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クリストファー・ノーラン

バットマン/ダークナイト」(2008年)で歴史的大ヒットをかっ飛ばしたクリストファー・ノーラン監督の兄マシュー・フランシス・ノーラン40歳誘拐殺人及び詐欺といった凶悪犯罪の容疑で、FBIとシカゴ警察に逮捕されました…ッ!!世間に知られざる存在の兄がジョーカーのモデルだったのかッ!!と、大騒ぎになっています!!




シカゴ・サンタイムズの事件記者フランク・メインが本日(現地20日)付けの記事で伝えたところによれば、「バットマン/ダークナイト」で知られるクリストファー・ノーラン監督の兄マシュー・フランシス・ノーラン40歳が、2005年にコスタリカで発生した殺人事件の容疑者として、先月2月からFBIに身柄を拘束されていたのに加え、空の小切手を使った手口で銀行から70万ドル(約6,733万円)を騙し盗った詐欺容疑でシカゴ警察からも重ねて逮捕されたとのことです。
マシュー・フランシス・ノーランが犯したらしい殺人事件とは、2005年に中米のコスタリカを訪れたフロリダ在住のビジネスマン、ロバート・C・コーエンが誘拐され殺された凶悪犯罪で、マシューは容疑者としてコスタリカ警察から指名手配を受けていました。
マシューは、ロバート・C・コーエンが700万ドル(約6億7,333万円)を借金していた別のフロリダ在住の人物から取り立てを頼まれ、国外のコスタリカでロバートに接近するシナリオを書き、実行に移したものと思われています。
マシューはコスタリカで起業を考えているビジネスマンのふりをし、偶然を装って、ロバートとホテルで知り合いになると、共犯者のダグラス・メヒアと協力して彼を誘拐し、ロバートの家族に身代金として借金を返すよう要求しましたが、支払われないとわかると容赦なくロバートを殺してしまいました。
共犯のダグラス・メヒアはすでにコスタリカ警察に逮捕され有罪が確定しており、マシューの身柄もアメリカからコスタリカに送還する手続きに入っています。
なお、70万ドルの空小切手の詐欺は、このコスタリカの誘拐殺人とは無関係な別件の犯罪だそうです。

ダークナイト-ジョーカー-ヒース・レジャー

クリストファー・ノーラン監督と、脚本家の弟ジョナサンは仲睦まじい兄弟コンビとしてよく知られ、兄弟で次々と傑作を発表していたことから、何となく2人きりの兄弟のように思っていましたが、実はもうひとり、表沙汰にはできないマシューというヤクザな兄がいて殺人まで犯していたことには世間も驚きを隠せません。
マスコミでは、「バットマン/ダークナイト」のジョーカーのモデルは監督の実の兄だったッ!!などと書きたて、同映画の最大の魅力とされたダークな雰囲気や、実際のところ、シカゴをゴッサムシティに見立て、「ダークナイト」が撮影されたことなどからも、暗黒街のボスたちの描き方にはこうした犯罪の世界に手を染めた身内の存在が背景にあったのか?!などと分析しています。
確かにクリストファー・ノーラン監督の作品は、過去の「インソムニア」(2002年)や、「プレステージ」(2006年)などでも、互いに相反する価値観のようでいて、どこかしら似通った者同士が、あたかも近親憎悪のような不協和音の共鳴を奏でるといったテーマの導入が多く見受けられ、善の立場の者が悪に影響されまいとする姿や、善悪が一体化し混沌とした人物がしばしば描かれます。
そうした作家性にはもしかすると、この兄マシューの存在が影を落としていたのかもしれませんが、兄弟とは言え、もうそれぞれ独立した大人です。
今回の兄マシューが誘拐殺人および詐欺の罪で裁かれるというスキャンダルが、偉大な映画的才能を持った現代最高の映画監督のひとりであるクリストファー・ノーラン監督の名前に傷をつけ、ひいては「バットマン/ダークナイト」の今後の評価に影響しないことを願います…。



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