ＣＩＡ☆こちら映画中央情報局です: Box Office : 4月5日～4月7日の全米映画ボックスオフィスBEST10！！

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Box Office : 4月5日～4月7日の全米映画ボックスオフィスBEST10！！

by Billy 2013年4月8日月曜日

リメイク版「死霊のはらわた」が期待を超える成績で

初登場首位 ! !、但し、口コミの影響で公開2日めに

売上げを大きく下げてしまい、大ヒットにはならず ! !

＊各数字は、週末成績－(公開館数/平均売上げ)－トータル成績。題名の後の()は概算の製作費です。
映画の鑑賞価値を推し測る参考の RT/MC の数値は、このBEST10にランクインした時点での値です。

第1位(初)　リメイク版「死霊のはらわた」(1,700万ドル)
　　　　　　　$26,000,000－(3,025館/$8,595)－$26,000,000

★第2位以下は続きを読むの後です…！！

★ 映画の格付けサイト Rotten Tomatoes での評論家の支持率 65 % に対し、観客の支持率は 78 %
★ レビューのとりまとめサイト Metacritic でのスコアは 58 /100ポイント

見出しに記した“口コミの影響”とは、つまり、“口コミの悪影響”なわけですが…、ソニー・ピクチャーズが全米3,025館で封切ったR指定のリメイク版「死霊のはらわた」のオープニング成績は、先週末の土曜日（4月6日）にお伝えしたような3,000万ドルを超える大ヒットへは発展せずに、当初にソニピが見込んでいた予想の売り上げ＝2,100万ドル前後に、約500万ドルを追加で上乗せしたにとどまる約2,600万ドルでした…。前夜祭興業から初日にかけてこそ好調だった「死霊のはらわた」の観客動員ですが、残念ながら、早くも公開2日めの土曜日にはマイナス26%と大きく売り上げを下げてしまったばかりか、翌日曜日にも、さらに数字を下げ続けたことで、期待された1,000万ドル程度のボーナス？！が約半分にしぼんでしまった次第です…。

この「死霊のはらわた」の数字が伸び悩んだ背景としては、初日に早速、詰めかけた恐らくはホラー映画マニアの観客による評価が “ C+ ” と、いささか低調だったことで、その後の客足が続かなかった…と憶測することが可能ですが、ホラー映画はまぁ、そもそも、そう高い評価を受けるジャンルではないので、“ C+ ” 自体はあまり気にする必要はないとは思いますけれど、いずれにしろリメイク版「死霊のはらわた」の映画全体の出来栄えについては、見かけ倒しで、つまらない…と不満だった観客が少なくないのは事実のようです…。なので、リメイク版「死霊のはらわた」は当初の目論み以上の成果を上げることには、どうにか、ひとまず成功したものの、観客層がコアなホラー映画マニアにどうやら限られてしまったことで、今後の続編製作のシリーズ化には課題を残してしまったかもしれませんね…。

なお、リメイク版「死霊のはらわた」のオープニング成績＝約2,600万ドルは、今年1月にライオンズゲートが封切った約39年ぶりの続編「テキサス・チェーンソー 3D」の同成績＝約2,174万ドル（2,654館/平均売上げは8,193ドル）こそ上回ったものの、ユニバーサル映画がやはり、今年1月に公開したホラー映画「ママ」の封切り成績＝約2,840万ドル（2,647館/平均売上げは1万730ドル）には敵いませんでした…。

よって、過激描写に頼ることなく、観客が心情的に怖くなるホラー映画を目指すことで、視聴制限のレイティングをあえて PG-13 の範囲内に抑え、観客層の市場を拡大し、よりたくさん稼いだ「ママ」のプロデューサーのギレルモ・デル・トロ監督の方が、とにかく、えげつないショック演出を売りにしたことで、むしろ観客が引いてしまった？！「死霊のはらわた」のサム・ライミ監督よりも、ホラーの仕掛け人として一枚上手だったかもしれません？！、ちなみに「ママ」と「死霊のはらわた」はどちらも、インターネットでショートフィルムが話題になっただけ…という実績しかない全く無名の新人監督を大胆に抜擢した点で共通項のある作品同士ですが、主演女優に演技派のオスカー・ノミニー、ジェシカ・チャスティン（「ゼロ・ダーク・サーティー」2012年）を起用してみせた豪華なキャスティングの「ママ」の製作費は約1,500万ドルと、実際のところ、リメイク版「死霊のはらわた」よりも少ない投資で、安価に仕上げられていました…。