療の実験に身を捧げるも、新薬は効き目を発揮せず危篤に…。しかし、なぜか、奇跡の生還を果たしたサンヒョンは、知らぬ間に命の代償としてヴァンパイアに生まれ変わっていた…ッ!!、そして、幼なじみのカンウと再会したサンヒョンは、カンウの妻テチュにひと目惚れし、不倫の契りを交わしてしまう…。ふたりで逃げようとテチュに駆け落ちを持ちかけるサンヒョンだが、テチュはそれよりも夫のカンウをふたりで殺そうと誘うのだった…。

パク・チャヌク-サースト-ポスター2あらすじのように、十字架でヴァンパイアを退治する側のはずの聖職者が吸血鬼となり、しかも、他人の妻との肉欲に溺れる…、というスキャンダラスな本作のポスターが韓国で禁止となり、← 左の新しいポスターにすべて差し替えられたのは、聖職者に淫らなイメージを重ね合わせてはいけませんよという倫理的な配慮からですが、パク・チャヌク監督は前述の「親切なクムジャさん」でも宗教を一部、いかがわしいものとして取り扱っていたので、作家性として宗教に対する不審を抱いているようですね。
ちなみに、プロテスタントとカソリックの両方を含めた信者数が韓国の人口の約3割を占めるキリスト教は、国内で最も支持されている宗教ですが、それがアメリカとなるとキリスト教人口は約8割にまで上昇します。
本作を製作協力したユニバーサル映画は、いずれアメリカをはじめとする諸外国でも、この「サースト」を公開する予定ですが、どのように受け止められるのか?、興味深いところです。ただし、物語の結末にいたる全編のストーリーはまだわかっておらず、実際、宗教をどのように描いているのか?!、不明なので、今のところは何とも言えませんが…。

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そんな宗教はさておき、パク・チャヌク監督らしい愛憎がドロドロ渦巻くうえに、ヴァンパイアまで登場するとあっては絶対に観逃がせない「サースト」は、韓国では今月4月30日から公開です。日本にも早く上陸してほしい作品です!!



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