************************************************* このCIA★こちら映画中央情報局ですは、2017年4月1日に、コチラの CIA Movie News に移転しました!! *************************************************

ジェニファー・ローレンスがまたも、やってくれた ! !
「ハンガー・ゲームズ: モッキングジェイ Part 1」が、
巨額の1億2,300万ドルを叩きだし、初登場第1位 ! !
「トランスフォーマー」を抜き、今年最大封切りヒットを
達成するも、前作「キャッチング・ファイア」に及ばず、
「ガーディアンズ」を倒す年間王座奪取に黄信号 ! !


*各数字は、週末成績-(公開館数/平均売上げ)-トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、このBEST10にランクインした時点での値です。


第1位(初) 「ザ・ハンガー・ゲームズ : モッキングジェイ‐Part 1」(前後編の2本あわせて、2億5,000万ドル)
       $123,000,000-(4,151館/$29,631)-$123,000,000

第2位以下は続きを読むの後です…!!



ザ・ハンガー・ゲームズ : モッキングジェイ‐Part 1予告編



映画の格付けサイト Rotten Tomatoes での評論家の支持率 67 % に対し、観客の支持率は 81 %
レビューのとりまとめサイト Metacritic でのスコアは 64 /100ポイント

1本の映画が、たった3日の間に、約1億2,300万ドル=約145億円もの巨額…、つまり、クリス・ノーラン監督の大ヒット作と言われる「インターステラー」が3週間かけて稼いだ金額に匹敵する数字を、アッと言う間に売り上げたことについて、ガッカリ…というのは、いささか金銭感覚がおかしいように思われますが、それほど期待のハードルが高かったジェニファー・ローレンス主演の「ザ・ハンガー・ゲームズ」シリーズ最終章の前編「モッキングジェイ‐Part 1」が、今年2014年で最大のオープニング・ヒットを叩き出した実績とは裏腹の残念の評価を与えられてしまっています…。

「モッキングジェイ‐Part 1」が叩きだした巨額の約1億2,300万ドル=約145億円が、あろうことか、ガッカリ…と言われてしまった理由としては、下 ↓ の前2作のオープニング成績の実績を見れば、一目瞭然のように…、


ザ・ハンガー・ゲームズ」(2012年3月公開) 約1億5,253万ドル(4,137館)
キャッチング・ファイア」(2013年11月公開) 約1億5,807万ドル(4,163館)

前作「キャッチング・ファイア」から約22%も大きく数字を下げてしまったばかりか、1館あたりの平均値で比較しても、前作が約3万7,971ドルを売り上げていたのに対して、「モッキングジェイ‐Part 1」は、約2万9,631ドルですから、前作と違って、観賞料金の割高な IMAX シアターでの上映がない…とは言え、やはり、観客の数が減ってしまったのは明らかなようです。

また、同様に大人気を博したメガヒット・シリーズの先行作品として…、


ジェンのカットニスたちがパネムの敵機の飛来を察知し建物に身を隠そうとするのですが…!!




ハリー・ポッターと死の秘宝 Part 1」(2010年11月公開) 約1億2,501万ドル(4,125館)
ザ・トワイライト・サーガ: ブレイキング・ドーン Part 1」(2011年11月公開) 約1億3,812万ドル(4,061館)

クライマックスの最終章を前後編に分割した、上記 ↑ のそれぞれの映画の前編よりも、「モッキングジェイ‐Part 1」の成績は下回っているため、本来であれば、結末に向かって、観客の興味が増し、数字が上向くはずでは…?!といった期待に反してしまったことになります。


よって、「ザ・ハンガー・ゲームズ」シリーズは、これまでのような強力な求心力を失いつつあるのでは…?!と疑問視されてしまうわけですが、しかし、「トワイライト」も前作の「ニュー・ムーン」(2009年)から一旦、成績を落とした後、本当に最後の作品になる後編の「ブレイキング・ドーン Part 2」で、また元の水準近くにまで戻しているので、あらかじめ、物語の途中で終わる…とわかりきっている前編の “ Part 1 ” に対して、観客はあまり熱心にはなれないのかもしれません…。

さらに、「モッキングジェイ‐Part 1」は、映画の格付けサイト Rotten Tomatoes での支持率が、第1弾の 84%、第2弾の 89% に比べて、67%…と内容の評価も大きく落としてしまっているので、興業価値の持続性は前2作よりも短命になると見込まれるため、最終的な北米での売り上げは3億ドル前後に落ち着いてしまう可能性がありそうです…。

仮りにそうなると、下 ↓ の前2作の実績に…、


ザ・ハンガー・ゲームズ」 約4億0,801万ドル
キャッチング・ファイア」 約4億2,466万ドル

…には遠く及ばないばかりか、現時点において、今年2014年最高の稼ぎ頭であるディズニー・マーベルのコミックヒーロー映画「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」の記録=約3億3,104万ドルにも手が届かないため、無敵と思われたジェンが敗北を喫してしまうことになります…。


しかし、ディズニー・マーベルのコミックヒーロー映画の昨2013年のヒット作「アイアンマン3」が約4億901万ドルも稼いでいたのに対して、「ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー」も大きく及んでいませんし、封切りでこそ、約1億ドルを一気に稼いだ「トランスフォーマー4」=約2億4,543万ドルにしても、前作「ダーク・オブ・ザ・ムーン」(2011年)の約3億5,239万ドルに、まるで太刀打ちできず、それぞれ1億ドル近い巨額を失っていますから、「ザ・ハンガー・ゲームズ」シリーズまでもか…といった感じですが、そのように今年2014年から全米での映画興業成績の数字が軒並み、下落している背景としては…、


1億ドルに近い巨額が、次々とカンタンに、どこかに消えてしまう…?!といったことは、ふつう考えられませんから、先月10月初めに、映画の EST 化までのタイムラグの棒グラフを紹介したように、少し待てば、デジタル配信を利用して、自宅の大きなテレビで、誰にも邪魔されず、存分に映画の世界に浸ることができる…!!と、わざわざ混みあった封切り興業になど行かないばかりか、様々に不愉快な思いをする可能性のある映画館そのものに足を運ばない!!という、映画は自宅で観る派の映画ファンが北米で急増していることが如実に影響をし始めてきたのでは…?!と思わざるを得ません。なので、いずれ将来から過去の映画史を振り返って、今年2014年を眺めた時に、映画館の終わりの始まりの年だった…という風に意味づけられるような気がしないでもありませんが…、


映画を映画館で観るという、かつて当たり前だったことが古典化?!しつつある現状を含め、「ザ・ハンガー・ゲームズ」シリーズが数字を大きく下げてしまったことについて、CIAリーダーのみなさんは、どのような感想をお持ちになられたでしょう…?!

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《 POINT 》 一般にオープニング成績の約3倍前後が、その映画の最終的な興行成績になる可能性が高い。興行成績の概ね半分が
映画館の取り分となる。よって、オープニング成績から試算したトータルの売り上げを2分の1にして、製作費と比較すれば、その映画の興行的成功の度合いをおおまかに測ることができる。









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