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約2年半前の2008年末に製作決定のニュースをお知らせして以来、進展の経過報告にまで手が回らないのでパスしてきた「ドレッド」が、シルベスター・スタローンから役を引き継いだ格好のカール・アーバン扮するヒーローのオフィシャル・フォトを初公開したので、今後の本格的なプロモーションの始まりにむけて、キャッチアップしておきたいと思います!!





トップ ↑ にアゲた、カール・アーバンがジャッジ・ドレッドのコスチュームに身を包んだ写真は、Bleeding Cool が、カール・アーバン本人から受け取り、公開したものであることから、つまり、初のオフィシャル・フォトとなるわけですが、実際は昨2010年の秋から、上 ↑ 下 ↓ のような写真がオンライン上にリークされていたので、カール・アーバンの新しいドレッドの姿はもう、知っていた…という人も、CIAリーダーのコミック映画マニアの方には多いかもしれません。

J・J・エイブラムス監督の「スター・トレック」(2009年)のドクター・マッコイや、ポール・ベタニー主演のヴァンパイア・バトル・フリック「プリースト」(2011年)の悪役ブラック・ハットなどで知られるカール・アーバンが主演する「ドレッド」は、シルベスター・スタローン主演で映画化され、1995年に公開されたSFアクション映画「ジャッジ・ドレッド」の原作コミックを、名匠ダニー・ボイル監督の製作プロダクション DNAフィルムズが、インドのリライアンス・ビッグ・エンタテインメントから約4,500万ドルの製作費の資金提供を受け、再映画化しているもので、ゾンビ映画「28日後…」(2002年)や、「サンシャイン」(2007年)などの脚本家アレックス・ガーランドがシナリオを執筆し、プロデューサーをつとめています。

1977年に、SFものを中心とするイギリスのコミック誌 2000 AD に初登場して以来、同誌の看板ヒーローとして、長寿人気を誇る「ジャッジ・ドレッド」のファンからすれば、原作とかけ離れた内容だった…として不評のシルベスター・スタローン版と違い、「バンテージ・ポイント」(2008年)のピート・トラヴィス監督がメガホンをとった、言わば、リメイク版では、もとのコミックに忠実にそった映画化が目指されているそうなのですが…、


そうなると法の番人の執行者として、その場で即座に犯罪者を裁き、刑に処すジャッジ・ドレッドは、絶対にヘルメットをとらず、その素顔をさらすことはない…という設定なので、カール・アーバンはもしかすると、ワンカットもスクリーンに顔が映らず、自分がスタローンの後継者のヒーローを演じていることを、世間にあまり認知されないという、気の毒なことになってしまうかもしれません…。しかし、その設定を踏まえれば、コミックヒーロー映画のジャンルに属する本作の主演スターとしては、いささか知名度や、集客力には欠けると思えるカール・アーバンが主人公に抜擢されたのも、逆にうなづけるような感じがしないでもないですね。


南アフリカのヨハネスブルグを、近未来の犯罪都市メガシティ・ワンに見立てて、撮影が行われた本作で、カール・アーバンのドレッドと対決する悪役は、「ターミネーター: サラ・コナー・クロニクルズ」のサラ・コナーことレナ・ヘディ。名前のイニシャルをとって、“ママ”と呼ばれるギャング団のリーダー、マデリン・マドリガルというキャラクターを演じているそうです。スタローン版では、今や、スーパーマンのお母さんのダイアン・レインが演じた同僚の女性ジャッジは、「JUNO/ジュノ」(2007年)でエレン・ペイジの親友を演じていたことで最も知られるオリヴィア・サールビー。

ヨハネスブルグが映画の背景に採用され、SFとなれば、ニール・ブロムカンプ監督の「ディストリクト9」(2009年)がすぐに連想されるかと思うのですが、それを踏まえても、スタローン版とは、かなり赴きが違うことが窺えるような気がする最新作「ドレッド」は、本国のイギリスでは今年2011年末に公開されるのかもしれませんが、その他の諸外国では、来年の登場ということになりそうです。予告編のリリースを楽しみにしておきましょう…!!

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